【モチベーション不要】英語学習を継続する!習慣化の技術【4選】

公開日:2021.11.18
英語学習ロードマップ

こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。

今回は、英語力を伸ばすカギである、「習慣」をつくるテクニックについてお話しします。

英語学習は長期戦です。英語は継続をして初めて結果が出るものなので、この習慣化をしないと成果は出ません。

どうせやる気がある人しか英語は継続できないでしょ…

でも習慣化と聞いて、こんな風に思っていませんか?

もしそうだとしたら、それは大間違いです。

実際に英語学習を継続している人たちは、決して毎日やる気に満ち溢れているわけではりません。

僕も毎日英語を勉強していますが、やる気がある日なんて正直ほとんど無いです

これは何度でもお伝えしたいのですが、英語学習はモチベーションや気合いに頼っていたら挫折します。

英語学習で成果を出している人たちは、「やる気」ではなく「仕組み」を作って習慣化しています。

この記事では、今日からでもすぐに実践できる、英語学習を習慣化するための4つの技術を、たくさんの具体例を交えながらご紹介します。

この記事を読むと…
・英語を習慣化する具体的な方法がわかります
・モチベーションが無くても英語学習を継続できるようになります
・英語の勉強時間が格段に増えます
・そして英語力を確実にアップすることができます

ちなみに、この記事は “Atomi Habits” という本を参考にしています。英語学習に応用できる情報が満載で、しかも洋書の中では比較的シンプルな英語で書かれているので、もう既に要所にチャレンジできるレベルであれば、精読や多読の教材としてもおすすめです。

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全ての習慣は4つの法則で作られる

僕たちの習慣は、これからお話しするこれら4つの法則によって作られています。

❶ Make it obvious (はっきりさせる)
❷ Make it attractive (魅力的にする)
❸ Make it easy (易しくする)
❹ Make it satisfying (満足できるものにする)

英語学習の習慣が身につかないのは、これら4つの法則のいずれかに反しているからです。逆に英語学習にとって良くない習慣(例えばゲームばかりやってしまう等)はこの4つの法則に当てはまっているから習慣になっているのです。

ですので、新しい習慣をつくるためには、これら4つの法則に従うことで確実に習慣化できます。また、望ましくない習慣はその逆をすることで無理なく止めることができます。

はい、ということで、ここから早速その4つのルールについて見ていきましょう。

❶ Make it obvious (はっきりさせる)

習慣化をする上でまずやるべきは「はっきりさせる」ことです。言い換えるなら、アクションを起こすきっかけを明確にするということです。

時間と場所を決める

「今日こそ英語をやろう」と思っていたのに、何だかんだ1日が過ぎてしまって、結局何もできなかった…。

皆さんもきっと、こんな経験があるはずです。

そうなってしまうのは、モチベーションが無いからではありません。いつどこでやるかが明確でないから、何となく時間だけが過ぎて行動に移せないのです。

Ex: 朝7時からリビングのソファーで英単語アプリやる
Ex: 水曜日の朝8時から、出社前にカフェでIELTSの問題集解く
Ex: 夜10-11時の間は寝室でNetflixを使って勉強する

英語学習を習慣化するのならこのように「何をいつどこでやるか」をはっきり決めましょう。

既存の習慣とセットにする

もう一つのやり方は既存の習慣とセットにして英語学習を習慣化する方法です。

Ex: 電車に乗ったらスマホで英語の記事を読む
Ex: 入浴後ドライヤーをしているときにオーディオブックを聞く
Ex: ランチをしているときはYouTubeで英語学習をする

このように、既に自分が毎日やっている習慣をトリガーにすることで、英語学習を習慣化することができます。

きっかけを見える化する

次に、習慣化したいものを「見える化する」テクニックです。

どんなに英語を頑張ろうとテキストを買っても、それを本棚に入れてしまったりしたら、結局他の本に埋もれてしまい、気づいたらテキストを買ったことすら忘れてしまう可能性が非常に高いです。

それは、人間は目に入ったものをきっかけに行動する一方、目に入らないものは意識が向かないからです。

ですから、自分が習慣化したいものは目につくようにし、逆に英語学習の妨げになってしまうものは視界に入らないようにします。

Ex: 手帳やカレンダーに勉強の予定を書き込む
Ex: 勉強時間になったら通知が来るようにリマインダーに設定する
Ex: スマホのホーム画面は英語学習アプリだけにする
Ex: SNSアプリの通知をオフにする

YouTubeのチャンネル登録と通知の設定をお願いしているので言いにくいのですが…勉強するときは機内モードなどにするのがオススメです。

❷ Make it attractive (魅力的にする)

さて、ここまで実践し、いつどこで英語学習をやるかなどが明確になってきたはずです。

では、いざ英語を勉強をするタイミングが来たら、皆さんどんな気持ちになりますか?

うわ、今から勉強するのか…。

きっとこんな風に思いますよね。普通の人はそうなるはずです。

ですので、ここからは英語学習をやりたいと自分に思わせるテクニックをご紹介していきたいと思います。

好きなものとセットにする

ひとつ目は、英語学習と自分の好きなものをかけあわせるやり方です。

Ex: 好きな映画やドラマで英語の勉強をする
Ex: 英語の勉強をするときは、お気に入りのカフェに行く

これはものすごくシンプルですが、効果絶大です。僕は大体このどちらかのやり方で、どんなに気乗りしないときでも、英語の勉強を乗り切っています。

仲間を見つける

次に、英語学習の仲間を見つけましょう。

人間は集団に合わせて行動することで安心する生き物です。きっと皆さんも、一人だけグループで浮いた行動をするのは抵抗がありますよね?人間は周りと同じことをしたいのです。

また、周りが毎日英語の勉強をやっていたら、何だか自分もできると思えてきます。僕自身が初めて英語を本格的に勉強し始めた時も、英語ができる友人たちを見て「自分もできる」と思えたので頑張ることができました。

ですので、英語を一緒に学ぶ仲間を見つけることが、英語学習を継続するカギになります。

Ex: Twitter などで同じ志を持った仲間と繋がる
Ex: TOEICやIELTSなど共通の目的を持った人たちのコミュニティに入る

今の時代はSNSがあるので、同じ目標に向かって英語を頑張る仲間を見つけることは簡単にできます!

もちろん、僕のTwitterのアカウント (@English09040) をフォローしていただいても大丈夫です!

❸ Make it easy (易しくする)

そして次に、英語学習のハードルをとことん下げていきます。

どんなに英語学習のトリガーが目に入って、それが魅力的であっても、それがとてつもなく面倒だったら勉強に取り掛かれません。

ですので、これからご紹介する方法で、英語学習のハードルをできる限り下げてください。

障壁は取り除いておく

仕事から帰ってから、本当は勉強したいのにいつもテレビばかり見てしまう。

もし皆さんにこんな癖があるとしたら、それは皆さんの意志が弱いからではなく「テレビを見る方が英語を勉強するより簡単だから」です。だったら、「テレビを見るより英語を勉強する方が簡単」な環境を作ってしまえば良いのです。

人間は面倒なことよりも、ラクな方を選びます。これが人間の性質です。面倒な選択を選び続けられる人に僕は会ったことがありません。

だからこそ、英語学習に至るまでの障害物はできるだけ取り除いて、スムーズに英語学習に取り掛かれるように工夫しましょう。

Ex: テキストは常に机の上に置いておく
Ex: テキストのコピーを常にポケットに入れて持ち歩く
Ex: 英語学習用のNetflixをお気に入りに追加して、自動ログインの設定をしておく

この法則を逆に応用すると、英語学習の妨げになるものは面倒にすることができます。

Ex: テレビやゲームをクローゼットにしまう
Ex: スマホの電源を切る
Ex: SNSをアンインストールする

このように「英語学習の方が他の誘惑よりもやりやすい環境」を作るのがポイントです。

大きな変化をもたらす決断をする

決断にはいろいろな種類がありますが、中にはその後の行動に大きなインパクトをもたらす決断があります。

まずは小さな例から見ていきましょう。

Ex: テキストだけ持ってスタバにまずは行く

スマホを持たず英語のテキストだけ持ってカフェに行ったら、きっとそこから1時間は英語の勉強以外やることがなくなりますよね。

もう少し長いスパンで、あれば次のような決断も効果的です。

Ex: 3ヶ月の英語学習コースに参加する

このように、英語のスクールなどに通ったりすることで、英語の勉強時間を確実に上げることができます。

最後に、もっと長期的に英語学習量を増やす大きな決断の例を見てみましょう。

Ex: 留学に行くことを決意する
Ex: 外資系企業に転職する

これらの例はいずれも、一回の決断で将来にわたって英語学習量を格段にアップさせる決断の例です。僕自身も学生時代にカナダに行くと決意してから、一気に勉強できるようになりました。

これらは、高速道路の入り口のようなものです。高速道路は一度乗ってしまえば、あとは次の出口まで走り続けるしかないですよね。

英語学習もそれと同じです。一度の決断で、後はひたすら走り続けるのみという状況を作れたら、意志に頼らず長期的に英語学習を継続できます。

2分間ルール

英語学習のハードルを下げる最後の方法で、「2分間ルール」を作っておくことをお勧めします。

あまり大きな目標を立てすぎると、人間どうしても億劫になって何もできなくなってしまうものです。ですから、そうやって勉強量がゼロにならないよう、まずは入口をできる限り低くするため、大変だったら2分でやめても良いとしておきます。

Ex: 洋書を3行だけ読む
Ex: 問題集の音源を用意する

嫌になったら本当に2分でやめても大丈夫です。でも僕の経験上、最初の2分さえできてしまえば、その後は慣性の法則のように10分20分とできてしまうものです。

❹ Make it satisfying (満足できるものにする)

ここまでの3つの法則は「行動を起こす」ためのものでしたが、4つ目の法則は「行動を繰り返す」ための法則です。

もし仮に1度は頑張って英語を勉強できたとしても、それを繰り返すことは難しいことです。

なぜかと言うと、英語は少し勉強しただけではペラペラになれないからです。

人間は行動の「直後」に報われるものを繰り返しますが、「直後」に苦痛を伴うものは避ける性質があります。

行動の「直後」に伴う結果というのがポイントです

ですが、僕らが生きているこの世の中において、長期的に自分のためになることは、今この瞬間はつまらないものばかりです。

健康な食生活を送ることも、堅実に貯金することも、どれも長期的に見たら自分にとって良いことなのですが、どれも面倒でやりたくないことばかりです。できればジャンクフードを食べて、給料日にパーっとお金を使いたいと思うのが人間です。

英語の勉強だってそうです。将来のことを考えると絶対にやるべきなのに多くの人ができないのは、英語の勉強をいくらやっても、英語が話せるようになるのがずっと先のことだからです。勉強してもその瞬間に達成感が無いから続かないのです。

だからこそ、英語を勉強をしたらすぐに報われて、逆に勉強をしなかったらすぐに嫌なことが発生する環境を作る必要があります。

具体的には次のようなことができます。

Ex: 学習記録をカレンダーに記録する

学習の記録をつけることで、勉強した直後の達成感が得られます。「今日も自分は頑張った」という記録を付けることが快感になると、英語学習が一気に継続しやすくなります。

Ex: Twitter で学習計画を宣言する

また、周りに学習計画を宣言すれば、それが達成できなかった時に「あの人はや言ったことをやらない人だ」と思われるのが嫌なので、もしやる気がなかったとしても頑張ることができます。

コーチングを受けている受講生の方たちが、確実に英語学習を継続これが理由です。コーチにやると宣言したことをやらなかったときのコストの方が他の誘惑よりも大きくなるから、意志に頼らなくても英語学習を継続できるのです。

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おまけ

ここまでモチベーションに頼らない仕組みの作り方についてお話ししてきましたが、実はモチベーションを仕組みで作り出す方法が一つあります。

それは、課題の難易度を適切に設定することです。

人間は簡単すぎるものを退屈に感じて、難しすぎるものにやる気をくじかれる性質を持っています。

例えば、TOEIC700点くらいの人が、中1の教科書で勉強したらきっとすぐ飽きてしまいます。逆に同じ人が、英検1級の語彙問題に取り組んだら、きっと何も解けずにすぐにやる気をなくしてしまいます。

理想的なのは、自分の実力よりもほんの少しレベルの高い教材に取り組むことです。この「本気で頑張ればできる」というレベル感が、モチベーションを保つ最大のポイントです。

まとめ

はい、ここまで習慣化をするための4つのテクニックについて解説をしてきました。

最後にもう一つだけ大事な話をして、この記事を締めくくりたいと思います。それは「習慣」と「アイデンティティ」の関係についてです。


英語学習の「習慣化」ができると、これまでの「英語の勉強ができない自分」というアイデンティティが、「英語の勉強をする自分」へと変化していきます。

そうなると、「自分は英語を勉強する人間だから、今日も英語の勉強をする」という具合に日々の行動が変わり、その行動がさらに「英語の勉強をする自分」というアイデンティティを強めるという好循環に入ります。

そうなったら、もうこっちのものです。

ぜひこの記事を読み終わったら、これまでご紹介した中から何か一つ習慣化のための行動をとってみてください。そうやって身の回りの環境を少しずつデザインしていくことで、日々の習慣が変わり、そしてアイデンティティが変わり、やがて英語学習でも大きな結果を出せるはずです。

この内容についてより詳しく知りたいという方は、ぜひ Atomic Habits の本も併せて読んでみてください!

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