英検1級の語彙問題は『英検1級でる順パス単』で何問正解できるのか?

公開日:2022.05.06
英語学習ロードマップ

こんにちは。上田哲也 (@English09040) です。

本日は、英検1級の単語問題は『英検1級でる順パス単5訂版』で何問正解できるのか?ということを検証していきたいと思います。

きっと皆さんも英検1級の勉強をするために、『英検1級でる順パス単』に既に取り組んでいたり、これから取り組もうとさていると思います。

でも、『英検1級でる順パス単』にいざ取り掛かろうとすると、何だか難しすぎる単語ばかりだったりして、「本当にこんな単語を覚えて意味があるんだろうか」と思ってしまったりしませんか?

また逆に、最近改定された『英検1級でる順パス単5訂版』は掲載されている単語が易しすぎるなんてレビューを見て、本当にこの単語帳で大丈夫なんだろうか…と思ったりはしていないでしょうか。

これは僕も経験があるのでよく分かるのですが、「この単語覚えて意味あるのかな…」と思ってやる勉強ほど効率が悪いものはありません。こんなの必要ないと思っていると、いつまで経っても単語が記憶に定着しないからです。

ということで今回は、現在オンラインで公開されている最新の英検1級の過去問と、『英検1級でる順パス単』を照らし合わせながら、『英検1級でる順パス単』に取り組んだらどれだけの問題に正解できるかを検証していきたいと思います!

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上田 哲也

経歴 立教大学 →バンクーバー留学(1年間)→鉄鋼商社→フリーランス
お仕事 企業研修|オリンピックボランティア育成研修|神奈川県 外国人観光案内ボランティア研修|IELTS専門学校 PlusOnePoint|DMM英会話 なんてuknow? 回答者
資格 TOEIC990点|英検1級|国連英検特A級|IELTS8.0
著書 『時短省力私の英語勉強法』(明日香出版)
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英検1級に必要な語彙力

「そもそも英検1級に必要な語彙力ってどれくらい?」

一般的に、英検1級に合格するためには、10,000~15,000語の語彙力が必要だと言われています。

ちなみに僕の語彙力も、Weblio や Test your English vocabulary で測定すると、ちょうど10,000~15,000くらいなのですが、直近3回分の英検1級の語彙問題を解いてみたら25問中24~25問正解できることができました。

英検1級の合格点

英検1級の1次試験 (リーディング・リスニング・ライティング) の合格点は2550点中2028点です。

英検は1問何点という計算はできないので、語彙問題に何問正解する必要があるか断言はできないのですが、およそ全体の7割の問題に正解できたら合格ラインだと言われています。

ですので、語彙問題が25問あることを考えると、17~18問正解できれば良いことになります。

パス単で何問正解できるのか?

さて、ここからがいよいよ本題です。

今回は、現在オンラインで公開されている最新の2021年第3回の過去問の語彙問題のうち、いくつの単語・熟語が『英検1級でる順パス単』から出題されているか数えてみました。

英検1級の語彙セクションは、単語が21問、熟語が4問、全部で25問あります。そして、それぞれ4つの選択肢がありますので、選択肢の数は全部で100個になります。

問題数:25問

選択肢の数:100個

結論から言うと、2021年第3回の試験問題に出題された単語・熟語で、英検1級でる順パス単に掲載されていた数は次のとおりでした。

全ての単語・熟語

51/100 (51%)

ちなみに、その内訳は次のとおりです。

<内訳>

見出し語:35語

派生語:9語

類義語:4語

例文:2語

注釈:1語

また、正解になった単語や熟語だけに絞ると、次のような数字になりました。

正解になった単語・熟語

18/25 (72%)

今回のデータを見る限り、合格ラインが7割だとすると、パス単だけの知識でも合格点には達することができると言えそうです。

ただ実際は、パス単以外でも日々英語に触れる中で覚えた単語や熟語があるはずですので、パス単をしっかり覚えた場合の正答数はもっと多くなるかと思います。

出題されている語彙の「でる度」は?

『英検1級でる順パス単』は、全部で4つのセクションで構成されています。

でる度A:700語

でる度B:700語

でる度C:700語

熟語編:300語

単語はでる度A~Cで重要度順に並んでいますが、熟語編はアルファベット順になっているため、順番と重要度に関連はありません。

さて、ここで気になるのが、実際の英検の試験で出題される単語はどの「でる度」から出題されているかということですが…

2021年第3回の試験問題では、でる度ごとの出題数は次の通りでした。

A:7/38 (18%)

B:11/38 (29%)

C:20/38 (53%)

『英検1級でる順パス単』から出題されたのは全部で51語ありましたが、でる度で分類されていない熟語や、でる度とは関係ない、類語、注釈、例文に登場する単語は除いてありますので、母数は38語となっています。

今回の数字を見る限り、英検1級の語彙セクションで十分なスコアを取るには、でる度Cまで確実に仕上げておく必要があると言えそうです。

ちなみに、今回5訂版になってから、掲載されている単語のレベルがかなり易しくなったという意見が多く聞かれたのですが…こちらの数字を見る限り、実際の試験ではでる度Aからも一定数の単語が出題されているようです。

まとめ

ということで、今回は『英検1級でる順パス単』をやり込むことで、英検1級の語彙セクションで何問正解できるかを検証してみました。

結果的に、2021年第3回の問題においては、選択肢全ての単語・熟語のうち51%が『英検1級でる順パス単』から出題されていて、『英検1級でる順パス単』をしっかり覚えることで、合格に必要と言われる7割を超える18問の問題に正解できることがわかりました。

もちろん毎回の試験問題によってブレはあるかと思いますが、『英検1級でる順パス単』をやり込むことで、英検1級に合格するために必要な語彙力は身につけられると言えるかと思います。

メッセージ

そもそもパス単を勉強して日常生活に役に立つのか?と思われるかもしれませんが…

僕自身、実際に英語のニュースを見たり、洋書を読んだりする中で、毎日のように『英検1級でる順パス単』で学んだ単語や熟語に出会います。他にもFriendsやGossip Girlなどのドラマはもちろんのこと、子供用のアニメでもこれらの単熟語は頻繁に登場します。

ですので、パス単で覚えた単語はこれから英語を使う上で大きなアドバンテージになることは間違いありませんし、こういったネイティブ向けのメディアに積極的に取り組むことで、単語帳で出会った単語の記憶がどんどん強化されていくことになります。

ぜひ皆さんも、『英検1級でる順パス単』に取り組みながら、たくさんの英語に日々触れることで、英検1級に合格するために必要な語彙力を身につけていってください!


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