こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。
本日は3ヶ月でTOEIC100点アップさせるための勉強方法について、お話ししたいと思います。
・TOEICのスコアがなかなか上がらない
・仕事や転職のためにTOEICで高得点を取りたい
・短期間でTOEICのスコアを上げたい
これは、僕自身TOEIC満点を取るまでに、とても遠回りをした経験からも言えるのですが、TOEICは間違ったアプローチをしてしまうと、いつまでもスコアが上がりません。そしてそういう学習はとても苦痛でしかなく、多くの人は挫折してしまうものです。
今回おお話するのは、最短でTOEICのスコアアップするための勉強法です。
僕がもし英語初心者だった頃に戻って、本気でTOEICのスコアを上げるとしたら、こういう勉強をするだろうなという勉強メニューをお伝えします。
ちなみに前提として…すでにTOEIC600点以上の実力があることを想定しています。
TOEICというのは、ある程度基礎力がある人を対象にした試験ですので、現状で300~500点くらいの方は、まず中学・高校レベルの英語を固めることを優先しましょう。
もし基本的な文法が不安だという方は、Grammar in Use などで基礎からしっかり固めることをおすすめします。もちろん僕が開講する Grammar in Use の講座に来ていただいても大丈夫です。(詳細は下記のバナーからご確認ください)
英文法講座 & コーチング【概要】
目次
TOEIC100点アップにかかる時間
まず大前提として、TOEICで100点アップするのに、どれくらいの時間がかかるかを見ていきましょう。
こちら Oxford University Press のデータなのですが、現時点のレベルにもよりますが、およそ100点アップに200~300時間かかることが分かります。
1日2~3時間勉強して3ヶ月かかるくらいのイメージですね
巷には「短期間でTEOICの点数が大幅に上がります」みたいな書籍とかYouTubeの動画がありますが、大前提としてこれくらいの勉強量が必要ということは覚えておいて下さい。
TOEICで100点UPするには、200~300時間の学習が必要
具体的な学習方法
ということで、ここからは具体的な学習方法を見ていきたいと思います。
基本的には「単語」「文法」「模試」の3本立てになりますが、ここから詳しくそれぞれのやり方を解説していきます。
①英単語(iKnow! / 金のフレーズ / 金のセンテンス)
まず最初は英単語です。
TOEICの単語帳は『金のフレーズ』がとても有名なのですが、個人的にはまずはiKnow!で下地を作ることをおすすめします。
これはiKnow!が、人間の脳が最も記憶しやすいペースで英単語を記憶させてくれるアプリだからです。
もちろん『金のフレーズ』は素晴らしいテキストなのですが、やはりTOEICに必要な単語を効率よく覚えていくという意味で、iKnow!を軸にするのが良いと思います。
【英単語アプリ】iKnow! の効果的な使い方を解説 (おすすめのコースも紹介!)
iKnow!で学習できるコースはこちらのとおりです。
TOEIC470点を突破しよう!8コース (780語)
TOEIC600点を目指せ!9コース (802語)
TOEIC800点を狙え!8コース (650語)
早川幸治のTOEIC 900点必勝ボキャブ!8コース (643語)
これらを、1日30分間で10単語を目安に覚えていきます。
既に600点以上の実力がある方であれば、「TOEIC800点を狙え!」と「早川幸治のTOEIC 900点必勝ボキャブ!」に取り組んでいきましょう。既に知っている単語は、取り組む前に削除することができるので、これらのコースを3ヶ月くらいで完成させていきます。
もちろん、470点と600点を目指すコースで知らない単語が残っている場合は、それらの単語を優先的に覚えていきましょう。
まずは基礎単語をiKnow!で固める
ここでまだ余力があるという方は、ぜひ『金のフレーズ』や『金のセンテンス』にもトライしてください。
iKnow!でほとんどの基本単語は記憶しているはずですが、同じ単語を別の角度からチェックする、またiKnow!でカバーされていない単語を覚えるという目的で、気軽に回していきましょう。
ちなみにabceedというアプリで購入すると、「知っている単語」と「知らない単語」の仕分けが簡単にできて、また音声も確認しやすいのでお勧めです。
『金のフレーズ』と『金のセンテンス』は補助教材として使用
②英文法(でる1000問)
次に英文法ですが、英文法は通称「でる1000」を使用していきます。
英文法についても1日30分を目安に取り組んでいきましょう。現在のレベルにもよりますが、例えば30問を10分程度で解いて、復習に20分かけるのような配分で良いかと思います。
復習の際には、間違えた問題の英文を、文法や構造を理解して、繰り返し音読をするようにしてください。(ただしPart5は固有名詞が音読しにくいので、読みにくかったらit/he/sheとかに変えてしまって大丈夫です)
1日30問程度のペースで取り組むことができれば、ざっくり1ヶ月で1周、3ヶ月で3周程度こなせる計算になります。
試験直前は、間違えた問題だけ集中的に見直すことができたらより効率良く復習できますね。
『でる1000』は1ヶ月で1周を目標にする
こちらもabceedを使うと答え合わせがすごくラクです。書籍を既に持っている方は、abceedのマークシート機能だけを無料で使うことができます。
右上の「採点」のボタンを押せば、簡単に採点が完了します!またタイマーが下に表示されるのも嬉しいですね。
もしまだ書籍を持っていないという方は、アプリ上で書籍を購入するのもありです。紙の書籍かアプリかどちらが使いやすいかは個人の好みもあると思うので、ぜひ使いやすい方を使ってみて下さい。
③模試(TOEIC公式問題集)
公式問題集は毎月1冊のペースで進めて行きましょう。1冊に2セットの試験問題が収録されているので、2週間に1セットの問題を解いていくペースです。
現在はTOEIC公式問題集の”8″が最新版ですが、この数字が大きいものから優先的に取り組んでいきます。
時間を測って解く (2時間/週末)
まずはしっかり、時間を測って取り組みます。
2時間のまとまった時間が必要ですので、週末などを利用するのが良いでしょう。こうすることで、適切な時間配分ができているかをチェックしつつ、自分の現在のスコアを把握しておきます。
ちなみに理想的な時間配分は次の通りです。
Part5: 10分
Part6: 10分
Part7: 55分
もちろん最初はなかなか解き終わらないのが普通です。ですが、1分考えてわからない問題は飛ばすなど、自分が手に負えない問題に足止めされないよう、時間配分のコツを徐々に掴んでいって下さい。
まず最初は時間を測って解いて、実践感覚を掴み、スコアを把握する。
リスニングの復習方法(1日60分)
リスニングは2週間かけて、スクリプトを完璧に音読できるようになるつもりで臨みましょう。
ざっくりしたスケジュール感はこんなイメージです。
第1週: Part3 x 13個
第2週: Part4 x 10個
最初のうちは、2週間でどんなに頑張っても、音読がうまくできるようにはならないかもしれません。ですが、英語力が上がるにつれて、音読のクオリティもどんどん上がっていくはずです。
リーディングの復習方法 (1日30分)
リーディングは時間無制限で解きながら復習をしましょう。本文の英語を理解することがメインで、その結果として問題が解けることを意識して下さい。
少なくとも80%程度の理解を目指しましょう。日本語訳を読んで分かった気持ちになるのではなく、単語と文法でしっかり意味を取るということも重要です。
単語と文法から、本文の内容を理解する
おまけ
今回はTOEIC600点程度の実力があることを前提にお話してきましたが、もしまだTOEICで600点は難しい…という方は、まずは基礎力からしっかりつけることをおすすめします。
具体的には、英検5~2級を順番にクリアして、TOEICへとシフトしてみてください。
ちなみに、英検の過去問はオンラインで無料で公開されているので、ぜひチェックしてみてください。
TOEICの準備段階として英検を活用する
まとめ
はい、ということで今回は、3ヶ月でTOEICのスコアを100上げるためにやるべき勉強法を解説してきました。
まず大前提として、TOEICのスコアを100点上げるには200~300時間の勉強時間が必要と言われています。つまり3ヶ月でそれを達成するのであれば、1日2~3時間の勉強が必要ということになります。
そして、その2~3時間を使ってどうやって勉強するかですが、もし僕がTOEIC600だった頃に戻って、また本気でTOEICに取り組むのならこんなメニューを組みます。
・3ヶ月でiKnow! / 金フレ・センテンスを完璧にする。(30~60分/日)
・3ヶ月ででる1000を3周する(30分/日)
・3ヶ月で公式問題集3冊を完璧にする(90分/日 + 2時間/週末)
日々の学習時間、トータルの学習時間はこのようになります。
平日:2~3時間くらい
休日:4~5時間くらい
1週間:10~15 + 8~10 = 18~25時間
12週間(3ヶ月):216時間~300時間
これだけの学習をきっちりこなせれば、確実に3ヶ月で100点アップできるはずですので、ぜひトライしてみてください!
メッセージ
もしかしたら最初からいきなり、TOEICで100点上げるためには200~300時間の勉強が必要ですと言われて、びっくりされた方もいるかもしれませんが、最後まで記事を読んでいただいて本当にありがとうございます!
もちろん、この数字はあくまで目安で、実際には受験者がどれだけTOEICに特化した学習をするかなどで、多少のずれはあると思います。
ですが、いずれにしろ1日5~10分の学習で達成できるようなことではありませんので、ある程度まとまったスパンで、集中的に取り組む必要があることは間違ありません。
もしかしたら、学習の途中でモチベーションが下がったり、学習法に迷うこともあるかと思いますが、そんなときはまたこの記事に戻ってきてください!