こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。
この記事では、僕がコーチングなどで英語を指導する中で何度も目にしたことのある、【絶対にやってはいけない】効率の良くない英語学習【5選】についてお話しします。
もしこれらに一つでも当てはまってしまっていたら、英語学習の効率を著しく下げてしまっている可能性がありますので、ぜひ一つひとつチェックしてみてください。
「英語を勉強しているのに全然伸びている気がしない」
「もっと効率的な勉強方法が知りたい!」
今日はそんな疑問にお答えしていきます!
目次
英語を100%理解しようとする
英語を勉強しているとき、全ての英語を完璧に理解しようとしていませんか?
「これはなんで the がつくんだろう」
「これはなぜ複数形になっているんだろう」
というように、全てを完璧に理解しようとすると、逆に英語学習の効率を落としてしまうことがあります。
正直、僕自身がまさにこのタイプでした…
しかし、英語は人が話している言語ですので、常に変化し続けますし、それを完璧にルール通り説明することはできません。
また、特に独学で英語を勉強している場合、全ての英語を自力で全て理解するのはほぼ不可能です。
ですので、今の自分に分からない英語についてひたすら考え込むより、ちょっと考えて分からないところはどんどん飛ばして、今の自分に合ったレベルの英語をどんどん学んでいきましょう。
一番学習に適している英語は、今の自分のレベルより少しだけ高いレベルの英語です。そこをしっかり理解できるようにしていくことで、今は理解できないところも段々とわかるようになってきます。
①難しすぎる英語 → 今は取り組まない
②自分のレベルより少し上の英語 → 「新規」知識の獲得
③すんなり理解できる英語 → 「既存」知識の強化
完璧を目指しすぎると、どうしても①の「難しすぎる英語」に執着してしまい、せっかく学びのある②と③の英語のインプットが少なくなってしまいます。
このように、英語学習において曖昧さを許容することは、質の高いインプット量を大幅に上げるためにとても大事なことなのです。
完璧を目指すより、学習量を最大化することを目指しましょう
英語の問題集を解きまくる
みなさんは、英語の問題集を解いて、それで終わりになっていませんか?
英語の問題集に取り組むこと自体はとても良いことですが、英語の問題を解くことは勉強ではありません。
本当の英語学習とは、わからない問題を明らかにした後に、それらを「わかるようにする」ことです。
問題を解くのは「わかる問題」と「わからない問題」を仕分けるための作業です
実際、問題を解いたら解きっぱなしになってしまい、このプロセスをやらない人はものすごくたくさんいます。
I will take part (in / at) the meeting tomorrow.
If it (will rain / rains) tomorrow, we will cancel the picnic.
もし、このような問題を間違えてしまったとしたら、丸つけだけで終わっては絶対にいけません。
“take part in” が分からなかったとしたら、基本的な英熟語を網羅的に学習する必要があるはずです。また in などの前置詞のイメージについても学習する必要があります。
もし if 節の中の will をつけるべきか迷ったとしたら、if や when などの「時を表す副詞節」の勉強をしっかりやり直し、助動詞の理解を深めることも必要になります。
問題集を解くというのは、自分の知識の抜け漏れをチェックするためです。
その上で補強が必要な知識をしっかり入れて、英語力をアップさせ、結果としてこれらの問題が解ける状態を目指していきましょう。
問題は解き終えてからが学習のスタートです
あらゆるジャンルの英語を勉強する
英語学習の効率が悪い人は、自分が使わない英語を勉強してしまいがちです。
具体的には、次のような例があります。
例:フォーマルなビジネス英語を学びたいのに、カジュアルな海外ドラマを観ている。
例:海外の友人との日常会話ができるようになりたいのに、アカデミックな単語が並んだ単語帳に取り組んでいる。
英語学習の鉄則は「自分が使いたい英語、理解したい英語」を学ぶことです。
例えば、海外の取引先とのミーティングが明日あるとしたら、次のような英語学習をするると、効果的に英語を学ぶことができます。
例:会議に必要なフレーズを調べてインプットする。
例:会議で想定されるトピックのリハーサルをひたすら繰り返す。
また、英語を学んでいる方であれば、必ず自分のことについて自己紹介をする機会が何度もあるはずです。
そのような場合は、次のようなやり方で勉強するのがお勧めです。
①自分の身の回りのことを英語で書き出す
②たくさん音読したりオンライン英会話で実践して身につける
こうすることで、ずっと最短で、成果に繋がる英語力を身につけることができます。
逆に、会議とは全く関係ないトピックの教材を聞き流したり、ランダムなニュース記事を読んでいるとしたら、少し遠回りかもしれません。
必要なものから優先して学習していくのがポイントです
ただ誤解してほしくないのは、「どんなジャンルであれ英語に取り組んでいる限り、英語力はしっかり伸びる」ということです。
また、長期的な視点で言えば、幅広いジャンルの英語に触れながら、総合的な英語力を身につけるべきだとは思っています。
でも、今皆さんに目指すべき英語力があって、それを最短で身につける必要があるのであれば、自分に関係の無い英語ではなく、自分に必要な英語を最優先で学ぶことをお勧めします。
基本的には、自分に必要なものを優先して学びましょう。でも長期的には、幅広い英語に触れるのも大事です!
英語を日本語に訳す
英語の勉強をするとき「日本語訳」をする必要は必ずしもありません。
もちろん日本語を介して理解することは、特に英語学習の初期においては避けては通れません。でも、読んだり聞いたりした英語をすべて日本語訳をして書き起こすのはあまり効率的ではありません。
英語学習で必要なことは、英語を読んだり聞いたりして、それを「理解」することです。理解したものを日本語にすることではありません。
「英語を理解すること」と「日本語に訳すこと」は違います
英語習得のための大原則は「イメージを起点とする」という考え方です。
・英語を読んだり聞いたりしたときは、その英語を頭の中でイメージに変換する。
・英語を書いたり話したりするときは、頭の中にあるイメージを英語で描写する。
英語学習初期の段階では、英語を日本語に訳すことで、英語の意味を確実に理解することも必要ですが、徐々に英語を理解するプロセスから日本語を外していく必要があります。
例えば Thank you. という言葉を聞いて、頭の中でわざわざ「ありがとう」と翻訳する人は少ないのではないでしょうか。ましてや「”thnak” は他動詞で「感謝する」という意味で、直後の目的語の “you” が感謝という行為の対象ということは、感謝されているのは自分である…などと考える人はいないはずです。
このことからもわかる通り、もうすでに多くの人は、一部の範囲においてではあるものの「英語を英語のまま理解する」ことができています。
ですので、英語を英語のまま理解できる範囲を、少しずつ広げていくことが大切になります。
もちろん、日本語で理解する必要がある場合に限り、日本語訳をすることで英語を理解するのはありです。でも、英語を読んだり聞いたりして、頭にイメージが描けているのであれば、それら全てをわざわざ日本語にする必要はないのです。
日本語に訳す必要は基本的に無しですが、どうしても必要な場合は日本語を使って理解するのもありです。
ノートをきれいにまとめる
もし英語をノートにきれいにまとめることに時間を使っているとしたら、それは止めた方が良いかもしれません。
なぜなら、英語をノートにまとめるのは、勉強ではなく「作業」だからです。
厳密には、「丁寧にきれいなノートを作り込むこと」が良くないということです。
英語を学ぶ目的は何でしょうか?
もし英語を学ぶ目的が「英語を使えるようになること」であれば、やるべきことは2つだけです。
①英語を理解すること
②英語を使えるようにすること
最初の段階で、英語を理解する手段として、英語をノートにまとめるのはありです。
でも「理解を助ける」という目的以上に丁寧にノートを作り込んでしまっては、英語学習の効率化という視点から見ると、時間のムダになってしまいますので注意が必要です。
ノートにまとめるのは有効ですが、必要以上にノートをきれいに作り込まないようにしましょう
もちろん、僕もノートに英語をまとめることはあります。
でもそれは、英文を書き出して構造を分析したり、文法のルールを整理するためであって、きれいなノートを作るためではありません。
ですので、まとめた英語はその日のうちに覚えて、その日のうちに捨ててしまうことがほとんどです。僕の経験上、一度書いたノートを見直すことはほぼゼロなので、分からなくなったらまた紙に書き出して頭を整理してインプットすれば良いと割り切っています。
まとめ
とうことで、ここまで【絶対にやってはいけない】効率の良くない英語学習法【5選】についてお話ししました。
ただどんな勉強法であっても、抑えるべきポイントさえ抑えれば、しっかりと効率の良い勉強法になりますので、ぜひこの記事を読んでいただいた皆さんにはできる限り効果的な方法で英語を身につけていただけたらと思います。
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