自分がやるべき勉強法がわかる、英語力のしくみ(1)

 英語の勉強をする前に、まず抑えておいてほしいのが「英語の構造」です。
もちろん、英語の勉強をがむしゃらにやっても構いません。でも、どうせ同じ勉強をするのであれば、英語学習の「地図」があるに超したことはありません。


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 ここでご紹介するのは、「英語の構造」であり、英語学習について体系的にまとめた「地図」でもあります。

 これからみなさんが英語の勉強をする過程において、この地図を参考にしながら、自分が今やっている勉強の「意味」を考えてみてください。こういう風に自分なりに英語の勉強を分解して整理することで、なぜ自分がその勉強をしているのかが意識でき、常に目的を持って英語の勉強ができるようになるはずです。

 

英語学習の基本構造

 

 以下に、英語の4技能をまとめた図を示します。(スピーキング、ライティング、リスニング、リーディングを指します)。


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知識は全ての土台

 

 さて、ここからはこの図について細かく見ていきます。

 まず初めに見てほしいのが、この図の土台にある、「知識(文法・語彙)」という部分です。英語の学習において、この土台となる知識を増やさないことには、効率的な英語学習ができないというのが、今回の話の肝です。

 

知識が増えなければ、
自分が知っている以上のことは書けないし話せません。

知識が増えなければ、
自分が知っている以上のことは読めないし聞けません。

 

 何をアウトプットするにしろ、あなたが書いたり話したりする文章は、あなたが「知っている」ものでしかありません。言い換えるなら、突然今まで知らなかった語彙や文法を、発信することはできないということです。

 スピーキングやライティングなどの、能動的な能力を向上させようと思ったら、ただ適当に言葉を並べるような練習をしていてもダメです。根本的な英語の運用能力は全く向上しません。しっかりと語彙や文法を正しく理解した上で、知っているものを流暢に使いこなす訓練をすることが大切です。

 

 また、全く同じ理由で、今まで読めなかったり聞けなかった文章が、ある日突然理解できるようになることもありません。

 理解できなかったものが理解できるようになるということは、そうなる前の段階で「学習」というフェーズを経て、それまでよりも知識量を増がえているということです。決して、わからないものを浴び続けて、ある段階を超えると急にそれができるようになるというものではありません。

 

 言ってしまえば当たり前のことのように聞こえますが、「土台を固める」という大原則が時に頭から抜けている人は多くいます。なので、できるだけ意識的に頭に入れておくよう努めて下さい。


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知識を増やして初めて、
今までより良い文章を書いたり話したりできます。

知識を増やして初めて、
今までより難しい内容の英文を読めたり聞けたりします。

 

 だからこそ、自分が目指すレベルに到達するまでは、常に文法と語彙を一切妥協無く向上させて行く必要があるのです。

 

スピーキング・ライティング

 

 さて、ここからは左側の四角い箱、ライティングとスピーキングに移りますが、まず注目してほしいのが、その二つの位置関係です。

 図を見ていただければわかると思いますが、スピーキングがライティングより上に位置しています。これは、その二つの技能の難易度の位置関係を示しており、これら二つの技能において、スピーキングの方が、ライティングと比べて圧倒的に難しいということです。

 

 その理由は以下の二つです。

①音声で表現しなければならない。(音声)
②速度とそれに伴う正確性が求められる。(速度)

 つまり、「音声」と「速度」という二つの側面において、スピーキングはライティングよりも難易度が高いのです。


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 まず、スピーキングは当然のことながら、ライティングとは違い、「発話」しなければならず、これがスピーキングを難しくする要因の一つです。

 英語を第二言語として習得する場合、大抵文字から英語を勉強することになります。そのため、スピーキングを習得しようと思えば、そこからもう一段階踏み込んだ「音声」を学ぶ必要があるのですが、多くの英語学習者は、ここをおろそかにしてしまっています。

 

 また、スピーキングにおいては、ライティングと異なり、一旦書いたものを消して直すこともできなければ、じっくりと考えながら文章を推敲する時間はありません。常にその場の状況に合わせて、話し続けなければならないため、スピーキングはライティングと比べて速度と正確性が求められるのです。

 

 これらのことから言えることは、スピーキングの能力を上げようと思ったら、話したい文章は当たり前のように書けなければならないということです。書けない文章は話せるはずがありませんが、逆に話せる文章は全て文字にして書くことができます。

※あくまでスペルがわかっている前提にはなりますが。
 英語学習をするときは、必ずこの二つの能力の関係を頭に入れておくようにしてください。次は、右の四角、リーディングとリスニングの話へと移っていきます。

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