英語学習にセンスは関係ない?

公開日:2022.05.21
英語学習ロードマップ

こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。

本日は「英語学習にセンスはあるのか?」というテーマについて分析していきたいと思います。

・自分には英語のセンスが無いのではないか?

・英語がペラペラな人は元からセンスがあったからだ

・英語学習は努力が報われるって本当なのか?

きっと皆さんも、英語を勉強している中で、一度はこんな風に感じたことがあるはずです。

よく「英語学習に得意不得意はありません!苦手な僕でも出来ました!」みたいなことを言う人が(僕を含めて)たくさんいますが、本当にそうでしょうか?

スポーツにも勉強にも得意不得意があるのに、言語習得はなぜ例外なのでしょうか?

自分は苦手だったけど、努力してできるようになった!というインフルエンサーがいるからでしょうか?でも、それはあくまで個人の体験談なので説得力に欠けますよね。

それとも、母国語はみんな例外無く習得してるからでしょうか?正直これも説得力はイマイチです。僕らが知りたいのは、第二言語の習得であって母国語の習得ではありません。

実はこの「外国語を学ぶセンス」については、これまでの研究でかなりの部分が明らかになっています。そして、そのことについて知ることで、英語学習の成功の確率を高めることができます

ということで、本日は「英語を習得するのにセンスは関係あるのか?」というテーマについてお話していきたいと思います。

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ちなにに、今回参考にさせていただいているのはこれらの書籍です。ぜひ興味がある方はチェックしてみてください。

この記事を書いた人
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上田 哲也

経歴 立教大学 →バンクーバー留学(1年間)→鉄鋼商社→フリーランス
お仕事 企業研修|オリンピックボランティア育成研修|神奈川県 外国人観光案内ボランティア研修|IELTS専門学校 PlusOnePoint|DMM英会話 なんてuknow? 回答者
資格 TOEIC990点|英検1級|国連英検特A級|IELTS8.0
著書 『時短省力私の英語勉強法』(明日香出版)
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外国語習得に必要な3つの能力

結論から言って、第二言語の習得においてセンスはあります

もしかしたらそう聞いて、「自分が英語ができないのはセンスが無いからか…」と思ってしまったかもしれませんが、そう結論づけるのはまだ早いです。

第二言語習得におけるセンスは「外国語適正」とも呼ばれるもので、大きく次の3つに分けることができます。

(1)言語分析能力(言語の文法や規則に関する敏感さ)
(2)音声認識能力(単に聞き取るだけでなく、聞いた音声を頭の中で保持する能力を含む)
(3)記憶力(丸暗記をする能力)

引用:英語教師のための第二言語習得論入門

すごくざっくり言えばこのようなイメージです。

①文法が得意

②リスニングが得意

③丸暗記が得意

ちなみに、これらの能力は「ある」か「ない」かの2択ではなく、それぞれの領域において得意の度合いが違うということです。

まちがった考え方

(1)言語分析能力:ない

(2)音声認識能力:ある

(3)記憶力:ない

正しい考え方

(1)言語分析能力:30/100

(2)音声認識能力:80/100

(3)記憶力:50/100

個人に合った学習スタイル

ここで重要なことは、適性を理解した上で、自分に合った学習をしていくということです。

実際の研究でも、自分の適性に合った学習スタイルの方が、学習の成果も出やすく、学習に対する満足度が高いことが分かっています!

具体的には、音声面のスキルが高い人であれば、リスニングを中心とした学習方法(例えばシャドーイングを学習の大部分に当てるなど)が適切でしょう。

一方で、丸暗記が得意な人であれば暗記して知識をどんどんストックしてくやり方(単語帳の暗記や、例文の暗記暗唱をメインとするなど)が向いていると考えられます。

もちろん、英語を習得することにおいて、これら全ての要素は少なからず必要です。音声面を無視して言語習得は現実的ではありませんし、一切の”暗記”をしないで英語を習得することも不可能でしょう。

ですので、全体をカバーしつつ、得意なことを伸ばし、苦手なことには工夫をして向き合っていく姿勢が大事なのです。

僕がコーチングを通して個別に受講生の方をサポートする中でも、常に意識するようにしています

英文法講座 & コーチング【概要】

 
POINT

自分の適性に合った学習することで、英語力は効果的にアップする

長期的な学習に「適正」は関係ない?

またもう一つ大事なことは、これらの指標は「短期間で」外国語習得をする適性を測る基準だと言うことです。ですので、これらの適性が「長期的な」学習における成果を決定するものではありません。

むしろ外国語にものすごく長けている人は、学習初期の段階では平凡であったことが多いという研究結果もあるくらいです。

ですので、どんな人であれ、長いスパンで英語学習に取り組むことで、自分の目標とする英語力に到達する可能性は十分にあるわけです。

 
POINT

適正に関わらず、長期的には英語を習得することはできる

まとめ

とうことで今回は、英語習得における「センス」、いわゆる「外国語適正」についてお話してきました。

僕らが漠然と「英語のセンス」と言っているものは、次の3つに大きく分けることができます。

(1)言語分析能力(言語の文法や規則に関する敏感さ)
(2)音声認識能力(単に聞き取るだけでなく、聞いた音声を頭の中で保持する能力を含む)
(3)記憶力(丸暗記をする能力)

引用:英語教師のための第二言語習得論入門

ここで大事なことは、個人の適正はそれぞれ違うものだということ。そして、その適正に合った学習方法をすることで、効果的に英語を習得することができ、学習プロセスそのものも楽しむことができるということです。

またこれらの適性は、あくまで短期的な外国語習得の成功を予想する指標です。逆に、長期的なスパンで外国語習得に成功する人は、最初のうちは平凡であることが多いという研究もあります。

メッセージ

英語学習をやっていると、自分にはもしかしたらセンスが無いのでは…と思いたくなる瞬間もあります。

でも、高校時代の部活なんかを思い出してみてください。例えば、どんなにスポーツが苦手な人でも、野球部で3年間毎日練習をしていれば、野球をやったことない人よりは確実に上手くなりますよね。

英語だってそうです。上達のスピードは違えど、努力を続けていれば必ず上達しますし、努力をしてきた人とそうでない人の間には圧倒的な差がつきます。

たしかに、甲子園に出場したり、プロ野球選手になるのは一握りの人かもしれません。でも、きっとこの動画を見ている皆さんの多くは、トップクラスの同時通訳者になろうという訳ではないはずです。

世界中の人たちと自分の言葉で話をしたい、英語を使って仕事をしたい、海外で生活をしてみたい、そんな夢を持っている方がほとんどだと思います。

ですので、この記事を通じて皆さんには「自分の夢は努力を続けることで確実に達成できるんだ」と少しでも感じてもらえたらと嬉しいです!


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