こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。
今回は、誰よりも効率的に英検1級レベルの単語を覚える方法を解説していきます。
ちなみに、今回は「英検1級でる順パス単」を取り上げてお話ししていきますが、どの単語帳でも実践可能です。
これまでも、英単語の覚え方については、他の動画で解説してきましたが、今回は英検1級など、ハイレベルな英単語を覚えたい方に向けての内容となっています。
・英検1級の単語を覚えたいけど量が多すぎて無理
・単語帳を何周しても、どんどん単語を忘てやる気を失う
きっと英検1級レベルの単語帳に取り組んでいる人は、こんなことを1度は感じたことがあるのではと思います。
僕も以前は、ハイレベルな単語帳に1年近く取り組んで、一時的には何とか覚えたものの、結果的にそのほとんどを忘れてしまったりした経験があります。
その頃の経験からも言えるのですが…
・英単語は正しい方法で覚えないと、覚えるまでに膨大な時間がかかります。
・そして、せっかく覚えたとしてもすぐに忘れてしまいます。
こうなってしまったら、ただただ時間の無駄になってしまいます…。
ただ正直、今の自分であれば、当時の僕が1年近くかけたその単語帳を、1/5の時間で全て覚えて、ずっと記憶に定着させ続ける自信があります。
これは決して僕が当時より賢くなったからではありません。ただシンプルに、英単語の覚え方を知ったからです。
・ハイレベルな単語を格段にラクに覚えられる
・英検1級の試験では語彙セクションで得点を稼ぐことができる
・英字新聞や洋書を読んでも知らない単語がほとんどなくなる
みなさんも、これからご紹介する方法を実践することで、こんな風に単語を覚えることができるようになるはずです!
目次
①「画像」でイメージ化する
みなさんは単語帳に取り組むとき、単語帳ばかり穴が開くほど見て覚えようとしていませんか?
単語帳を覚えるなら、単語帳を見るのは当たり前では?
もしかしたら、こんな風に思われるかもしれません。
でも英単語学習には、必ず画像を活用してください。
人間というのは画像や映像の方が圧倒的に記憶しやすいものです。
No.1837 antiseptic (消毒剤)
例えばこちらの単語を見てください。
日本語訳と画像どちらの方がインパクトに残るかは、言うまでも無いですよね。
僕自身も、難しい単語を覚えるときほど、必ず画像と単語をセットで覚えることで、どんな単語でもほぼ確実に覚えてきました。
覚えにくい単語ほど画像を活用して覚える
②「語源」で意味を推測する
みなさんは、ものすごい長くて複雑な単語に出会ったとき「うわ難しいな」と思ってはいませんか?
No.1880 inconspicuous (目立たない・地味な)
No.1924 congregate (集まる)
No.1954 conflagration (大火)
No.2000 benevolently (慈悲深く)
No.2059 obsequious (こびへつらうような)
覚えにくそう…
こういう単語を見た時、普通の人は「覚えにくそう」と思うはずです。
ですが、語源がわかる人は、単語のパーツから意味を推測することができるので「ヒントがたくさんあって覚えやすい」と思うものです。
No.2082 malevolent
例えばこちらの単語を見てみてください。
パッと見た感じ難しそうですが…
mal に「悪い」という意味があるとわかれば、何となく意味は想像が想像はつきます。少なくとも good か bad で言ったら bad なわけです。
ちなみに英検1級でる順パス単では…
“a malevolent wizard” (よこしまな魔法使い)
このような例文で登場します。
この意味はざっくり “a bad wizard” となりますが、この単語はこれくらいの解像度で理解できていれば十分です。
ちなみに逆の意味で、こんな単語もあります。
benevolent (善意のある)
この単語は基本的な構造は malevolent と一緒です。
ただ mal (悪い) ではなく bene (良い) というパーツがあるので、「善意のある」という意味が推測できます。
難しい単語ほど語源で推測しやすい
ちなみに、語源図鑑という本がとても参考になるのでおすすめです。
③「例文」で使い方をチェックする
みなさんは単語を覚えるとき、英単語と日本語訳ばかり見て覚えようとしてはいませんか?
英単語と日本語訳だけ見た方が効率良さそう
たしかにその気持もわかりますが、そのような覚え方ではずっと英単語は覚えることはできません。
英単語は必ず例文で覚えるようにしてください。
そしてできることなら、いろんな角度からその英単語を知るためにも、ネットで追加の例文をググっておくこともおすすめします。
No.1870 barrage (集中砲火・弾幕)
例えば barrage という単語は、『英検1級でる順パス単』では、このようなフレーズで登場しています。
“a barrage of questions” (質問の集中砲火)
ですが単語の深いニュアンスを知るためには、やはり例文ひとつだけだとややもの足りません。
「集中砲火」という言葉が比喩的に使われるのか、それとも直接的な意味で使われるかも判断ができないからです。
ですので、例えば英辞郎などで例文を検索して実際の用例をどんどん調べてみましょう。
このように見てみると、この barrage という単語がどのような文脈で使われるか、よりリアルにイメージが湧きますよね。
英単語は例文でイメージを掴む
④「定義」でニュアンスを確認する
最後に「定義」を調べることの重要さをお伝えしたいと思います。
定義は最初から単語帳に載ってるのでは?
そんな風に思われるかもしれません。
でもどうしても単語帳に載っている定義だけだと、細かいニュアンスが分かりにくいことがあります。
No.1319 cajole (人) を言いくるめる
例えば、こちらの単語ですが『英検1級でる順パス単』には「言いくるめる」とだけ載っていますが、他の辞書でさらにニュアンスを見ていきましょう。
おだてる、甘い言葉でだます、丸め込む
引用:英辞郎
to make somebody do something by talking to them and being very nice to them
引用:Oxford Learner’s Dictionaries
するとこんな風に「相手に都合の良いこと・甘いことを言う」というニュアンスがわかります。
定義はしっかり調べる。単語帳の定義だけでは不十分なこともある。
もちろん全ての英単語について他の辞書でも定義をチェックしていると大変です。ですが、例文や画像を調べているプロセスで、これはもっと具体的な意味がありそうだなと思ったら調べてみるのはありです。
おまけ
ちなみに、これは単語を暗記法という文脈で、ほとんどの人が教えてくれないことなのですが…
単語を覚えるために「単語帳ばかりやる」というのはオススメしません。
単語帳で覚えた単語は「うっすら知ってる」状態でしかありません。ですので、しっかり定着させるためには、何度もリアルな英語の中で出会う必要があります。
ですので、単語帳を回しながら、そこで学んだ単語に出会うために大量のインプットをこなしてください。
きっと英検1級レベルに挑戦する皆さんであれば、洋書や英字新聞、映画やドラマなど楽しめるはずです。なので、そういうリアルな文脈で出会って、英単語を確実に記憶できるようになりましょう。
まとめ
ということで、今回は英検1級レベルの単語を覚えるために必要なポイントを4つご紹介してきました。
①画像
②語源
③例文
④定義
正直これら4つをしっかり実践していれば、覚えられない単語は一つもなくなるはずです。
ちなみに、個人的におすすめなのは「画像」と「語源」です。
やはり画像は “A picture is worth a thousand words.” と言うくらい強いインパクトがあります。
そして、語源は一度知ってしまえば単語を見ただけで意味がわかってしまうので「覚える」という作業が不要になるからです。
「画像」と「語源」などの情報を取り込みながら、英単語を深く理解する。
英検1級レベルの単語を覚えることは、とても大変なことだと思います。でも実際には、やり方さえ覚えてしまえば、誰にでもできます。
あとは1日20分でも30分でも良いので、英単語を向き合う時間を作って、知っている単語を着実に増やしていければ、必ずゴールに辿り着きますので、頑張って覚えていきましょう!