
Grammar in Use は世界中で愛用されている文法のテキストであり、僕が英語を学ぶ全ての人に全力でおすすめしたいテキストでもあります。
僕自身、中学程度の英語力から Grammar in Use をやり込んだおかげで、英文法の基礎を固めることができました。

最終的には、英検1級・TOEIC満点・国連英検特A級・IELTS8.0を取得することができました!
この記事では Grammar in Use を最も効果的に活用するために、どのようにノートを使い、またどのように音読をするべきかを具体的にお話をしてきます。
▶︎ Grammar in Use を解くときのノートの使い方を知りたい
▶︎ Grammar in Use を使った効果的な音読方法が知りたい

こんな風に感じていらっしゃる方は、ぜひ最後までこの記事をお読みください!
また、この記事では「ノートの使い方」と「音読の仕方」にフォーカスしていますが、Grammar in Use の種類や選び方、また勉強方法の概要については知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

目次
Grammar in Use ノートの使い方
Grammar in Use に関わらず問題集を解く際には必ずノートを用意するようにしましょう。
Grammar in Use に繰り返し取り組んで、確実に学んだ文法を定着させるためにも、絶対にテキストに直接書き込まないでください。
ノートを活用する
一番手軽なのはノートを使う方法です。
まずは Grammar in Use 専用のノートを一冊用意します。
そして問題の答えやメモは、テキストではなくノートに書き混んでいきます。

Grammar in Use に直接書き込まないことで、テキストに繰り返し取り組むためです。
ノートに書き起こす内容は、もちろん答えの部分だけでも構いませんが、できることなら全文書き出すようにしましょう。
例えばこのような問題があったとします。
I met a woman ____ can speak six languages.
(Basic Grammar in Use 99.3.1)
これは関係代名詞の who か which を選ぶ問題ですが、このような問題を解くときに、直前の “woman” という単語だけを見て「これは人だな」と判断し who とノートに記入するだけでは、あまり効果的な勉強にはなりません。
「人→ who」「もの→ which」という反射神経はつくかもしれませんが、英語はセンテンスで成り立つので、それだけができても英語が話せるようにはならないからです。
ですので、このような問題であってもノートには I met a woman who can speak six languages. とフルセンテンスで書き出すことをお勧めします。

僕が初めて Grammar in Use に取り組んだときは、このように全文書き出すスタイルでした。
ちなみに学生時代にやっていたように、綺麗に文法をノートにまとめる必要はありません。
たしかに文法を綺麗にノートにまとめることで、理解の助けにはなるかもしれません。でもそれだけでは英語はうまくなりません。
実際に口を動かして、その文法を使った英文が自然と自分でも使えるようになることがゴールです。
ですので、綺麗にノートを作るという「作業」に時間を使うのではなく、実際に英語を口から出すという「トレーニング」にしっかり時間を使っていくようにしましょう。(音読の具体的なやり方については、記事の後半でお話しします)
勉強の目的はきれいなノートを作ることではなく、Grammar in Use の内容を使えるようになることです!
コピーをとる
またノートを使わなくても、Grammar in Use をコピーして活用するのも便利な方法です。
ノートを使うとどうしても視線を Grammar in Use とノートの間を行ったり来たりしなければいけないので、勉強の負担がやや高くなってしまうデメリットがありますが、テキストをコピーをするとノートに書き込むよりもずっと手軽に問題を解けるようになります。

「全文を書き出す」ことができない代わりに「音読」で英語をセンテンスごと読み込んでいきましょう!
また、Grammar in Use をコピーして使用するメリットは、直接書き込めることだけではありません。
コピーをすることで、Grammar in Use を気軽に持ち歩けるようになるので、外出先(例えば職場など)でも取り組めるようになります。
以前僕の Grammar in Use の講座に参加してくださっていた方の中には、電車での移動中にコピーした Grammar in Use に取り組んでいらっしゃる方もいました…!
こういった隙間時間の活用も、コピーをして持ち歩くことの利点です。
タブレットで取り組む
もうひとつ、最近になって多くの方が実践されているのは、Grammar in Use をPDF化、あるいは画像にしてタブレットで取り組むというスタイルです。
このメリットは、コピーのときと同様に嵩張らないこと、辞書アプリとの行き来がとてもラクなことです。
PDF化する際は、BOOKSCANなどの書籍のPDF化を専門にした業者さんにお願いしても良いですし、中にはご自身の裁断機で裁断してから、それをスキャンするという方もいらっしゃいます。

ちなみに僕は、業者さんにお願いして英語のテキストは全てPDF化する派です
最も手軽なのは、スマホで写真を撮ることです。ややページの歪みが気になったりはしますが、ほぼ問題なく Grammar in Use の問題に取り組むことができるようになります。
ちなみに、このようにデータ化した Gramamr in Use に取り組む際には、GoodNotesのようなタブレットで使えるノートアプリがあると便利です!
コピーしたりデータ化することで、Grammar in Use に場所を選ばず取り組めるようになります!
Grammar in Use を使った効果的な音読方法
英語のスピーキング力を上げるためには、音読トレーニングをすることは必須です。
ここからは Grammar in Use を活用して実際に実践できる音読トレーニングを3つご紹介していきます。
音読筆写
これは先程のノートの活用法でもお話しした勉強法を少しアレンジしたものです。
「英文を書き写す + 英文を音読する」を同時にすると思っていただくとイメージしやすいかもしれません。
①まず声に出しながら英文をしっかり読んで理解します。
②英文に慣れるまで、これを何回か繰り返します。
③次にそれを声に出しながら、ノートに書き出します。
このとき大切なのは、英文をしっかり理解した上で、英語のかたまりを意識しながら英文を書き出すということです。
たとえば下記のような例文があったとします。
I’m trying to sell my car, but nobody is interested in buying it.
引用:Grammar in Use Intermediate 64.2.1
もしこれを、I’m / trying / to sell / my car, / but nobody / is interested / in / buying it. のようにノートに書き出していたら、それはかたまりを意識できているとは言えません。
理想的なのは I’m trying / to sell my car, / but nobody is interested / in buying it. くらいに意味の境目で区切って、英語の内容をしっかり理解しながら音読しつつ書き出していくことです。

上級者になればなるほど、この区切りの頻度は少なくなっていきます!
Read & Look up
次にご紹介するのは Read & Look up という音読トレーニングです。
先ほどは声に出しながらノートに英文を書き出しましたが、今度は何も見ずにそれを声に出す練習をします。
具体的な手順は次の通りです。
①まず声に出しながら英文をしっかり読んで理解します。
②英文に慣れるまで、これを何回か繰り返します。
③次にそれを何も見ずに声に出します。
このときのポイントは、まるで自分がそのセリフを実際に喋っているかのように発音することです。
先程の I’m trying to sell my car, but nobody is interested in buying it. (車を売りたいんだけど、誰も興味を持ってくれないんだ)というセリフを Read & Look up で実践するとしたら、まるで自分が「車をどうしても売らなきゃいけない」というシーンを想像しながら声に出します。

英語は「感情と結びついたとき」に定着するので、役者になりきったつもりで音読しましょう!
暗記暗唱
最後に、英文の暗記暗唱のやり方についてご紹介します。
英文の暗記暗唱とは、その名の通り「英文を完璧に暗唱すること」を指します。これはつっかえながらも何とか英語を思い出せるというものではなく、何も考えることなく一切つっかえることなく英語が口から出てくる状態です。

このトレーニングは負荷が高いので、特に苦手なポイントに絞って実践していきましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
①まずは例文をピックアップする
②あとはとにかく反復練習あるのみ
例文をピックアップする際は、Grammar in Use 左側の解説ページからとってきても良いですし、右ページの問題を解いた上 (穴埋めなどをした上で)でそれを例文として活用するのもありです。
このとき、選んだ英文をノートに書き写したり、パソコンに打ち込んだりしても良いです。また該当のページごと Grammar in Use をコピーして、暗記暗唱に使いたい例文だけマーカーで印をつけておくのもありです。

僕は「比較級」が苦手だったので、そのユニットだけをいつも持ち歩いていました。
このようにしてピックアップした例文は徹底的に暗記暗唱し、自分の言葉として馴染ませていきます。
僕はいつも例文を持ち歩いて5秒でも時間あれば暗記暗唱の練習をして、1週間くらいで仕上げていました。
暗記暗礁のポイントは、苦手な文法項目に絞って集中的に取り組むことです。
まとめ
ここまで、Grammar in Use を使った勉強の仕方について、主にノートの使い方と音読の効果的なやり方について、かなり具体的にお話しをしてきました。
もし Grammar in Use の種類や選び方や、取り組み方の概要について詳しく知りたいという方は、こちらの記事も併せてお読みください。
こちらの記事では下記のような疑問に、お答えしております。
▶︎ 自分は Grammar in Use を使うべきなのか?
▶︎ どの Grammar in Use を購入すればいいのか?
▶︎ そもそも Grammar in Use ってどんなテキストなのか?
▶︎ 効果的な Grammar in Use の使い方は何か?
