独りで英会話力をアップする方法ってないかな?
英語のスピーキング力を独学で伸ばすなら「独り言」がおすすめです!
こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。
この記事では、英語のスピーキング力を独学で伸ばすために効果的な「独り言」について、その具体的なやり方についてご説明していきます。
この記事を読むと…
・「独り言」でスピーキング力を伸ばす具体的なステップがわかります
・「独り言」のネタの探し方がわかります
・「独り言」でたくさん話すための方法がわかります
・「独り言」で上達を実感するコツがわかります
ちなみにこの記事の最後には、番外編として「独り言」で集中力を切らさないテクニックもご紹介します!
これまでは、スピーキング力を上げるには「英会話」が必要、だから「英会話学校」に行かなければいけない、という考え方が主流でした。
でも、独学で英語を話すスキルは上げられます。
もちろん実際の英会話は2人以上です。でも自分が「話す」パートであれば、独り言をすることで、いくらでも独りで練習できるのです!
野球をやっていた方ならわかると思うのですが、ピッチャーいなくてもバット振りますよね。ピッチャーをイメージして、こういうボールが来たらこう打ち返そうと考えながら素振りをやりますよね。
ですが、これだけシンプルな独り言ですが、やり方をちゃんとわかっていないと、ほとんどの人はうまく実践することができません。
ですので、この記事では、そんな最強のスピーキング勉強法である「独り言」の具体的なやり方を解説し、多くの人が持つ悩みを解決していこうと思います!
目次
独り言をやるべき理由
「独り言」ってよく聞くけど、何でそんなにオススメなの?
独り言をやる理由を一言で言うなら「圧倒的に効率良く、スピーキング力に必要なあらゆる力を鍛えることができるから」です。
英語を話すプロセスは、ざっくり3つあります。
①話したい内容を考える
②英語で表現する
③正しく流暢に発話する
ですので、言い換えるなら英語が話せない原因も、当然これらのいずれかにあります。
①そもそも何を話したいかわからない
②英語でどうやって表現したらいいかわからない
③正しい発音ができない・つっかえてしまう
そして、独り言をすることで、これら全てを実際の英会話よりも圧倒的に効率良く解決することができるのです!
①話す内容をじっくり考えられる
②英単語や文法がわからなければ調べればいい
③発音を調べて、流暢に言えるまで繰り返し練習できる
これらはいずれも、実際に相手がいる英会話では絶対にできないことばかりです。(会話中に辞書ばっかり引いていたら、友達がいなくなってしまいますよね)
独り言は、相手を気にせずいくらでも練習できる
独り言の具体的なやり方
「独り言」ってただ独りで英語で話すだけでいいの?
独り言のやり方はシンプルです。
①トピックを決める
②英語で話す
③わからない言葉を辞書で調べる
④スムーズに話せるまで繰り返す
これを繰り返していくことで、あらゆるトピックに対して自分の考えを英語で表現できるようにし、そうすることで実際の会話でも流暢に英語が話せるようになるわけです。
何だか簡単ですぐに出来そう!
たしかに、独り言はとてもシンプルですが、実際にやってみるとわかりますが、意外と難しいのです…!
試しにこちらのトピックについて2分ほど話してみてください
How was your weekend?
週末はどうでしたか?
やり方はわかっていたつもりだけど、いざ話してみるとうまくできない…
いかがでしょうか?2分間話せましたか?10秒くらいで終わってしまった人もいるはずです。
実際、僕のコーチングの受講生さんにも「独り言」をやってもらうことがありますが、基本的なインストラクションだけで、すぐに独り言ができるようになる人はほとんどいません。
ここからは、実際に受講生の方達から寄せられたご相談に一つずつお答えしていきます!
実際に使える英語力をつけるための英語コーチングの詳細は、下記のバナーからご確認ください。無料カウンセリングも随時受付中です!
英文法講座 & コーチング【概要】
【よくある悩み1】独り言のネタが見つからない
いざ「独り言」をやろうと思ったけど、何を話せばいいんだろう…
独り言が効果的と聞いて、すぐにやろうとしても、いざ話そうと思うと何について話していいか分からなくなってしまうものです。
最初は「自己紹介」から始める人も多いですが、しばらくするとすぐに飽きてしまうのが普通です。
①日常会話のトピック
日頃から家族や友人と話している内容をトピックにするのが一番やりやすいです。
例:最近ハマっているもの
例:今日の1日のスケジュール
例:職場での出来事
もしどうしても思いつかないということであれば、普段の会話で何を話しているか意識してみたり、LINEを見返してみてみるのもありです。
②試験問題のトピック
英検・TOEIC・IELTSなどのスピーキング試験対策をすることが目的であれば、問題集やネットにあるサンプル問題を利用してください。
③ネットで探す
特に何も思いつかないときは “ESL” “questions” “conversation” のようにググると、第二言語として英語を学ぶ人たち向けのトピックがたくさん出てきます。
【よくある悩み2】独り言でずっと話し続けられない
いざ独り言をやってみたけど、全然話しが続かない…
トピックが決まっていざ話すぞとなっても、英語で話し続けるというのは思いのほか難しいものです。
もしかしたら1、2文の英語を話して頭が真っ白になって黙りこんでしまうかもしれません。
①まず日本語で話してみる
そもそも、話したい内容がなければ、英語は話せません。
でも慣れない英語で頭の容量がパンクしている状態で、話す内容を考えるのはかなり難しいです。
ですので、アイディアに詰まってしまった時は、一度日本語で自由に話してみましょう。そうすることで、自分が本当はどんなことが話したかったのかを確認することができます。
②英語でスクリプトにしてみる
日本語で考えた内容を、いきなり全て英語で話すのはハードルが高いと感じたら、まず英語のスクリプトを書き出すところから始めましょう。
最終的にはスピーキングをするわけですが、辞書もフル活用しながら、ゆっくり頭を使いながら考えて英作文していきます。
③キーワードでメモしておく
先ほどの「日本語で話す」や「スクリプトを書く」プロセスで、そのキーワードをメモしておくのもおすすめです。
I’m no genius but if there is one thing that I can be proud of about myself, it would be my perseverance. Once I’ve decided to put my mind to something, I can stick to it for a very long time.
For example, about two years ago, I promised myself that I would write something in English every day. Since then, not a day has passed without me doing so.
The idea of having to continuously do something for a long time may seem daunting, but you should just focus on the present and make sure that you won’t break the chain.
例えば、このような内容を準備していたとします。その場合、メモする内容な次のようになります。
例:継続力、毎日の英作文、目の前のことに集中する
例:perseverance, write something in English, focus on the present
メモは日本語でも英語でも大丈夫です。
ポイントは全文書くのではなく、あくまでキーワードで書き留めておくことです。文で書いてしまうと丸っと翻訳しようとしたり、丸暗記した文を話してしまうためです。
話し続けるために、しっかり準備して独り言にチャレンジする
④自分自身に質問を投げかける
話に詰まってしまったときは、自分自身に質問を投げかけても良いです。英語でも良いですし、日本語で自分ツッコミを入れるのもありです。
また5W1Hをベースに Why? When? How? のようにどんどん掘り下げるのも効果的です。
Who(だれ)
When(いつ)
Where(どこ)
What(なに)
Why(なぜ)
How(どのように)
独り言の練習をするときに5W1Hを書き出した紙を1枚おいておくとやりやすいかもしれません。
個人的には Why? と For example? のような質問が話を広げやすくてオススメです
「独り言」の話しにくさは一人二役で解決!
【よくある悩み3】独り言で上達している実感がない
とりあえず独り言をやってるけど、これで本当に上達してるの?
独り言は、話したら話しっぱなしになりがちで、なかなか上達を感じにくいものです。
そんなときにおすすめなのが自分のスピーチを「録音」することです。
英語で独り言をしながら、それをスマホなどを使って録音してみてください。
そうすることで、自分が何の言葉が出なくて黙ってしまうのか、どこで文法を間違えるのか、どの発音が苦手なのかが手に取るようにわかります。
そして、あとはひたすらブラッシュアップです。
・わからなかった単語は調べる
・使い方に自信のない語法も調べる
・発音がわからないなら発音記号を見る
・英文の構造が崩れていたら、何度でも言い直す
・リズムが崩れてしまうなら言えるまで何度でも練習する
そうやって改善と録音を繰り返すことで、上達を必ず実感できるようになります。
独り言は必ず録音をしてブラッシュアップ
【よくある悩み4】独り言のスクリプトを覚えてしまう
スクリプトを作ったは良いけど、スクリプトを暗唱しようとしてしまって逆に話しにくい
先ほど、スクリプトを作るやる方をご紹介しましたが、人によってはスクリプトがあるがために話しにくく感じてしまうことがあります。
スクリプトを作成するというのは、話すための最初の2ステップを練習をするにはとても有効な勉強方法です。
①話したい内容を整理する
②それを英語で表現をする
そして、その2つの段階を経ることで、英語の話す力がアップすることは間違いありません。
でも中には、スクリプトを書いたものの、スクリプトを丸暗記しすぎてそれに囚われてしまって、逆に思うように話せなくなってしまう人もいます。
①スクリプトを土台に話を発展させる
スクリプトは覚えても全く問題はありません。
でも、スクリプトはあくまで土台です。スクリプトを踏み台にして、さらに一歩踏み込んだ話をすることが目的です。ですので、スクリプトがあるがために、暗記していた文を忘れて焦ってしまったり、それが理由で黙ってしまっては本末転倒です。
そのためには、次のようなことを意識してください。
スクリプトに無い内容も積極的に話す練習する。スクリプトで1分程度の内容を用意していたなら、2~3分は話し続けてみてください。
スクリプトはパーツ単位で分解して使えるようにする。そのために、センテンスの形を変えたりしながら、いろんな使い方を練習する。
②録音を聴きながら独りつっこみ
ただそうは言っても、どうしても用意したスクリプトが気になってしまうことがあります。
そんな時は、録音した音声を聴きながら、適宜停止して独りツッコミをしてみてください。
要領は先ほどの「自分で質問をする」でご説明したのと同じです。それを録音を聴きながらやるイメージです。
例:どうしてそう思うの?
例:具体的にはどういうこと?
このように録音に対してツッコミを入れることで、スクリプトには無いアドリブの部分を引き出すことができます。
スクリプトを土台にどんどん話せる幅を増やす
【よくある悩み5】独り言をいつまでやればいいかわからない
「独り言」って結局どれくらいやればいいの?
独り言は、問題集などと違って終わりがある訳でもなく、ライティングと違って目に見えるものでもないので、どこまでやり込めばいいか分かりにくいものです。
ですので、ある程度自分自身で区切りをつける必要があります。
①1トピック30分までとする
ひとつ目のやり方は、シンプルに時間制限を設けてるやり方です。
特に決まった時間はありませんが、自分自身が集中して取り組める時間を設定してタイマーなどを設定しておくのがオススメです。
個人的な経験上15~30分でも本気でやるとかなり疲れますし、集中してやるならそれくらいの時間がいいかなと感じています。
②オンライン英会話の直前に実施する
もう一つのやり方は、オンライン英会話の準備として取り組むやり方です。
僕はよくオンライン英会話の直前30分で独り言をするのですが、そうすると「もうすぐこれをネイティブに話さなければ」というプレッシャーで集中することができます。
「独学」ってタイトルなのに、結局オンライン英会話もやらなきゃいけないの?
たしかに独り言はとても効果的です。独り言だけでも、十分に英語力を伸ばすことは可能です。
でも、オンライン英会話はあるに越したことはありませんし、 個人的には「独り言でがっつり練習して、オンライン英会話で実践する」という流れが最強だと思っています。
自分が準備した英語が正しいかどうかチェックもしてもらえるので一石二鳥です。
オンライン英会話の効果的な使い方【TOEIC満点・英検1級が語る】
おまけ:独り言に集中するテクニック
最後に、これまでのテクニックに加えてもう一つ「集中力アップ」のやり方をお伝えします。
それはずばり「鏡に向かって話す」ということです。
鏡に向かって英語を話すことで、英語を話している自分自身を客観的に見ることができ「しっかり集中しなければ」と思えるようになるからです。
同じ理由で「動画」で録音するのもとても効果的です!
まとめ
さて、ここまで独り言の具体的なやり方や、その効果を最大限発揮するためのコツについてお話ししてきました。
ぜひ皆さんもこの練習方法を取り入れて、英語を話す力をアップさせてください!
実際に使える英語力をつけるための英語コーチングの詳細は、下記のバナーからご確認ください。無料カウンセリングも随時受付中です!
英文法講座 & コーチング【概要】