【要注意】英語のアウトプットの落とし穴

公開日:2022.07.16
英語学習ロードマップ

こんにちは、上田哲也です。

今回は「アウトプットの落とし穴」というタイトルでお話したいと思います。

よく英語のスピーキング力をアップさせるために、アウトプットばかりをやってしまう方がいるのですが、実は注意が必要です。

もちろんアウトプットも大事ではあるのですが、これからお伝えする落とし穴に十分注意しておかないと、かえってスピーキング力の向上を阻害してしまうことがあります。

ということで今回は、アウトプットの落とし穴と、それを回避するために僕が日頃から実践しているテクニックを3つお伝えします。

アウトプットの落とし穴

英語のアウトプットにおける最大の落とし穴は「不自然な表現の定着」です。

ちなみに、これを「化石化」と言います。

たしかに、英語は繰り返し練習することで、表現が定着してスピーキング力もアップすることは事実です。

しかし、裏を返せば誤った表現を何度も練習したら、その誤った表現が定着してしまうことになりかねません。

3つの解決策

「どうやってアウトプットの練習をしたらいいの?」

ここからは、アウトプットの練習をする際に、誤った表現の「化石化」を回避するためにするべき「3つのこと」についてお話していきます。

①インプットを中心に学習する

不自然な表現が定着することを防ぐために、インプットを中心に学習メニューを組み立てましょう。

日頃から大量のインプットを実践することで、自然な英語をアウトプットする下地を作ることができます。

「どれくらいインプットをすればいいの?」

インプットとアウトプットの比率についてはいろいろな意見がありますが、個人的にはこの本で白井さんがおっしゃっている「7:3」という割合がちょうど良いと感じています。

著:白井恭弘
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ちなみに、これは英語上級者向けのインプットとアウトプットの比率です。ですので、英語をある程度理解できるようになる英検2級、TOEIC600点くらいまでは、学習の大部分をインプットに振り切ってしまっても大丈夫です。

ちなみに、シャドーイングや例文の暗記暗唱などであれば、自然な英語をインプットしながらアウトプットの練習もできるのでおすすめです。

シャドーイングや暗記暗唱のやり方については、こちらの記事をご参照ください。

【科学的根拠あり】英語のシャドーイングの効果的なやり方

【スピーキング勉強法】英語の暗記暗唱の効果的なやり方 (おすすめの教材)

②例文をそのまま真似する

次に、アウトプットで不自然な英語を定着させないためにも、最初から自然な英語でアウトプットをすることが望ましいです。

「それができたら苦労しない」

きっとこんな風に思われるかもしれません。

ですが、実際に出会った英語をそのまま真似することで、限りなく自然な英語でアウトプットすることができます。

具体的には、辞書を引いて出てきた例文をそのまま使うのがおすすめです。当たり前に聞こえるかもしれませんが、辞書の例文をそのまま使えば、不自然になりようがないわけです。

あなたの英語が”不自然”な理由

また、もし皆さんがネイティブ向けの英語を読める上級者(TOEIC800以上くらい)であれば、ネットにあるリアルな英語を真似してみてください。

例えばGoogleで気になるトピックを検索して、出てきた記事に使われている表現をそのまま使ってみてください。僕もこのやり方でかなりの数の表現を収集してきました。

③添削してもらう

最後に、可能であれば英語の添削を受けましょう。

インプットを英語学習のメインにして、実際に使われている例文をそのまま使っていれば、不自然な英語を書いてしまう可能性は限りなく少なくなります。

それでも、「どの表現が自然なんだろう?」「これで本当に大丈夫かな?」という時は、ネイティブに添削をしてもらいましょう。

もしネイティブに添削してもらうのはハードルが高いなという方は、日本人講師やバイリンガルの講師に質問するのもありです。

ちなみに、僕が開講しているコーチングでも添削のサポートをしていますので、受講をご検討中の方は、お気軽に無料カウンセリングにお申し込みください。

英文法講座 & コーチング【概要】

まとめ

ということで今回は、英語のアウトプットにおける落とし穴と、それを回避するための3つのテクニックについてお話してきました。

アウトプットの最大の落とし穴は、不自然な表現が定着してしまうことです。

そしてそれを回避するためには、次の3つを意識して下さい。

まずはインプットを中心とした学習メニューを組み立てること、次にネイティブの英文をそのまま真似すること、そして英語の添削を受けることです。

これらの3つを意識するだけで、自然な英語を身に着けながら、スピーキング力をアップすることができるはずですので、ぜひ今日から実践してみてください!


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