Ankiを何となく使っているけど、もっと効率の良い使い方はないかな
Ankiはこれからお伝えするポイントをおさえるだけで、劇的に学習効率がアップします!
こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。
この記事では『Ankiで絶対やってはいけない非効率な使い方4選』についてお話しします。
(また記事の最後には、僕がAnki使い始めの頃実際にやってしまったミスを、実例つきでご紹介します)
ちなみに、このAnkiというアプリは、全英語学習者が使うべきとも言うべき最強の英単語アプリのことで、僕自身も繰り返しご紹介していて、コーチングの受講生さんにも必ず使ってもらうくらい優秀なツールです。
無料でダウンロードしておくだけで、他の英語学習者と100倍は差がつくのではというくらい優秀なアプリなので、まだ使ったことのない方は、ぜひこちらの記事を参考にして今すぐ入手してください。
【最強の英単語アプリ】Anki の使い方のコツとカードの作り方 (裏表・穴埋めカード)
Ankiは問題なく使えています
よくこんな風におっしゃる方もいるのですが、正直なところ、大抵の場合かなり改善の余地があります。
しかもそれらの改善をすることで、大幅に学習効率が上がるケースがほとんどですので、ぜひこれからご紹介する「非効率な使い方4選」に当てはまっていないかチェックしてください。
ちなみに、僕が開講するコーチングでは、Ankiを活用した効果的な単語学習を取り入れながら、着実に英語力をアップするサポートしております。コーチングの詳細は、下記のバナーからご参照ください。
英文法講座 & コーチング【概要】
この記事の内容は動画でも解説しています!(1.5~2.0倍速で音声だけでご視聴いただいても大丈夫です)
目次
①Ankiで新規単語ばかりやってしまう
Ankiってサクサク覚えられるので、どんどん新規単語をやってしまうんです
Ankiをやっていると、単語学習が捗りすぎて、どんどん新規単語を追加してしまいたくなるのですよね。
でも、これは絶対にやめましょう
「なんで??」と納得いかない方もいるかと思いますが、その理由をこれから丁寧に解説していきます。
まずAnkiには新規単語と復習単語があります。
新規単語 = 青色
復習単語 = 緑色
Ankiを始めたてのころは、ついこの青い新規単語ばかり手をつけてしまい (あるいはどんどん新規単語を登録してしまい) 結果的に復習が永遠に終わらなくなります。
Ankiを始めたてのころは、ついこの青い新規単語ばかり手をつけてしまい (あるいはどんどん新規単語を登録してしまい) 結果的に復習が永遠に終わらなくなります。
皆さんにも、きっと復習が終わらずにAnkiを諦めてしまった方も少なくないはずです…
Ankiを使う最大のメリットは、こちらの動画でもお話ししているように復習のタイミングを完璧に管理してくれることです。
【単語帳は回すな!?】英単語アプリAnkiで最速最短で暗記する方法
「そろそろ忘れるから復習して!」とAnkiが忘れかけの単語を教えてくれているのに、その最適な復習のタイミングを無視していたらせっかく覚えた単語もどんどん忘れていきます。
復習が終わっていないのに新規単語に手をつけていたら、さらに復習単語が増えていくだけでなく、せっかく定着しそうだった単語もボロボロ忘れていくので、いつまで経っても英単語が覚えられなくなってしまいますよね。
僕はどんなに忙しくても、朝イチでこの緑色の単語をゼロにするようにしています。
まずは復習単語を片付ける。新規単語に取り組むのはそれから。
②Ankiのカードタイプを使い分けない
Ankiはいつも穴あきカードを作っています
Ankiで英単語の暗記に苦労している人は、カードタイプを使い分けていません。
もし皆さんが、誰よりも効率よく英単語を暗記したいとしたら、このカードの使い分けは必須です。
まず前提として、Ankiには4つのカードタイプがあります。
表裏
穴あき
反転
タイピング
ですが、ほとんどの人はこれらのうち一つのカードタイプしか使いません。
皆さんも、裏表だったら裏表、穴あきだったら全部穴あきという具合に、いつも一種類のカードタイプだけ使ったりしていませんか?
Ankiは英単語学習の目的によって使い方を変える必要があります。
具体的には「使えるようになりたい単語」か「読んだり聞いたりしてわかればいい単語」かによって使い分けます。
ここでは「表裏」と「穴あき」を使うこととします。
「反転」は実質的に表裏と同じであり、「タイピング」はスペルを覚える場合を除き使う必要が無いので、ここでの説明は省きます。実生活においては、PCやスマホがスペルを自動で直してくれるので、聞いたり話したりできれば問題ないので、タイピングについてはここでは言及しません。
カードタイプの設定方法については、こちらの動画で解説していますのでご参照ください。
【最強の英単語アプリ】Anki の使い方のコツとカードの作り方 (裏表・穴埋めカード)
基本的な使い分けは次の通りです。
・認識語彙 (聞いたり読んでわかる語彙) → 表裏カード
・運用語彙 (実際に使える語彙) →穴あきカード
▶︎ 表裏カードは「英文を見て、意味がわかるかを確認する」というやり方ですので、認識語彙を増やす目的に向いています。
▶︎ 穴あきカードは「日本語訳 or 英語の定義を見て、英語表現を思い出す」というやり方で負荷は高いですが、能動的に英単語を思い出すことで運用語彙へとして定着しやすくなります。
僕の経験上、認識語彙であれば表裏でも十分ですし、何なら表裏のカードであってもその中でもそれなりの割合は運用語彙へと格上げされます。一方で読んだり聞いたりして分かればいいだけの単語を、わざわざ穴あきカードにして高い負荷で学習するの効率が良くありません。
③Ankiカードの答えがいくつもある
表に日本語、裏に答えの英単語を入力してます
Ankiで絶対やってはいけない非効率な使い方3つ目は、穴あきカードで、複数の答えの可能性を残してしまうことです。
例えば、表面が「疲れている」みたなに日本語が一言だけのカードを作った場合、その答えになる英語は何でしょう?
「tired」
「exhausted」
「worn out」
このように、答えにはいろいろ可能性がありますよね。
こうなると、学習効率が悪くなります。
①まず、いくつもの可能性を考慮するため、思い出すのに時間がかかります。
②また、答えが例えば tired だと思って裏面を見たら exhausted だった場合にはモチベーションも下がります。
答えがいくつもある典型的なパターンは次の通りです。
パターン1:長い文章を空欄にしてしまう
とてもよくあるパターンが、長すぎる空欄を作ってしまうケースです。例えばこのようなカードを作ってしまうと、答えのパターンは無限に存在することになります。
ですので、空欄が長すぎる場合は、短い日本語に置き換えましょう。この場合は、特に覚えたい「成功する」というフレーズに絞って穴埋めを作成しました。
パターン2:類義語がいくつもある
一つの日本語に対して、いくつもの英訳がある場合も、注意が必要です。このカードの場合、「頭が良い」に対する訳語は smart や clever など考えればいくらでも出てきそうですよね。
ですので、この場合の答えが intellligent だとしたら、このように頭文字を表示することで、答えの可能性を限りなくひとつに絞ることができます。
また、少しだけ直訳を意識することで、答えの英単語を連想しやすくなるのでオススメです。
こうすることでAnkiの復習時間も短縮できますし、ストレスフリーで学習を進めることができます。
僕は昔作った「答えがいくつもあるカード」がものすごい量あったのですが、デッキごと削除したりしたことがあります…
④Ankiカードを作り直さない
Ankiで復習してるのになかなか正解できない…
Ankiにかなり使い慣れている方でも、Ankiカードを作り直さない人は意外と多いものです。
Ankiカードは必ず編集するようにしてください
皆さんもきっと、なぜかやたら覚えられないカードが何枚かあって、毎回正解できないでいるなんて経験あるんじゃないかなと思います。
順調に記憶に定着しているカードは編集する必要はありませんが、記憶に定着しにくいカード (何度も間違えているカード) は要注意です。
しっかり記憶に定着するように作り直すか、そもそも覚えられないもの (覚えるにはコスパが悪すぎるもの) であれば削除することが賢明なこともあります。
覚えにくいカードを、より覚えやすいカードに改善する具体的な方法には次の方法があります。
・画像の追加
・例文の追加
・類義語の追加
・語源の追加
よく単語帳のオススメの勉強法を調べていると、このようなアドバイスを聞きます。
・知らない単語にマークしておきましょう
・となりに絵を描いておきましょう
もちろん何もやらないよりは良いですが、正直あまり効果は高くありません。
紙の単語帳には限られたスペースしかないですし、手書きで全て書かなければいけないので、Ankiに追加できる情報量とその効率を考えると圧倒的な差があります。
あと僕みたいに絵心が無いと単語帳が汚くなるだけです
おまけ:個人的Ankiの失敗談
僕も以前は、覚えるにはあまりにコスパの悪いカードを作ってしまい、デッキごとかなりの枚数のカードを削除したことが何度もあります。
最後に僕のそんな失敗談をシェアしたいと思います。
①パラグラフごと英訳カード
『最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇』というテキストを使って勉強していた時の話ですが、ライティング例文そのまま英文と和訳をパラグラフごと乗せたことがありました。
このテキスト自体は素晴らしい内容なのですが、このカードの作り方が良くありませんでした…。今の僕だったら間違いなく、覚えたい表現を含む例文だけをピックアップして「穴あきカード」を作成します。
②単語だけ英訳カード
他にも、IELTS対策のテキストをAnkiで学習していたとき、図表を描写するTask1の単語だけを入れていたことがありました。今だったら間違いなく、例文ごとカードを作って、その図表を一緒にスクショで入れておきます。
まとめ
ということで、この記事ではAnkiで絶対にやってはいけないNG行動4選についてお話ししてきました。
①新規単語ばかり取り組む
②カードタイプを使い分けない
③答えがいくつもある
④カードを作り直さない
Ankiの最大のメリットは最適なタイミングで復習ができることです。ですので、まずは必ず復習単語を一気に片付けることを最優先にしましょう。
また自分がその単語を理解できるようになりたいのか、使えるようになりたいのかに応じて、カードタイプを使い分けるようにしてください。具体的には、次のように使い分けます。
認識語彙 → 裏表カード
運用語彙 → 穴あきカード
そして円滑な復習のためには、Ankiの答えは一つに絞られるようにカードを作ることも大切です。具体的には、次の方法がオススメです。
短いフレーズを穴あきにする
類義語が複数ある場合は頭文字を表示する
最後に、Ankiで覚えにくいカードがある場合は、どんどん編集を加えましょう。加えるべき主な情報は次の4つです。そうすることで、単語は圧倒的に覚えやすくなります。
画像
例文
類義語
語源
Ankiは英単語学習の効率をこれまでに無いほど高めてくれるツールです。
ですが一方で、うまく使いこなせずに挫折してしまう人もたくさんいます。(僕もAnkiを放置したことが何度かあります)
ですのでこの記事を読んでいただいた皆さんには、僕と同じ失敗をせずに最短で英単語を覚えていってもらえたらと思います。
英単語学習はやった分だけ必ず伸びますので、一緒に英語学習を頑張っていきましょう!
自分にあったAnkiの使い方が知りたい、またAnkiを取り入れた総合的な学習プランを一緒に考えてほしいという方は、ぜひコーチングの無料相談に一度お越しください。詳細を下記のバナーからご確認いただけます。
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