【永久保存版】英文法の5文型をわかりやすく基礎から徹底解説

公開日:2021.11.15
英語学習ロードマップ

こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。

この記事では、英語の「5文型」について徹底解説していきます。

▶︎ 学生時代に5文型を習ったけど全然わからない…
▶︎ そもそも5文型なんか勉強して意味があるの?

きっと皆さんも、こんな風にと思ったことが一度はあるかと思います。

僕もそう思っていました。

でもそれは、決して5文型が悪いのではなく、5文型との向き合い方が良くなかったのです。

後ほど詳しく解説しますが、5文型がわかると…

▶︎ 複雑な英文の意味や構造がクリアにわかるようになる
▶︎ 膨大な量の文法や単語の使い方がすっきり整理できる
▶︎ 結果的に、読む・書く・聞く・話すの4技能のスピードと正確性がアップする

などの数々のメリットがあります。

この記事を読み終わる頃には、5文型が今よりも少し好きになって、英語の全体像がクリアになるはずです!

5文型を学ぶメリット

①文型だけで意味がわかる!

最初はピンとこないかもしれませんが…文型には意味があります。

つまり、文型がわかると、その文の単語の意味がわからなくても、大体の意味が推測できてしまうのです。

The parents ◯◯◯ their son a toy.

詳しくは後でしっかり解説しますが、文型がわかるとこの文を見ただけで、仮に動詞が分からなかったとしても「息子におもちゃをあげた」という意味が分かるようになります。

②文型は英語のベース

最初は英語があまりに複雑に見えるかもしれません。でも英語の構造には軸になるルールがあります。

どんな英文も、基本的には5文型をベースにできています。

ですので、このベース通りに英語を作らなければ全く意味が通じないですし、逆に多少間違っていても意味を伝えることができます。

③文型であらゆる英語をグループ分けできる

英語を勉強していると、たくさんの文法や語法を覚えなければならず嫌になりますよね。

でも5文型がわかると、さまざまなルールを5つに分類できるので、英語のあらゆることをスッキリ整理できます。

5文型を学ぶ前に知っておくべきこと

5文型はその名の通り、英文を5つのタイプに分ける考え方です。

具体的には次のようになります。

第1文型:SV
第2文型:SVC
第3文型:SVO
第4文型:SVOO
第5文型:SVOC

ちなみに、それぞれのアルファベットの意味は次の通りです。(これから初めて5文型を勉強する方は、今は細かいことは気にしなくていいので、何となく頭に入れておけば大丈夫です。)

S = 主語
V = 動詞
O = 目的語
C = 補語

全ての英文はSVで始まる

この5文型を学ぶときに最も大事なことは、5文型の全てはSVで始まるということです。

つまり、誰が (S) 何をするか (V) が、全ての英文のベースになります。

例えば日本語では「驚いた」のように主語を省くことがしばしばありますが、英語では “He surprised me.” (彼は私を驚かせた) のように「誰が何をしたか」を客観的にSVを中心に描写をします。

英語の語順は絶対的なルール

また5文型を勉強するときに意識してほしいのが、英語において語順がとても大事だということです。

日本語の「私はあなたを好きです」は、英語では “I love you.” となりますよね。

日本語の場合「あなたを私は好きです」「好きです、私はあなたを」としても意味は変わりませんが、英語は “You love me.” と語順を入れ替えるだけで立場が逆転してしまいます。

つまり、英語においては、言葉をどこに配置するかは、その意味すらも変えてしまうくらいに重要であるということです。

 

POINT

英語の意味は語順によって決まる!

5文型にこだわりすぎない

これまではきっと皆さんは、テストのために5文型を勉強してきたかもしれません。

でも、実践的な英語力を身につけることにおいて、5文型を当てる問題が解けることは、そこまで重要ではありません。

極端な話、文法も英単語の語法もひとつひとつ覚えていってしまえば、5文型が分からなくても英語は使えるようになります。

とはいえ、漠然と無秩序なルールを個別に覚えるというのはとても大変です。それよりも「ざっくり5つのパターンがあります」と大枠を先に理解した方が、英語のルールはずっとわかりやすいものになります。

全ての英文を5文型に分類できるわけではない

5文型の勉強を始めると、全ての英文を5文型に分類したくなるかもしれませんが、それはやめましょう。

5文型はあくまで、英語のパターンをざっくり5つに分けようと試みたものであって、全ての英語がきれいに5文型でに分類できるわけではありません。8つに分類すべきだという人や、中にはもっと細かく分ける人たちもいます。

ですので、出会う英語全てを片っ端から5文型に分類する必要はありませんし、分類することもできません。

あくまでも目的は「英語が使えるようになること」ですので、あくまで5文型は「知っていたら便利なツール」くらいに捉えておくのがおすすめです。

 

POINT

5文型はツール。目的は英語を使いこなすこと。

さて、少し前置きが長くなりましたが、ここからいよいよ5文型を細かく見ていきます。

・それぞれの例文はできるだけ分かりやすくシンプルにしてあります。
・構造をわかりやすくするために肯定文の能動態になっています。
・カッコに入れてあるのは、文型に影響しない修飾語句(おまけの部分)と呼ばれるものです。

第1文型 (SV)

第1文型は「自己完結の動作」を表します。

英語の中でも一番シンプルなものですので、サクッといくつか例文を見ていきましょう。

・The baby is sleeping. (その赤ちゃんは眠っている)
・He’s jogging. (彼はジョギングをしている)
・The sun rises (in the east). (太陽は東から昇る)
・My parents live (in Tokyo). (私の両親は東京に住んでいる)

「その赤ちゃんが眠っている」も「彼はジョギングをしている」も自己完結の動作ですよね。一人で「眠って」あるいは「走って」いて、周りには誰もいません。

「太陽が昇る」のも「両親が住む」のも同じことです。主語 (S) が何かをして、周りにはその影響を受けるものは何もありません。

ちなみに The baby is sleeping. には “in the bed”、 He’s jogging. には “in the park” などの修飾語句をつけることもできますが、これらはおまけの情報なので、文型には影響せずそのまま第1文型となります。

 

POINT

第1文型は「自己完結」の動作。

第2文型 (SVC)

第2文型は「SはCである (S=C)」という関係になります。

be動詞

SVCの動詞で代表的なものは「be動詞」です。

・He is (always) kind (to me). (彼はいつも私に対して親切だ)
・This restaurant is expensive. (このレストランは高い)

また、一般動詞でもこの第2文型をとりますが、基本的にbe動詞と置き換え可能です。

それでもあえて一般動詞を使うのは、一般動詞はbe動詞よりもさらに細かいニュアンスを加えることができるからです。

ここからいくつか例を見ていきましょう。

それぞれbe動詞に置き換えても意味がさほど変わらないことに注意してみてください。

「そのまま」vs「変化」

まず「そのまま」の状態を表す動詞を見てみましょう。

・He remained silent. (彼は黙っていた)
・You should stay calm. (あなたは冷静でいるべきだ)

次に「変化」を表す動詞です。

・It’s (already) getting dark. (もう暗くなってきた)
・She turned 20 (this year). (彼女は今年20歳になった)
・The earth has become warmer. (地球の気温は上昇した)

ちなみにスティーブ・ジョブズのスピーチで有名になった “Stay hungry, stay foolish.” (ハングリーであれ。愚か者であれ) という言葉も、命令文ではありますが、この第2文型になります。

またラジオなどでお馴染みにの “Stay tuned.” (チャンネルはそのまま) もこの第2文型に当てはまります。

・My dream came true. (私の夢は叶った)
・The milk has gone bad. (そのミルクは悪くなってしまった)
・Everything went wrong (in the end). (結局全てうまくいかなかった)
・The company went bankrupt (last year). (去年その会社は倒産した)

ちなみに come や go もそれぞれ「変化」を表しますが、come にはポジティブな、go にはネガティブな意味になる傾向があります。

感覚を表す動詞

次に感覚を表す動詞を見てみましょう。

これはシンプルに「S=C」だというだけでなく、「〜のように見える」や「〜のように聞こえる」という「感覚」をプラスした意味になります。

・You look different. (あなたは違って見える)
・This salad tastes (really) good. (このサラダはとても美味しい)
・It sounds okay (to me). (良いですね)
・The situation feels hopeless. (この状況は絶望的に思える)

ちなみに、次のような動詞も、ぱっと見たところ感覚とは関係なさそうですが、「〜のように見える」という意味になる動詞です。

・It seems interesting. (それは面白そうだ)
・This book appears (very) difficult. (この本はとても難しそうに見える)

 

POINT

第2文型は「S=C」という意味になり、be動詞とも置き換え可能。

第3文型 (SVO)

第3文型は「対象 (object) がある」ときの文型です。

この第3文型と対照的なのが、第1文型です。第1文型では「自己完結の動作」を描写していたので、動作の対象はありませんでしたよね。

ところが、第3文型にはその動作のエネルギーがぶつかる対象 (object) があります。そして時にそのエネルギーは、その対象 (object) を変形させることすらあります。

・The boy broke the window. (その男の子は窓を割った)
・I painted the wall. (私は壁を塗った)

これらは「対象に力が及ぶ」典型的な動詞です。

男の子が broke という力を加えて窓が割れて、私が painted したので壁の色が変わったわけです。

 

POINT

第3文型 (SVO) では動作のエネルギーが対象 (目的語) に直接伝わる。

でも、この「対象に力が及ぶ」という説明は万能ではありません。

なのでここではあえて、第3文型には「対象 (object) がある」とやや抽象的な言い方をしたいと思います。

少し分かりにくいかもしれませんが、まずは例文を見てみましょう。第3文型の代表的な例は次のとおりです。

・I love you. (私はあなたを愛している)
・She resembles her mother. (彼女は母親と似ている)
・She watched a movie (last night). (昨晩、彼女は映画を観た)
・He found a nice apartment. (彼は良いアパートを見つけた)

どうでしょうか?第1文型と違い、どれも自己完結では終わらない動作ばかりですよね。

このように第3文型をとる動詞は必ず「対象」を必要とするのが特徴です。

I love… (私は愛している) という動作には「誰を愛しているのか」という対象が必要なので I love you. (私はあなたを愛している) となります。

また She resembles… (彼女は似ている) と言う場合も、当然「誰と似ているか」を言わないといけないので、She resembles her mother. (彼女は母親に似ている) となるのです。

これらの「相手を必要とする」ものが第3文型のグループです。

 

POINT

第3文型には必ず動作の「対象」がある。

第4文型 (SVOO)

次に第4文型を見ていきましょう。

この第4文型は動詞が何であっても「〜に〜を与える」という意味になります。

※冒頭にご紹介した例文も、この第4文型の英文になります。

ですので、英語を読んでいてもし動詞の意味がわからなくても、第4文型だと気付けさえしたら、その英文の意味がとれてしまうのです。

これを初めて知ったときは衝撃でした…

実際に例を見てみましょう。

いずれもSVOOの形をとる第4文型で、1つ目のOに対して、2つ目のOを「与える」という意味になっていることに注目してください。

・The parents gave their son a toy. (その両親は息子におもちゃをあげた)
・I will get you some water. (私はあなたに水をあげる)
・I sent her a postcard (during my trip). (旅の途中、私は彼女にポストカードを送った)
・She reads her children a story (every night). (毎晩、彼女は子どもたちに物語を読み聞かせる)
・He taught me English. (彼は私に英語を教えてくれた)

いかがでしょうか?1つ目は give の過去形の gave ですので、もちろん「与える」という意味になりますが、それ以外の文も同じように理解して大丈夫です。

動詞 get にはいろいろな意味がありますが、この第4文型をとると「与える」という意味になります。(ですので give とも置き換え可能ですね)

I sent her a postcard. は「送ってあげる」ですし、She reads her children a story. は「読んであげる」となります。また He taught me English. は英語の知識を「与える」という具合です。

マイナスの授与

ちなみに、この第4文型はポジティブな意味だけではありません。動詞によっては「負担」を与える場合があります。(マイナスの足し算のイメージです)

文法書の中には「マイナスの授与」という言葉で説明されることもあります

・It takes me 30 minutes. (それには30分かかる)
・It cost me 1,000 yen. (それは1,000円の費用がかかった)

マイナスの感覚を強調して訳すなら、「30分の時間が奪われる」や「1000円が奪われた」と言ったイメージです。

数は少ないですが、英語の中にはこのネガティブな第4文型をとる動詞がいくつかあります。

 

POINT

第4文型は「与える」という意味。一部「マイナスの授与」の意味にもなる。

第5文型 (SVOC)

最後に第5文型をご紹介します。

第5文型をとる代表的な動詞にはこのようなものがあります。

・We call this food Natto (in Japanese). (私たちは日本語でこの食べ物を納豆と呼ぶ)
・He considers this a good deal. (彼はそれを良い買い物だと思っている)
・I pushed the door open. (私はドアを押し開けた)

この文型の特徴は「OとCが主語述語の関係になっている」ということです。

つまり「OがCする」や「OがCだ」の意味になるということです。

先ほどの例文をシンプルにして、OCの部分をカッコでくくってみましょう。

・We call [this food Natto].
・He considers [this a good deal].
・I pushed [the door open].

カッコでくくった部分を、普通の形の英文に変換してみます。

・[this food Natto] → This food is Natto.
・[this a good deal] → This is a good deal.
・[the door open] → The door was open.

どうでしょうか?このようにOCの部分に主語述語 (誰が何する) の関係が隠れていることが分かれば、この第5文型は大丈夫です。

この文型をとる代表的なものに「使役動詞」と「知覚動詞」と呼ばれるものがありますので、それぞれ見ていきましょう。

使役動詞

まずは使役動詞です。使役動詞は基本的に make / have / let の3つの動詞を知っていれば大丈夫です。

・She made her daughter do the dishes. (彼女は娘に皿洗いをさせた)
・I had my hair cut. (私は髪を切ってもらった)
・I’ll let you go. (もう電話を切らないとね)

※ I’ll let you go. は「私はあなたが行くことを許す」が直訳ですが、電話を切る際などに一般的に使われるフレーズです。

使役動詞はいずれも、OCの状況を作り出すという意味になりますが、それぞれの動詞によって、その状況を作り出す「強制力」が違います。

make → その状況を作りだす
have → その状況を持つ
let → その状況が起きるのを許す

▶︎ まず make は一番強制力があります。「〜をやらせる」という感じです。
▶︎ それに比べて have は最もニュートラルで「〜という状況を持つ」イメージ。
▶︎ そして「許す」という意味の let は「その状況が起きるのを止めない(許す)」という意味になります。

このようにそれぞれの動詞のニュアンスがわかると、これらの英文がなぜ先ほどのような訳になったのか、よりくっきり見えてきますね。

また先ほどのように動詞以下の部分をカッコで括ってみましょう。

・She made [her daughter do the dishes].
・I had [my hair cut].
・I’ll let [you go].

そして通常の英語の文に変換してみます。

・[her daughter do the dishes] → Her daughter did the dishes.
・[my hair cut] → My hair was cut.
・[you go] → You go.

いずれもOCの状況を make や have また let したりするという意味になります。

ちなみに、僕が個人的にこの使役動詞の make と let の違いがとてもよく出ているなと感じるのが、この2つのフレーズです。

Let’s make it happen. (やってやろうじゃないか)
I won’t let that happen again. (もう二度とそのようなことが無いようにします)

Let’s make it happen. は「やってやろうじゃないか」という感じ。やはり make を使っているだけあって、状況を「作り出す」という意気込みが感じられます。

一方で I won’t let that happen again. は「もうそんな状況が起きることを許さないので…」という謝罪の気持ちが感じられます。同じ問題が happen するのを let (許す) しないというイメージです。

ネガティブな使役動詞

I had my wallet stolen. (私は財布を盗まれてしまった)

もう一つ、使役動詞で忘れてはいけないのが、ネガティブな have の使い方です。

これまでご紹介した使役動詞は、どれも主語が主体的に状況を作り出していたものでしたが、このように「〜を盗まれてしまった」のような文脈でも使われることがあります。

知覚動詞

第5文型をとる代表的なものにもう一つ「知覚動詞」と呼ばれるものがあります。

・I saw her cross the street. (私は彼女が通りを渡るのを見た)
・I heard him playing some music. (私は彼が音楽を演奏するのを聞いた)

このように see や hear など感覚を表す動詞を使うのが「知覚動詞」の特徴です。

ここでも第5文型の原則は一貫していて、知覚動詞もまたOがCするのを「見たり聞いたりした」という意味になります。

また動詞以下の部分を、カッコで括って詳しく見ていきましょう。

・I saw [her cross the street].
・I heard [him playing some music].

このようにすると、「カッコ内の動作を見たり聞いたりした」ということがハッキリわかりますよね。

ここから、先ほどのように普通の英文に変換していきます。

・[her cross the street] → She crossed the street.
・[him playing some music] → He was playing some music.

OCの部分にはこのような主語述語が隠れていて、それを見たり聞いたりしたというのが知覚動詞の読み方となります。

「動詞原形」と「動詞+ing」の使い分け

ちなみにCの部分にくるものが「動詞原形」のときと「動詞+ing」のときがありますが、使い分けは次の通りです。

「動詞原形」→ 最初から最後までの動作
「動詞+ing」→ 進行中の動作

この違いが生じるのは「動詞+ing」に躍動感・動きがあるからです。「動詞+ing」が現在進行形に使われるのもそのためです。

I saw him read the book. [x]

ちなみに、この英文には少しおかしなところがあるのですが、何がおかしいかわかりますか?

ここまで読んでくださっている皆さんであれば、この英文のどこが変かきっとわかるはずです。

この例文は、英語としては間違っていないのですが、現実的にはちょっと考えにくい違和感のある内容になっています。

それはなぜかと言うと、I saw him “read” the book. と動詞原形が使われているからです。

Cの位置に「原形」があるときは、動作を最初から最後まで見たことになり、-ing であればその動作の途中だけを見たことになります。

つまり、この例文のままだと「彼が本を読み切るのを最初から最後まで見届けた」という、普通であれば考えにくい状況になっているのです。

応用編

第5文型の締めくくりに、Cの部分に「to + 動詞原形」がくるパターンをご紹介したいと思います。

これらは5文型に含めない方が良いという考え方もありますが、個人的には5文型の発展型のように理解しておくと、英語のパターンをすっきり理解できるかと思っています。

・I want you to come (to the party). (私はあなたにパーティーに来てほしい)
・I need you to help me. (私はあなたに助けてもらう必要がある)
・They will not allow you to park (on this street). (彼らはあなたがこの通りに駐車することを許可しないだろう)
・The father told his son to do his homework. (その父親は息子に宿題をするよう言った)

これらの例文のように、Cの位置に「to + 動詞原形」がくるのも、英語においてはとても一般的な構文です。

また動詞以下をカッコでくくって、意味を整理してきましょう。

・I want [you to come (to the party)].
・I need [you to help me].
・They will not allow [you to park (on this street)].
・The father told [his son to do his homework].

いかがでしょうか?考え方はこれまでと一緒で、カッコ内の状況を want (ほしい) したり need (必要とする) したりしている、と理解するとスッキリしませんか?

おまけ①

最後になりますが、文型がもっと深く理解できる例文をいくつか紹介したいと思います。

・He shot the bird.
・He shot at the bird.

例えばこれらの例文、ぱっと見たところ同じように見えますが、実際にはかなり意味が変わってきます。

・He shot the bird. (彼はその鳥を撃った)
・He shot at the bird. (彼はその鳥を狙って撃った)

He shot the bird. はSVOの第3文型。つまり shot という動作が、直接Oに及んでいる (つまり鳥が撃たれてしまった) ということになります。

一方 He shot (at the bird). の後半は修飾語句ですので、こちらはSVの第1文型。つまり自己完結のアクションなので、その結果その鳥に弾が当たったかは分かりません。

ぱっと見同じように見える英語でも、実際の意味は全く違います

次にこちらの例文を見てみましょう。

・I know him.
・I know about/of him.

どれも「私は彼を知っている」と訳せそうですが、実際の感覚はかなり違います。

I know him. は「彼のことをよく知っている」ということ。ここにもSVOの第3文型の持つ「対象に力が及ぶ」という感覚が強く出ています。

一方で I know about/of him. のように about や of が入ると、その動詞 know が持つ力の影響がかなり薄まります。ですのでこの場合「彼のことを聞いたことがある」程度だということになります。

このように同じ動詞であっても、動詞の直後に目的語をとるSVOと、そこに前置詞がひとつ挟まるのでは、かなり意味合いが変わってくるのです。

おまけ②

もう一つ、最後にはなりますが、もう少し別の角度から第1文型と第3文型を比較して、この記事を終わりたいと思います。

英語の中には同じ単語であっても、第1文型と第3文型動詞でも使える動詞があり、文型によって意味が変わるので注意が必要です。

・The door opened.
・He opened the door.

1つ目は第1文型の open です。つまり「自己完結」の動作ですので、ドアが勝手に開いてきたイメージ。

一方2つ目は第3文型の形をとっている open です。こちらは彼がドアノブを握って直接開けたイメージになります。

・He is walking.
・He is walking his dog.

一方で、これらの例文はどうでしょうか?

1つ目は「彼は歩いている」という意味ですね。第1文型なので、周りには誰もいません。

ですがこの walk は第3文型でも使えます。この場合「〜を歩かせる」つまり「犬を散歩させる」という意味になります。

英単語の意味は文型によって変わります!

まとめ

はい、ということでかなり長くなりましたが、ここまで5文型の全体像について解説をしてきました。

繰り返しになりますが、全ての英文を5文型に分類することはできませんし、またそうする必要もありません。5文型はあくまで、僕らが英語を使いやすくするための一つのツールです。

とはいえ、5文型が理解できると英語の根底に流れるパターンが見えるようになり、一見無秩序に見えた複雑なルールが実はシンプルなものだとわかるようになります。そして、その感覚は、英語力の4技能を支える大事な土台となります。

きっと一回で全てを理解するのは難しいかと思いますが、何度でもこの記事に立ち返りながら、少しずつ理解を深めていってみてください。


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