英会話だけでは学べない2つのこと

「英会話」で英語は話せるようになるのか?
「英会話」で英語は話せるようにならないのか?

今回はそこのところを、少しだけ深くお話していきます。

(ちなみに、ここでお話しする「英会話」は、ネイティブ、または英語力の高いノンネイティブとのフリートークを想定しています)

 

結論から入ります。

英語を話すことが目的であれば、英会話は最も実践的な学習方法です。
ただし英語力を効果的に上げるには、独学が不可欠です。

 

野球選手が、公式戦に備えて練習試合をするように、
受験生たちが、入試本番の前に過去問に取り組むように、
英語で話すために学習をする人たちとって、実際に英語を話すことは最も実践的な学習方法です。

 

ただそうは言っても、英会話だけでは学びきれないこと、効率的に学べないこともたくさんあります。特に、今からお話しする「単語」「文法」がそうです。だから、それらについては、相手のいる英会話とは別に、独学の中でカバーしていく必要があります。

 

英語を話すために英会話は不可欠、だけども特に単語と文法については、独学でカバーしなきゃならない。まずはそこの土台の部分を、しっかり押さえておいてください。

 

①英会話で「単語力」はつくのか?

 

英会話で、単語力をつけることはできます。

 

ただ僕の経験上、それはまずは自分で単語を学んで、それから英会話に取り組んだときの話です。つまり「独学→英会話」の順番、ここが大事なポイントになってきます。

 

「今まで知らなかった単語を、英会話をする中で聞き取り、自分のものにする」ということはほとんどありません。

それよりも、自分で学んだことのある単語が実際に会話の中で使われていることに気づくパターン、こちらの方が圧倒的に多いです。

最初の一歩は自分で踏み出していたときだけ「英会話=単語の学習」が成り立つ、というのが僕自身の経験則です。

僕自身、英会話の中で新しい単語を覚えたことはほとんどありません。でも、単語帳やその他の独学を通しては本当にたくさんの単語を学んできました。ざっくりした感覚で言うなら「英会話:単語帳=1:1000」くらいのイメージです。

 

また少し話は逸れますが、例えば podcast などで知らない言葉が出てきた時、一時停止をして、辞書を引いて、それが自分のボキャブラリーになる、ということは頻繁にあります。

ただそれは「一時停止して、なおかつ辞書を引ける」というのが大きなポイントで、これは相手のない独学だからこそできることです。

 

もちろん、単語の学習において英会話はとても重要な役割を担います。

なぜなら、どうしても僕たちが普段やるような「単語帳」での学習だと、英単語はのっぺりとした一面的なものになりがちだからです。だからこそ、実際の英語でのコミュニケーションを通して、いきいきとした臨場感溢れる単語力をつけることが大事なのです。

 

英会話のメリットは、自分が学んだ単語を実践で使えること、そしてそれらが実際にどう使われているかを知ることができること。ただし、その土台には自分自身がしっかりと築き上げたベースがなければいけません。

だから、単語を学ぶときは、英会話と自分ひとりでのトレーニングの組み合わせがポイントとなります。

 

②英会話で「文法」は覚えられるのか?

 

基本的なスタンスは、英単語のときと同じです。

英会話の中で文法を定着させることはできます。でも、新しい文法を英会話を通して学ぶということは、僕の経験上ありません。

やっぱり文法であっても、最初の一歩目は自分で踏み出す、そしてそれを英会話のような実践の場で使って定着させていく、そんなイメージです。

 

英会話の中で新しい文法を身につけるというのは、きっと思っている以上に大変なことです。

なぜなら、英会話を通して新しい文法を身につけるには、①話し手の英語を正確に聞き取るリスニング力、②聞き取った英文から文法的な構造を見抜いて理解する力、③そしてそれらを短時間のうちに記憶に定着させる力が必要だからです。

 

もちろん、単語やフレーズであれば、繰り返しずっと聞いているうちに、覚えられることもあります。ただ、文法はそうもいきません。

文法とは、ネイティブたちが無意識のうちに話す言葉のルールを、学者の方たちがまとめ上げた「言葉の決まりごとの集まり」です。もし手元に文法書があったら、ぜひ開いてみてください。これだけ複雑で有機的に絡み合った文法を、ただのフリートークをする中で吸収することは、思うよりもずっとずっと難しいことなのです。

 

英語を学ぶプロセスは、「英語のルールを知り、そのルールに体を馴染ませていくこと」です。

まずは独学でそのルールを知る、そして英会話の中でそのルールに浸る。そのサイクルをしっかり回すことができれば、英語力はどんどん上がっていきます。

 

まとめ

 

繰り返しになりますが、英語を話せるようになるためには、英語を話すことは大事です。でもそれと同じくらい、独学で知識を補ってあげることも必要なんです。

英会話はアウトプットの場であり、インプットはしっかり独学でする。これらはどちらも決して欠かすことのできない車輪の両輪です。

ぜひそのことを心に留めて英会話を継続してみてください。きっと自分の会話力の上達を実感出来るはずです。