【TOEIC勉強法】『英語初心者』だった僕が『990点満点』を取るまでの勉強方法すべて公開します

公開日:2021.11.24
英語学習ロードマップ

こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。

今回は僕が全くの英語初心者だった頃から、TOEIC満点を取るまでの勉強方法をすべてご紹介していきます。

【TOEIC受験記録】

僕が英語学習を本格的に始めたのは大体2011年の初め頃です。それから1年弱で800点を超えて、2年後の2013年1月に965点を取りました。そこからしばらく期間をあけて、2017年に3ヶ月ほどTOEICのための勉強をして満点を取っています。

僕は「英語を話したい」という想いで英語を学んでいます。そのため、TOEIC満点を取る直前を除き、テスト対策に集中した勉強はしませんでした。

ですので、この記事は、TOEICのスコアだけをテクニックで上げたい方向けではありません。

実際に使える英語力をつけて、その結果としてTOEICのスコアも上げたいという方は、ぜひ最後までお読みください。

またこの記事では、これまでの勉強方法をすべて、ありのままお話ししています。ですが、実際には、うまくいったこともいかなかったこともありました。

ですので、この記事ではその反省も踏まえて、皆さんが最短で目標のTOEICスコアに到達するための勉強法もお伝えしてきます。

英語が苦手だった高校時代 【TOEIC330~355】

期間: 2008年
スコア: TOEIC330~355

最初にTOEICを受けたのは高校生の頃です。

学校のプログラムで2回TOEIC受験しましたが、私立の一貫校にいたこともあり、受験勉強をしていないだけでなく、英語を全く真面目に勉強していませんでした。

結局1問もわからず適当にマークするしかなく、それぞれ330点と355点でした。

国内独学で基礎固め 【TOEIC355→825】

期間:2011.01-2011.09
スコア:TOEIC355→825

大学に入ってからも、たまにやる気になってはテキストを買ったりしてはいましたが長続きせず、ダラダラと過ごす日々が続いていました。

ところが友人の影響で2010年末頃から留学を本気で考えるようになり、その頃から一気に英語学習に力を入れ始めました。

また、英語学習と並行して、英語力を測るためTOEICを定期的に受けるようになりました。

文法・単語

英文法は Grammar in Use Intermediate を2~3週ほどやって基礎を固めました。

一方、TOEICのPart5問題集にも取り組みましたが、解説を読んでも本気で何も理解できずに挫折しました。

テスト対策のための問題集ではなく、Grammar in Use で基礎を先に固めたおかげで、この後の英語学習がスムーズになりました。

この Grammar in Use を使った文法学習はやって本当に良かったです。

>>【2021年版】Grammar in Use の使い方を徹底解説(効果的な勉強方法・種類と選び方)

英単語は、TOEICの単語帳などで勉強をしていました。結構分厚い単語帳だったのですが、小分けに切り分けていつも持ち歩いていました。

今であれば、紙の単語帳よりアプリの方が圧倒的に効率が良いので、英単語アプリの “iKnow!” でTOEICコースを全部一気に覚えます。

>>【英単語アプリ】iKnow! の効果的な使い方を解説 (おすすめのコースも紹介!)

リーディング・リスニング

大学の図書館で語彙制限本を借りたり、ネットでVoice of America のニュースを印刷して、ひたすら「多読」をしていました。

一方、TOEICのPart7に特化した問題集にも取り組んでいました。こちらは「精読」をひたすら繰り返していました。問題は確認程度に解く程度でした。

問題を解くことよりも、とにかく理解できる英語をインプットすることをメインにしていました。

>>英語の多読の効果的なやり方【おすすめのテキスト・教材】
>>【徹底解説】英語の精読の効果的なやり方 (長文読解力をアップする勉強法)

リスニングは、TOEIC公式問題集のPart3とPart4をシャドーイング・リプロダクションしていました。他にも友人から借りた英語のダイアローグが収録されたテキストを、ひたすら同様に音読をしていました。

Part3, 4ができれば、Part1, 2 は自然とできるようになるので、それらには取り組みませんでした。ちなみに、こちらもリーディング同様に、問題は解かずにインプットに集中していました。

TOEIC「を」勉強するというより、TOEIC「で」勉強する感覚です

>>【必ず聞き取れる】英語のリスニング力をアップさせる勉強方法【聞き流しNG】
>>【徹底解説】リプロダクションの効果的なやり方(英語のリスニング勉強法)

ライティング・スピーキング

ライティングは、ネットで知り合った海外の友人とメールでやり取りをすることがメインでした。

僕がやり取りしていたのは、カナダに住む女性の方で、毎回ものすごい長文のメールをくれる方でした。そのため、当時は毎日そのメールを印刷して1日かけて読み込み、辞書を使いながら同じくらいの分量で返信をすることが日課となっていました。

ただ、海外の人とやりとりすると言っても、良い人に出会えるかどうかは運任せになってしまいます。ですので、勉強に集中するなら、ライティングサービスを使うのが良いです。

特にこちらの「交換日記」は実際に僕もお世話になっていましたが、❶週3往復のやりとりができて、❷ネイティブに添削までしてもらえるので、英語学習を効果的に進めるなら断然こちらの方がオススメです。

お申し込みフォームの「紹介者」の欄にこのサイト名【英語の学びを、シンプルに。】と入力いただくと、サイト運営者にアフィリエイト報酬が発生します。(ご利用者様には一切追加のお金はかかりません)

また他にも、個人で英語を教えているアメリカ人の男性に、毎週カフェで英作文の添削をお願いしていました。(トピックはTOEFLなどのものを使っていました)

これも今なら、オンライン英会話などのサービスを使った方がコスパも良いし便利ですね。

>>オンライン英会話の効果的な使い方【TOEIC満点・英検1級が語る】

\DMM英会話の無料体験レッスンを受ける/



 

POINT

・Grammar in Use で基礎文法を固める
・英単語は iKnow! で覚える
・語彙制限本をたくさん読む
・TOEIC公式問題集で精読・音読をする(問題は解かなくて良い)
・オンライン英会話などのサービスを利用してアウトプットをする

ちなみに、ここまで読んでくださった方は、こんな風に思われたかもしれません。

「スピーキングの勉強全然してないのでは?」

ですが実際には、これらすべての勉強は「スピーキングのため」のもので、常に口を動かしながら実践していたので、当時のTOEICのスコアにしてはそれなりに話せる方だったのではと思います。

>>【英語のスピーキング勉強法】独学で英語の話す力を鍛えるためのトレーニング8選

バンクーバー留学 (1年間) 【TOEIC825→855】

期間: 2011.09-2012.10
スコア: TOEIC825→855

そして、大学3年生の頃に、バンクーバーに1年間の留学に行きました。

こう言うとよく、こんな風に言われることがあります。

「留学に行ったからTOEICでスコアが取れたんだ」

ですが、この頃は「通訳になる」と決意していて、ずっと学校をサボってカフェで勉強していたので、これからお話しする内容は日本でも実践可能なものばかりかと思います。

本当はもっと現地での生活を楽しんだ方が良かったのかもしれませんが…

文法・単語

留学前に Grammar in Use をしっかりやり込んでいたので、留学中は特に文法は勉強しませんでした。

留学生活を乗り切るには十分な基礎を Grammar in Use で学ぶことができます!

>>【2021年版】Grammar in Use の使い方を徹底解説(効果的な勉強方法・種類と選び方)

この頃は、勉強時間の大部分を英検1級の単語帳を覚えることに使っていました。

正直無理やり詰め込みすぎて、すぐに忘れてしまったものも多いです。これも今なら、iKnow!でTOEFLコースやSATのコースの単語で取り組むと思います。アプリであれば、適切なタイミングで復習させてくれるので、この時のようにせっかく覚えた単語を忘れてしまうこともありません。

>>【英単語アプリ】iKnow! の効果的な使い方を解説 (おすすめのコースも紹介!)

また、Word Power Made EasyInstant Word Power などの語源の本も英語で読んでいました。

ただ当時の英語力でこれらの本の難易度はかなり高く、今であれば語源はイラストつきのテキスト「語源図鑑」などで覚えます。

この時期は英検1級を目指していたので、ひたすら単語ばかり覚えていました…

リーディング・リスニング

現地の図書館で語彙制限本を借りて、引き続きひたすら多読をしていました。

少し背伸びをしてネイティブ向けの洋書を読んだりもしましたが、当時の自分には少し難しすぎたかなと感じています。

やはり適切なレベルを選ぶのは大事ですね

>>英語の多読の効果的なやり方【おすすめのテキスト・教材】

BBC 6 Minute English を聞きながら、ディクテーションや要約のメモを取る練習をしていました。また、すでに読んだ語彙制限本のオーディオを常にイヤホンで聞くようにしていました。

また、せっかく留学に来ているということもあり、映画館に行ったりしましたが、何もわかりませんでした。

今ならNetflixで日英の字幕を同時表示しながら、丁寧にちゃんと理解しながら映画を観て勉強します。

>>【Netflixで字幕を同時表示】Language Reactor (旧 Language Learning with Netflix) の使い方

ライティング・スピーキング

ライティングは、英語で日記を書くくらいで、特別な勉強はしていませんでした。

当時は添削してくれる人もいなく、書きっぱなしになっていたのが良くなかったです。今ならオンライン英会話などで添削してもらい、新しく覚えた表現をAnkiに入れて覚えていきます。

>>オンライン英会話の効果的な使い方【TOEIC満点・英検1級が語る】

 

POINT

・Grammar in Use だけも日常会話はカバーできる
・単語は iKnow! などのアプリで覚える
・「語源図鑑」などで語源を知っておくと語彙学習が効率化できる
・まだ洋書は難しいので語彙制限本の多読でしっかり準備する
・リスニングは学習者用の素材をしっかり理解した上で何度も聞き返す

アカデミック英語を学ぶ 【TOEIC855→965】

期間: 2012.10-2014.04
スコア: TOEIC855→965

2012年10月に留学から帰国し、2013年1月にTOEIC965を取得したこともあり、「これ以上のスコアを目指すことはテスト対策になる」と感じ、TOEICの受験はひと段落しました。

その後、英語の学校に通い、いわゆる大学受験のような英文法を学び、またアカデミックな英語を読んだり聴いたりすることが増えました。

文法・単語

これまで Grammar in Use が文法の土台となっていましたが、この段階で初めて「ロイヤル英文法」「英文解釈教室」などで、発展的な知識をつけていきました。

2013年に英検1級に合格してからは、これまでのような本格的な単語学習はしなくなりました。

リーディング・リスニング

英字新聞の社説集・ニュース記事を読んだり聞いたりしていました。

最初は難しく感じましたが、当時の英語力に適した良い素材だったと思います

ライティング・スピーキング

英検1級のトピックなどを参考に、独り言英会話で表現できる幅を増やしていきました。また毎週数十の英文の暗記暗唱をすることで、使える英語のストックを増やしていきました。

やや難易度が高いトピックにも取り組んでいましたが、今ならもっと自分が日頃から話すトピックを練習し、オンライン英会話で実践すると思います。

>>オンライン英会話の効果的な使い方【TOEIC満点・英検1級が語る】
>>【スピーキング勉強法】英語の暗記暗唱の効果的なやり方 (おすすめの教材)

 

POINT

・TOEIC900-950点くらいであれば Grammar in Use だけで大丈夫
・英文法を細かく勉強したい人は、ロイヤル英文法などを適宜参照する
・英語力が上がってきたら、より抽象的で難易度の高い素材にシフトする
・独り言英会話は、実際に自分が話すトピックを扱いながら、徐々に難易度を上げていく
・英文の暗記暗唱で使える英語のストックを増やしていく

TOEIC満点に向けた勉強 【TOEIC965→990】

期間: 2014.04-2017.11
スコア: TOEIC965→990

2014年から新卒で商社に就職して忙しくなり、あまり集中的に英語を学習できない時期が続きました。

ところが2016年に出版の話をいただき、プロフィールに半端なスコアを載せたくないなということもあり、2017年の8月に一念発起してTOEIC満点に向けた学習を開始し、その年の11月にTOEIC990点を取りました。

ここでは、TOEIC満点を取るための、最後の詰めの勉強法をお話しします。

ここからお話しする内容は、完全にテスト対策ですので、英語力を純粋に伸ばしたい人はやる必要はありません

ただし、TOEICに特化したとは言っても、その期間の学習時間は130時間ほどで、その中でTOEIC学習の割合は65%ほどでした。残りの35%では、英語日記、洋書、Podcastなど、普通に英語にふれていました。

TOEIC満点へのアプローチはシンプルです。

基本的には、TOEICの公式問題集などを一つずつやりこんで、間違えた問題を潰していくだけです。TOEICで出題されるレベルの語彙文法はほぼ全て知っていることが前提ですので、特別それらの勉強はしません。もしわからないものがあったら、調べて覚えていけば大丈夫です。

・時間制限内で問題を解く
・答え合わせをする
・なぜ間違えたかを分析する
・知らない表現があったら覚える
・背景知識が足りなかったなら補う
(聞き慣れない「職業」や「ビジネス慣習」など)

基本的にはこの繰り返しです。あとは自分が満点が取れる200問のセットが出るまで受ければ満点が取れます。

現在の勉強法

今は仕事柄、いろいろな文法書を読んだりしています。また、知らない英単語は出会うたびにAnkiに入れて覚えて、英語で出てこない表現があればそれらも調べて覚えます。

>>【最強の英単語アプリ】Anki の使い方のコツとカードの作り方 (裏表・穴埋めカード)

インプットは、好きな洋書をどんどん読んだり聴いたりしています。基本的にはAudibleというサービスを使って月1~2冊のペースで洋書を聴きながら、日英字幕を同時表示する機能を使ってNetflixで映画やドラマを観ながら、新しい表現をAnkiで覚えています。

>>【Netflixで字幕を同時表示】Language Reactor (旧 Language Learning with Netflix) の使い方

また、現在は日本に住んでいるので、アウトプットは毎日のDMM英会話がメインとなっています。

>>オンライン英会話の効果的な使い方【TOEIC満点・英検1級が語る】

まとめ

はい、ということでここまで、僕が英語のまったくの初心者だった頃から、TOEIC満点を取るまでの勉強法をご紹介してきました。

TOEIC対策だけに終始したやり方ではありませんが、実際に使える英語力をつけながら確実にTOEICのスコアも伸ばしていく方法だと思っていますので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!


英語学習ロードマップ