こんにちは、上田哲也です。
本日は「自然な英語」を判別するテクニックについてお話したいと思います。
よくコーチングの受講生の方たちから「この表現でも大丈夫ですか?」「この前置詞はありですか?」「この単語でも置き換えられますか?」といった質問をたくさんいただきます。
僕自身も、そういう疑問にぶつかる度に、いつもネイティブと議論してます。
ただそうは言っても「ネイティブに英語で聞く自信がない」「さくっとネットで調べたい」という人も多いかと思います。
ということで今回は、誰でも簡単にできる、ネットを使って、自然な英語表現を一発で見極めるテクニックを2つ伝授したいと思います。
目次
①Google検索
まず一つ目はGoogle検索です。
「そんなの当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、意外とGoogle検索を使いこなせている人は多くありません。
Google検索で絶対に使ってほしいテクニックは2つあります。
ダブルクオーテーションマーク
1つ目はダブルクオーテーションマークです
たとえば “take you on a tour” のように検索したいとします。
ですが、これらの単語を普通に検索バーに入れるだけだと、このようにこれらの単語をバラバラに含む検索結果が表示されてしまいます。
<画像挿入>
しかし、このようにダブルクオーテーションマークで囲んで検索をすることで、このまとまったフレーズを含む検索結果が表示されるのです。
<画像挿入>
アスタリスク
次にアスタリスクです。
例えば、僕の好きなことわざで “you can lead a horse to water but you can’t make it drink”(馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない)というのがあります。
仮にこのことわざの動詞 “lead” の部分がわからなかったりしても、このように検索すれば、そこを補って検索結果を表示してくれます。
“you can * a horse to water but”
ちなみにこうやって検索すると lead だけでなく take が使われることがあるのがわかりますね。
②Ngram Viewer
次にご紹介したいのがNgram Viewerです。
一番オーソドックスな使い方は、デフォルトで既に表示されているように、複数の単語やフレーズがどのくらい使われてきたかを時系列でチェックできるというものです。
ですが、Ngram Viewerは実はもっと奥が深くて、こちらのページにあるように、にたくさんの使い方があります。
<スクショ>
ですがきっとこれを全部読むのは大変だと思うので、今回は僕が便利だと思う機能だけ厳選してお伝えしていきます。もし興味がある方は、こちらのURLもチェックしてみてください。
Wildcard search
まず最初にご紹介したいのが、Wildcard searchと呼ばれるものです。ちなみにワイルドカードとは、トランプで言うところの「万能カード」みたいなものです。
例:take you * a tour
具体的には、Google検索のときと同じように、アスタリスクを入れて検索をするだけです。
こうすることで tour に連れていくと言う時に、どんな前置詞を使えばいいかが一目瞭然になります。
Inflection search
こちらは、動詞の原形だけでなく、三単現のSや時制の変化なども含めて検索する方法です。
例:test the water, test the waters
まずこちらの test the water は「様子を見る」と言った表現なのですが、複数形で使われることもあるので、どちらがよく使われるかを見てみましょう。
<スクショ>
するとこのような結果が出ます。
例:test_INF the water ,test_INF the waters
次に test に _INF とつけて検索をしてみます。するとこのような結果が出ます。
<スクショ>
ただこれだと比較がしにくいので、右クリックで検索結果を統合することができます。
Case insensitive search
そして Case insensitive search という機能です。これは大文字か小文字かを区別しないで検索したいときに使うボタンです。デフォルトではオフになっています。
例:mcdonald
例えばmcdonaldという単語を検索してみると、こんな結果がでます。
<スクショ>
ここではあえてmcdonaldを例にとっていますが、実際には、文頭に来た単語が大文字であっても検索結果に含めたいときなどに使うと便利な機能かなと思います。
ちなみにこれらの機能はそれぞれ一緒に使うことができないのでご注意ください。
まとめ
ということで本日は、自然な英語表現を見極めるための、テクニックを2つご紹介してきました。
まず一つ目はGoogle 検索です。Googleを使う際には、ダブルクオーテーションとアスタリスクを上手く活用していきましょう。
次にNgram Viewerです。Wildcard searchで相性の良い語句を探したり、Inflection searchであらゆる動詞の形を含めて検索したり、Case insensitive searchで大文字と小文字を区別せず検索するテクニックを活用してみて下さい。
個人的には、Ngram Viewerでサクッと登場頻度を見て、もっと詳しく知りたいときはGoogle検索で個別の記事に飛んで具体的な用法をチェックするやり方が良いかと思います。
これらのテクニックを知るだけで、「この言い回しは正しいのかな?」「この表現って実際に使われてるのかな?」と言った疑問を一気に解決することができます。
ぜひ皆さんも一度トライしてみてください!