【誰でもできる】一撃で英語のリスニング力をアップする最強の勉強法

公開日:2022.01.06
英語学習ロードマップ

いくら英語を聞いても、全然リスニング力が上がらない

こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。

この記事では、こんなお悩みにお答えしていきます。

・とにかくリスニング力を伸ばしたい…

・ネイティブとの会話になると全くついていけない

・どうやったらリスニング勉強って効果が出るの?

・リスニングってとにかくたくさん聞けばいいの?

もしそんな風に感じているとしたら、きっとこの記事が参考になるはずです。

リスニングの勉強法については、詳しくこちらでお話ししていますが、この記事の目的はそこから一歩踏み込み「トレーニングの効果を体感」してもらうことです。

【必ず聞き取れる】英語のリスニング力をアップさせる勉強方法【聞き流しNG】

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上田 哲也

経歴 立教大学 →バンクーバー留学(1年間)→鉄鋼商社→フリーランス
お仕事 企業研修|オリンピックボランティア育成研修|神奈川県 外国人観光案内ボランティア研修|IELTS専門学校 PlusOnePoint|DMM英会話 なんてuknow? 回答者
資格 TOEIC990点|英検1級|国連英検特A級|IELTS8.0
著書 『時短省力私の英語勉強法』(明日香出版)
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リスニング力アップの原則

リスニング力を上げるために必要なのは、「聞き取れない原因」を明らかにして、それを解決していくことです。

リスニングができない理由はいくかありますが、基本的には聞き取れない主な理由はこれらです。

単語・フレーズがわからない

文法がわからない

発音がわからない

文化背景がわからない

ですので、リスニング力をアップするためにやるべきは、これらの聞き取れない原因を一つずつ潰していくことです。

なんだ当たり前のことばっかりだな…

これは断言しても良いのですが、リスニング力に伸び悩んでいる人は、これらの「一見当たり前に聞こえること」ができていません。

頭では理解できても、それを実践するのは想像以上に難しいことです。

これからお伝えする方法を実践できれば、確実にリスニング力アップしますし、逆にこれらができていないとずっと聞き取れないままになってしまいます。

ぜひこの記事を読みながら、これからお伝えする勉強法を実際にできているか丁寧に確かめてください

リスニング力をアップするクイズ5選

この記事では、全部で5つの英文を聞いていただきます。

正直に言うと、少し難易度が高めのものをピックアップしています。

特に、英語を初めたばかりの方にとっては、難しいく聞こえるかもしれません。でも「英語でスムーズに会話をしたい!」という人にとっては、確実に聞き取ってほしいものばかりです。

最初は聞き取れなくても大丈夫です。

この記事を通して、しっかりと「なぜ聞き取れなかったか」を解説し、聞き取れるようになっていただきます。

ここから先は、英文が聞き取れるようになる体験をしていただくために、ぜひ静かな環境を確保して集中して読んでください!

ちなみに、今回の音声は TED TALKの動画 を使わせていただいております。

TED TALK は、英語のプレゼンを無料で(しかもスクリプト付き!)で見られる優れものです。今回の動画フルバージョンでご覧になりたい方は、ぜひこちら動画にアクセスしてみてください。

第1問:英文法編

早速ですが、第1問です。

まずは、こちらの英文を聞いてみて下さい。

下のスクリプトが見えないようにご注意ください)(下のスクリプトが見えないようにご注意ください

いかがでしたでしょうか?聞き取れましたか?

ちなみに、今回の英文とその日本語訳は次のとおりです。

Then why is it that they seem to have something different?

ではなぜ、彼らには違う何かがあるように見えるのか?

もしこの英文が「本当の意味で」聞き取れたとしたら、かなりの上級者です。

「本当の意味」ってどういうこと?

実はこの英文「正確に聞き取れなくても」ほぼ正確な意味がとれてしまいます。

おそらく、勘の良い方は “why” という単語から、「なぜ?」という質問であることに気づいたと思います。

でもリスニング力が伸び悩むのは、残念ながら「推測がうまい人」なのです。

正確に意味がとれたからいいじゃん

たしかに、意味が聞き取れたのなら十分とも言えます。

しかし、これを何となく「Why だから理由だな」と片付けるのと「これは強調構文の疑問文 “why is it that SV” のパターンだな」と理解している人では、後々大きな差がつくことになります。

みなさんは「何となく単語はわかるんだけど、結局何を言っているかわからなかった」という経験はありませんか?

これこそがまさに、こういう細かい部分が大切な理由です。

こういう細かいところを疎かにしていると、曖昧な理解が積もり積もって全体の意味理解がぼやけてしまうのです。単語で何となくわかった気になり、推測に推測を重ねるからわからなくなってしまいます。

リスニング力がある人は、適当に聞き流すことはしません。100%の確信を持って聞くから、どんなに長い英語であっても、意味を漏らすことなく理解できるのです。

 
POINT

リスニング力を上げるためには「何となく理解する」では不十分

また正確に英文法を理解できると、落ち着いてリスニングができるメリットがあります。

例えば今回の場合、 “why is it that SV” の構造がわかっていれば、Why is it… まで聞いた段階で、落ち着いてSVを待つことができます。

一方で、この構文を知らないで聞いている人は、 Why xx xxxx… と雑音が混ざり「一体何を言っていたんだ…」と聞き取れなかった部分に意識が持っていかれてしまい、最終的にリスニングについていけなくなってしまうのです。

 
POINT

文構造が掴める人は、落ち着いて次の展開を予測しながら英語を理解できる

第2問:文化背景編

さて、次の問題に移りましょう。

今回はこちらの例文を聞いてみてください。

Why is it that Martin Luther King led the Civil Rights Movement?

なぜキング牧師は公民権運動を率いることができたのか?

いかがでしたでしょうか?

こちらも先ほどと同じ強調構文が使われていますね。これは2回目なので、きっと皆さんも聞き取れたかと思います。

ですが問題はここからです。

おそらくMartin Luther King (キング牧師) を知っている人は多いかもしれませんが、英語で the Civil Rights Movement (公民権運動) と聞いてピンとくる日本人は多くありません。

The Civil Rights Movement とは、1950年~1960年代にかけて行われた人種差別に反対する運動のことです。

英語では当然ながら、このような文化背景がわからないと理解しにくいワードがたくさん登場します。

特に企業名、著名人、作品などが典型的な例です。

企業: AT&T, Lyft

著名人: Mark Twain, Oprah

作品: 1984

このように、英語圏の人たちが当たり前に知っていても、日本人にはあまり馴染みのない固有名詞があります。

これらに関しては、英語力よりもその文化をどれだけ知っているかがポイントです。

ですので、皆さんが実際に興味のある国(渡航予定の国や、仕事で取引のある国)のコンテンツを日頃からたくさんインプットすることが重要になります。

文化を勉強するって言っても…

具体的には、学習者向けのテキストだけでなく、Netflixを見たり、洋書などを読むことオススメします。

そして気になるキーワードがあれば、その都度ググってみると、どんどん知識が増えていきます。

実際やってみると、驚くほど学んだ知識はいたるところで役立ちます!

例えば、僕はあまりフットボールは詳しくないのですが、ドラマ”Friends”をきっかけにYouTubeなどで少し勉強して以来、あらゆる洋書やドラマに登場するフットボール関連のシーンや表現が理解できるようになりました!

 
POINT

リスニング力アップには「文化背景」の理解が不可欠。

第3問:レベルの高い単語編

次に第3問です。こちらはどうでしょうか?

He certainly wasn’t the only great orator of the day.

彼が当時唯一の雄弁家だったわけではない。

今回のセンテンスで最も難しいのは、間違いなく “orator” (雄弁家)という単語だと思います。(ちなみに of the day は「当時の」という意味です。)

この単語を一発で聞き取れたと方がいたとしたら、かなり英語ができる人です。

知らない単語は、当然聞き取れません。

これは大袈裟ではなく、もし皆さんが “orator” という単語を知らなければ、100回聞いても200回聞いても、一生聞き取れるようにはなりません。

やることはシンプルです。単語を覚えましょう。

聞き取れない英語が聞き取れるようになるには、知らない単語を一つずつ覚えていくしかありません。

例えば、僕はオーディオブックを繰り返し聞くのですが、よく2回目や3回目になって初めて聞き取れる単語に出会います。でもそれは「何度も聞いたから」ではなく、単語帳などオーディオブック以外で意識的に覚えた単語が聞き取れるようになっているからです。

ただし、一点だけ注意点があります。

それは、単語を覚えるときは、必ず発音と一緒に覚えておくことです。

当然のことながら、発音がわかっていないとその単語が発話されても聞き取れないので、絶対に黙って単語帳を黙読するようなことはしないでください!

 
POINT

リスニング力を上げるためには、発音とセットで知っている単語の数を増やす

第4問:意外と知らないフレーズ編

さて、いよいよ第4問です!

こちらの英文はいかがでしょうか?

There’s something else at play here.

別の何かの要因が働いています。

これは「単語は全てわかるのに意味がわからない」タイプの英文です。

きっと皆さんも一度は「単語はわかるのに聞き取れなかった」という経験があるのではないでしょうか?

ほとんどの場合、その原因は「熟語」や「定型文」を知らないことにあります。

この場合 “at play” が「効果をもたらす・影響する」という意味だとわかれば、聞き取るのは実はそこまで難しくありません。

このケースも、基本的には単語がわからない場合とアプローチは一緒です。わからないフレーズをその都度しっかり辞書で調べて覚えていく、ただそれだけです。

 
POINT

シンプルな表現も辞書を引きながら正確に理解する

第5問:発音編

いよいよラストの問題です!

最後にこちらの英文を聞いてみてください。

We found out about it a few days later.

我々がそれを知ったのは数日後のことでした。

いかがでしたでしょうか?

みなさんも「字幕を見ればわかるのに、音声だけだとさっぱりわからない」という経験ありますよね。

これが、まさにそのパターンです。

この解決策は「正しい発音を身に付ける」ということです。

英語聞き取れない理由は、 自分が想像している発音と実際の発音が違うからです。

「ウィー・ファウンド・アウト・アバウト・イット…」という音しか知らなければ、ネイティブが話すナチュラルスピードの英語は絶対に聞き取れるようにはなりません。

試しに練習をしてみましょう。

まずは “We found out” の部分を音声を真似て繰り返し発話してください。

We found out, We found out, We found out…

次に “about it” の部分を練習します。

about it, about it, about it…

次に “We found out about it” を繋げて発話してください。

We found out about it, We found out about it, We found out about it…

最後に “a few days later” を練習しましょう。特に later の部分が難しいかもしれませんが、聞こえた通りに発音しましょう。それが実際に英語話者の発音ですので。

a few days later, a few days later, a few days later…

そして最後に “We found out about it a few days later.” を繋げて何度か練習しましょう。

We found out about it a few days later, We found out about it a few days later, We found out about it a few days later…

ここまでしっかりやり込んだら、もう一度英語を聞いています。

どうでしょうか?ここまでしっかりやり込んで下さった方であれば、確実にナチュラルスピードの英語が聞こえるようになっているはずです。

 
POINT

英語が聞き取れないのは、想定している発音と実際の発音が違うから

おまけ:練習した英語しか聞き取れない??

どうせ聞き取れるようになるのは、練習した英語だけでしょ?

ここまで記事を読んでいただいて、こんな風に思われるかもしれません。

たしかに、リスニング力アップには膨大なインプットが必要です

ですが、文法や発音のルールは有限です。例外はきりが無いほどありますが、基本的なものさえ覚えれば99%はカバーできます。

英単語はそれと比べるとやや範囲は広いですが、英単語も基礎をおさえればかなりの割合をカバーできます。

実際に今回勉強した “Why is it that…” の構文は、今回の例文だけですでに2回登場していますよね!(実際にはプレゼンを通してもっとたくさん登場します)

なんかものすごく地道な作業だ…

たしかに、英語の勉強法で特別な革新的なものはありません。

英語学習で結果を出すために最も重要なことは「淡々と継続すること」です。これに勝る方法はありません。

ですので、僕はみなさんが今日もそんな当たり前のことを淡々とやっていけるよう、昨日の自分よりも英語が上手くなったと自信を持って言えるよう、ホームページやYouTube動画などを通して、全力でサポートさせていただきます!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は実際にリスニングの勉強を通して、これまで聞き取れなかった英文がクリアに聞き取れるようになるプロセスを、皆さんにも体感していただきました。

ぜひ今後リスニングの勉強をするときは「なぜ聞き取れなかったのか」を意識して、それらを一つずつできるように改善を積み重ねていってください!

僕自身が開講するコーチングでは、今日ご紹介したようなリスニング学習をマンツーマンで徹底的にサポートさせていただきます。ご興味のある方は是非こちらのバナーから詳細をご確認ください!

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