こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。
本日はTOEICで355点だった僕がTOEIC990満点を取るまでにやったことについてお伝えします。
実際にやった勉強自体はものすごい数あるのですが、今回はその中でも本当に本質的なことだけに絞って「2つ」お話します。
・TOEICを何回受けてもスコアが上がらない
・TOEICのスコアが伸び悩んで勉強法が正しいか不安になってきた
・TOEICの点数に見合うだけの英語力がついている気がしない
きっと、みなさんもTOEICの学習をしていて、こんな風に感じたことが一度はあると思います。
僕自身、これまでずっと英語の勉強をしてきて、思うようにスコアが伸びないことがあったり、本当にこのやり方で良いなかなと悩むこともありました。
実際に、どれだけTOEICの勉強に時間を投資したとしても、やり方が間違っていてはスコアは伸び悩みます。
でも、英語力がどのように伸びるのかという原則をしっかり知っていれば、長い目で見て確実に英語力は上がっていきます。
ちなみに、僕自身これからご紹介するやり方で、このようなペースでスコアアップをすることができました。
その当時やった具体的な学習法については、こちらの記事でも細かくお話しているのですが、今回はもっと本質的な部分に絞ってお伝えしていきます。
【TOEIC勉強法】『英語初心者』だった僕が『990点満点』を取るまでの勉強方法すべて公開します
目次
①インプットを大量にする
まずはTOEICに特化した、大量のインプットをしていきましょう。
具体的には、公式問題集などを中心に、大量の英文を読んだり聞いたりしていきます。
これは英語初心者からTOEIC満点を目指す人まで必ずやるべきことです!
言語習得の本質はインプットにあります。つまり、英語を読んだり聞いたりすることで、英語力が上がるということです。
これはクラッシェンの「インプット仮説」でも強調されていることですが、言語はそのメッセージを理解したときに習得されるものだということを意識してください。
ですので、TOEICのスコアを上げるためにも、まずは理解できる大量のインプットをこなすことが必要になります。
テキストの解説をしっかり読みこんでインプットします
ちなみに注意点があるのですが…インプットはあくまで「英語」を処理することであって、日本語の解説を読むことではありません。
よくTOEICの学習者の方で、日本語の解説を読むことに時間を使ってしまう方がいますが、これは本質的には英語力のアップに関係のない部分ですので、解説を読む時間は最低限に押さえておきましょう。
ここからは、理解できるインプットを大量にこなすための3つのポイントをご紹介します。
ポイント1:Part3, 4, 7に取り組む
インプット量を最大化するためにも、Part3, 4, 7に重点的に取り組みましょう。
例えばリスニングのPart1, 2では、ポーズを置いて短い英文が発話されるため、Part3, 4に取り組んだときと比べて、同じ学習時間でも英語に触れている量が圧倒的に少なくなってしまいます。
またPart5,6についても同様に、基本的に短文で構成されているので、学習効率を考えるとPart7の長文に取り組むほうが効率的です。
ポイント2:繰り返し取り組む
またもう一つ重要なことは、繰り返し取り組むということです。
英語力を上げるポイントは「理解できる英語」をインプットすることです。ですので、1回で一言一句全て正確に理解できるという場合を除いて、必ず繰り返し取り組んで理解度を上げていくようにしましょう。
ざっくりとした目安ですが、理解度を90%以上にすることを意識してみてください。
もちろんTOEICで満点を目指す人は、100%の理解度を追求しましょう!
ポイント3:声に出して取り組む
ちなみにインプットは、音読やシャドーイングを組み合わせるのがオススメです。
ただ「聞く・読む」のではなく、声に出して音読をするのかと言うと、繰り返し声に出すことで表現が定着しやすくなり、さらには英語を話す能力をアップさせることに繋がるからです。
この音読やシャドーイングがなぜ最強の学習法なのかという科学的な裏付けについては、また別の記事でお話をできたらと思っています。
②最初に基礎をしっかりやる
TOEICのスコアを最短でアップするためには、しっかり基礎から固めておきましょう。
これは英語に限らず言えることですが、物事は基礎から応用といったように、順々に習得していくのが筋です。簡単なものが出来ないうちに、難しいものをやろうとしてもダメなのです。
ここからは、それを実践するための具体的なポイントを2つご紹介します。
ポイント1:リスニングのスクリプトから取り組む
もし皆さんのTOEICのスコアが600点前後の場合は、まずはリーディングよりも、リスニングのスクリプトに優先的に取り組んでみてください。
まず、TOEICに関わらず資格試験では、リーディングよりもリスニングの方が易しい英文である傾向があります。これは、読んで理解するより、聞いて理解する方がずっと難しいためです。
また、音声の無いリーディングの英文よりも、音声のあるリスニングのスクリプトの方が音読の素材に向いています。
ですので、リスニングのスクリプトを読み込み、また音読用の素材として使うことで、リーディングで使用されるレベルの英語を理解する準備運動をしていきましょう。
そして、リスニングで安定して400点以上の高得点を取れるようになったら、リーディングの割合も徐々に増やしていきます。リスニングで安定して満点が取れるようになったら、後はひたすらリーディングに特化した学習をしていきましょう。
ポイント2:Part5の前に基本文法を固める
これは特にTOEICで600点以下くらいの方たちにお伝えしたいことなのですが…いきなりPart5に取り組むのではなく、まずは基本文法を抑えましょう。
TOEICのパートの中でも、特にPart5(短文空欄補充)の問題は一見簡単そうに見えることから、Part5の対策を先にやろうとする人がいるのですが、これは挫折の原因になりかねません。
これは僕自身の失敗でもあるのですが…英語の基礎力が無いままにいきなりPart5の問題集に取り組むと何も理解できずに勉強が進みません。
特に僕の場合は、このような悪循環にはまってしまいました。
そもそもPart5の英文が読めない
→解答の根拠を理解しようと日本語の解説を読む
→英語のインプット量が減り英語力がつかない
→いつまで経ってもPart5の英文が読めない
結果的に比較的速いタイミングで、Grammar in Use というテキストで英文法の基礎を一通り身につけたことで、Part5の問題は解説を読まなくてもほとんど正解ができるようになりましたが、みなさんも是非まずPart5に取り組む前に英文法は網羅的に全て抑えておくことをおすすめします。
どうやって文法を勉強していいかわからないという方は、ぜひ僕の Grammar in Use を使った英文法講座にもご参加ください。
英文法講座 & コーチング【概要】
まとめ
ということで今回は、僕が英語初心者からTOEIC満点を取るまでにやってきた2つのことについてお話してきました。
1つ目は大量のインプットです。僕自身TOEICのスコアが一気に上がった頃は、徹底してPart3, 4, 7を音読するなどして、インプットの量を最大化してきました。
2つ目は、基礎をしっかり固めることです。特に学習初期の段階では、リスニングのスクリプトを使用した学習を中心にすることをオススメます。そしてTOEICのスコアが上がるに従って、徐々にリーディングに比重をシフトしていくイメージです。またPart5などの文法問題に取り組む前に、Grammar in Use などのテキストを使って、文法の基礎を固めておきましょう。
メッセージ
TOEICでハイスコアを出すためには、テクニックも大事ではありますが、何よりも圧倒的な英語力がものを言います。
ですので、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、まずは英語力をとことん高めていきましょう。そのためにまお、言語習得において必須であるインプットを最大化しつつ、また基礎から着実に英語力を着実につけていきましょう!