こんにちは、上田哲也です。
よくコーチングの受講生の方たちから、「英語の聞き流しは効果がありますか?」という質問をよくいただきますので、本日はそんな疑問にお答えしていきます。
結論から言うと、「英語の聞き流し」はやり方次第です。
聞き流しは、うまくやれば英語の良質なインプット量を大きく伸ばしてくれますが、やり方によっては全く意味の無いものになってしまいます。
ということで今回は、聞き流しをする時に必ず抑えておくべきポイントや、聞き流しにおすすめの教材をお伝えしていきます。
・机に向かえない時間も効果的に勉強したい
・楽しみながらリラックスして英語を勉強したい
・少しでも英語のインプット量を増やしたい
今回の記事はそんな方たちに見ていただけたらと思います。
目次
意味が理解できるものに取り組む
聞き流しの素材は必ず「理解できるもの」を選ぶようにしましょう。
ただ実際には、多くの方が「理解できないもの」を聞き流してしまっています。
例えば、英語のPodcastをかけっぱなしにするとか、何となく英語のニュースをつけておくというのがよくある例です。
もちろん、英語を片手間に聞いても十分理解できる英語力があれば、全く問題ありません。しかし、ほとんどの人にとって、このような聞き方ではほとんど英語を理解できないはずです。
これはクラッシェンの「インプット仮説」でも強調されていますが、インプットは「理解できるもの」である必要があります。そして、できることなら自分のレベルより少しだけ高いものを選ぶことが理想的です。
そもそも理解できる素材が無いよ…
こんな風に思われるかもしれませんが、心配しなくて大丈夫です。
理解できる英語と言っても「一回聞いて完璧にわかる英語を探す」というわけではないからです。
むしろそんな最初から完璧にわかる英語なんて無いのが普通です。
ですので、まずは興味のある素材を探してみてください。
それを繰り返し聞いて、スクリプトを読んで、辞書を引いて、そうやって聞き取れるようになった素材を聞き流しに使えば大丈夫です。
おすすめ聞き流し教材
ここからは、聞き流しにおすすめの教材について、詳しくお話ししていきます。
①語彙制限本
まずは語彙制限本です。
語彙制限本とは、英語学習者のために簡単な単語だけで書かれた本のことです。
語彙制限本は、初級者向けから上級者向けまで、細かく難易度のレベルが分けられています。ぜひその中から、初めて聴くものでも7〜8割くらい理解できるものを選んでみて下さい。
ちなみに、語彙制限本は本屋さんで買っても良いのですが、学生さんであれば学校の図書館、海外にお住まいの方であれば現地の図書館のESLコーナーをチェックしてみてください。もしかしたら、無料でたくさんの語彙制限本が借りられるかもしれません!
もしどれから選んでいいか分からないという方は、『心に響く英語のことわざ・名言100』がおすすめです。
語彙制限本を多数出版するIBCパブリッシングさんの本の中でも、読み切りのストーリーで構成されていて、とても取り組みやすい教材です。
Amazonで少しだけ中身を見ることができるので、ぜひこちらからご自身のレベルに合っているかチェックしてみてください。
②試験問題 (リスニング)
次に試験問題のリスニング素材です。
TOEIC、英検、IELTSなどの勉強をされている方であれば、リスニングパートの音源をスマホに入れて、聞き流し教材にしてみてください。
これらのリスニングで使われる音声は、どれも学習者用に加工されたものですので、とても使いやすいものばかりです。
TOEICであればリスニングで約45分間、英検やIELTSであれば約30分間ですので、通勤中や家事をやっている時間にかけっぱなしにしておくにもちょうど良い長さです。
③オーディオブック
またオーディオブックもおすすめです。
これは上級者向けですが、英検1級・TOEIC900点台後半レベルの方であれば、ぜひオーディオブックにもトライしてみてください。
いきなり初見のオーディオブックに挑戦するのが難しい場合は、既に日本語で内容を知っているものに取り組むのがおすすめです。
ちなみにAudibleであれば、月々1500円でいろいろなオーディオブックが聴き放題ですので、気になるものを少しずつ聞いてみて、自分のレベルに合ったお気に入りの一冊を見つけてみてください!
④映画
最後にご紹介するのは映画です。
映画はかなり難易度は高いですが、好きで何度も観ているものであれば、聞き流し教材として使用することができます。
個人的には『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』を聞き流すことがあるのですが、映画の世界に浸りながら、日常生活を送っていると、気持ちも高まるのでとてもおすすめです。
まとめ
ということで、本日は「英語の聞き流し」についてお話ししてきました。
英語の聞き流しをする際には、必ず「理解できる」ものを使うようにしましょう。
そのため聞き流しに使う素材は、事前にしっかりスクリプトを読み込み、何度も繰り返し聞いておくことが必須です。
そして聞き流しにおすすめの素材は次の通りです。
①語彙制限本
②試験問題 (リスニング)
③オーディオブック
④映画
繰り返しになりますが、素材を選ぶポイントは「理解できる」ものということです。その点だけしっかり意識して、日々の良質なインプットを最大化していきましょう!