英語のスピーキング学習法【完全講義】

公開日:2022.08.13
英語学習ロードマップ

こんにちは、上田哲也です。

本日は英語のスピーキング力を上げるために必要な勉強法を徹底解説していきます。

僕が日々いろんな英語学習者の方たちとお話ししていて、おそらく一番いただく質問が、このスピーキングに関する悩みです。

本音を言えば、英語のスピーキング力をアップさせるために、やるべきことはたくさんあります。単語も文法も発音も、インプットもアウトプットも、全部大事です。

ただそんなことを言うと、そんなに全部いっぺんに出来ないよ、という声が聞こえてきそうなので

今回はアウトプットに特化したトレーニングを3つに厳選して徹底解説していきます。

・英語を話そうとすると頭が真っ白になる

・英語を書くことはできるが話すことができない

・英語をもっと流暢に話したい

今回の記事はこんな方たちに読んでいただけると嬉しいです。

勉強法1. 暗記暗唱

まず一つ目は例文の暗記暗唱です。

この例文の暗記暗唱の目的の一つは、チャンクを身につけることです。

チャンクという言葉は聞きなれないかもしれませんが、簡単に言えば英語の意味のかたまりのことです。

具体的にはこれらがチャンクに当たります。

・something like that (何かそのようなもの)

・One of the reasons is… (ひとつの理由は〜)

・I don’t know what to say. (何と言っていいかわかりません)

チャンクが何か分かったけど、何でこれが大事なの?と思われるかもしれませんが、

もし仮に、このようなチャンクがストックされていない状態で英語を話すと、単語をひとつずつ並べることになり、ものすごい脳のエネルギーを使うことになります。また、そうすると単語の並べ間違いによるエラーも起きますし、流暢性も下がってしまいます。

一方で、単語を並べるのではなく、チャンクを組み合わせるように話すと、脳のリソースを節約することができ、正確にしかもスムーズに話すことができます。

実際にネイティブや英語上級者ほど、チャンクを多く使って話していると言われていますので、ぜひ皆さんもこの暗記暗唱を取り入れて、スピーキング力をアップさせてください!

【スピーキング勉強法】英語の暗記暗唱の効果的なやり方 (おすすめの教材)

勉強法2. シャドーイング

次にシャドーイングです。

シャドーイングには、様々なメリットがありますが、中でもスピーキングに関しては、発話スピードの向上に効果があります。

このことについては、実際に日本人の大学生を対象とした、シャドーイングとリピーティングの比較の研究からも分かっています。

また、何度も繰り返し発話することで、先ほどお話ししたチャンクの習得を促してくれます。何度も同じ英文を声に出すことで、フレーズがどんどん定着するわけです。

またシャドーイングをするには、スクリプトの精読や音声をゆっくり真似る下準備のプロセスがあるのですが、そこに音声に完全に自分の声を重ねるオーバーラッピングを取り入れることで、英語のリズム感を習得することもできます。

【科学的根拠あり】英語のシャドーイングの効果的なやり方

勉強法3. 同じトピックの繰り返し

最後に、同じトピックを繰り返し練習する方法をご紹介したいと思います。

英語を発話するときには、次の3つのプロセスを経るのですが、このように同じトピックについて繰り返し話す練習をすることで、これら3つの全ての部分をまんべんなく鍛えることができます。

①概念化(何を話そうか考える)

②言語化(どんな英語にするか考える)

③調音化(音にして伝える)

同じトピックを繰り返し練習することで、何を話そうかというアイディアがはっきりしてきて、辞書などを使うことで必要な表現が身につきます。そして、何度も発話する練習をすることで、スムーズにきれいな発音ができるようになります。

実際の調査でも、このように同じトピックについて繰り返し練習をすることで、より複雑な言葉でスムーズに話せるようになることが分かっています。

【スピーキング】英語力を一撃で上げる方法

まとめ

ということで今回は、スピーキング力をアップに必要な3つの学習法について解説してきました。

①暗記暗唱

②シャドーイング

③同じトピックの繰り返し

まずは暗記暗唱です。暗記暗唱をすることで、チャンクがストックされます。そして、チャンクを中心に英語を組み立てることで、より簡単に、正確でスムーズな英語を話すことができるようになります。

次にシャドーイングです。シャドーイングをすることで、発話スピードが向上します。また、シャドーイングの下準備にオーバーラッピングを取り入れることで、英語らしいリズムを身につけることができます。そして、繰り返し同じ英文を発話することで、チャンクが定着します。

最後に、同じトピックについて繰り返し話す練習です。こうすることで、何をどういう英語で話すかというアイディアが固まり、英語表現が身につき、スムーズに発話できるようになります。

ぜひ皆さんも、これら3つの学習方法を取り入れて英語のスピーキング力を伸ばして下さい。

スピーキング力がなかなか伸びなくてもどかしく思うこともあるかと思いますが、正しい方向に継続的に努力をすれば必ず結果はついてくるので、諦めず頑張っていきましょう!


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