英検1級2次試験の対策

英語学習者の中では、言うまでもなく、
英検1級という試験はかなりの難関として知られています。

そのため、そもそも受験者規模が大きくない上に、
1次試験を突破した人でないと2次試験を受験できないということもあり、
このブログで改めて英検1級2次試験の対策についてまとめたところで、
大して需要もないだろうというのが本音です。

 

ただ、それでもどうして今回私が
英検1級2次試験対策についてお話しようと思ったのかというと、
英検1級2次試験対策をすることは
根本的にスピーキングのトレーニングをすることにかなりの効果を発揮するからです。

しかも、英検1級では「社会的な幅広い内容」を口頭で、
しかもそれ相応の語彙や文法を駆使しながら流暢に話すことが求められます。

そのため、単なる日常会話から脱したいという人にもおすすめですし、
単純に英検1級2次試験対策を完璧にこなせば、
本当に大抵のことは話せるようになってしまうものです。

 

英検1級2次試験の対策のやり方は極めて単純です。

要は、過去問を買い、100~150のトピックに対して、
すべてオリジナルの台本を作成していくのです。

実際コレと同じことをやっている人はネット上でもちらほらいるようですし、
私自身コレをしたことによって、話せる幅は一気に広がりました。

 

ただ、もちろん単なる台本作成をして終わりでは
一般人のする英検対策となんら変わりはありません。

しかし、これをしっかりとした手順を踏んで作り上げ、
そしてそれを使いながらしっかりとしたトレーニングを積めば、
驚くほどにスピーキングの能力は向上します。

また、このブログが目指しているのは、あなたの「英語の総合力」の向上であり、
英検1級合格なんて言うものはそれの通過点に過ぎません。

そのため、ここで紹介する英検1級2次対策のスピーチ原稿作りは、
すなわち、あなたの英語力の絶対的能力の上達を伴うものでなくてはなりません。

それも心に留めたうえで、ここからの具体的な対策に目を通してください。

 

 

①英検1級過去問購入

 

英検1級の過去問を2~3冊購入しましょう。

この時、隔年で購入することがポイントです。

というのも、1冊につき6回分の過去問が収録されているため、
間をあけずに買ってしまうと、問題がかぶってしまうんです。

例えば2012年度版と2013年度をと買ってしまうと、
英検は1年間に3回ずつ実施されるため、
6回分のうち3回分がダブることになります。

そのため、2009年度版、2011年度版、2013年度版というように、
1年ずつ空けて過去問を購入するようにしてください。

 

 

②スピーチ原稿作成

 

英検1級の2次試験対策では、このスピーチ原稿作成が鉄板です。

ちょっと英検1級2次対策のサイトを巡れば気付かれると思いますが、
実際にかなりの人がこの方法を進めているようです。

ただ、それをそのまま書くだけでは
このブログで全く得るものがなくなってしまうので、
これについてはもっともっと深く説明していきます。

 

基本的に英検1級の2次試験には、いろいろなタイプのお題が出るように見えて、
実際ある程度限られた内容のもしか出てきていません。
(もちろん質問する角度が違ったりはしますが。)

そのため全く同じような問いが出ることもしばしばあるのですが、
実際それを実感できるようになるためには
本当に膨大な量の過去問をこなす必要があります。

英検1級2次試験に確実に合格し、
そして尚且つ、あなたのスピーキング能力を含めた英語力を飛躍的に向上させるためには、
最低100~150個のスピーチ原稿を作成するように努めてください。

なんで100〜150なのかと言われると少し困るのですが、
あえて理由をつけるのであれば、
英検1級の過去問がかなり重複してくるのを実感するのがそこらへんだから
ということになります。

もしそれ以上このトレーニングを続けるのであれば、
おそらく他のところからトピックを引っ張ってくるべきでしょう。

 

そして、その作成したスピーチ原稿をもとに練習をしていくわけですが、
それについては必ず以下の記事に目を通しておくようにしておいてください。

ここからお話することは、
全てこの3つの記事に書いてあることを前提に進めて行きます。

「スピーキング・ライティングの勉強方法(1)」
「スピーキング・ライティングの勉強方法(2)」
「スピーキング・ライティングの勉強方法(3)」

改めて読んでもらえればわかるかもしれませんが、
この方法で行うスピーチ原稿を作成は、
ただただパソコンに原稿をタイプしてくものとは全く質の異なるものです。

このトレーニングの過程を踏むことにより、
あなたの既存の英語の知識をフルにアウトプットする下地を作り、
そしてさらに新しい知識までをも運用レベルにまで高めることができるのです。

最終的には面接会場でこの準備した内容が
すらすらと口頭で発信できなければ意味がないわけですから、
原稿を作り上げる段階からこのことを常に念頭に入れて、
徹底的にこの原稿作成に力を入れてください。

 

 

③スピーチ実戦練習

 

この段階で初めて実際のスピーチ練習をすることになります。

正直この前段階の原稿作成があまりにしんどいことを考えると
(どんなにどんなに短く見積もっても1トピックあたり1時間はかかります)、
この実戦練習にまでまともにたどりつくことができる人はかなり減っているかもしれません。

それでも、この実戦練習をせずにスピーチ原稿だけ作っても宝の持ち腐れで、
その効果は半減してしまうので、必ず最後までやりきるれるように頑張ってください。

 

今までの段階であなたが作り上げてきたスピーチ原稿は、
口頭で作り上げられたものがベースになっているため、
すでにそれらに関しては「話せる」ことが前提です。

ただし、ここで英検1級2次の対策を終わらせてしまってはいけません。

というのも、あなたがこの段階でできることは
「内容のアウトラインを見ながら英語を話すことができる」
というレベルに過ぎないからです。

 

実際にに英語をネイティブと話してみればわかりますが、
本物の英会話は、アウトラインを見ながら英文を捻出する作業とはまた少し違います。

話そうと思っていたことから少し内容が逸れたりすることは日常茶飯事で、
それと同じことは英検1級のスピーチにおいても言えることです。

ましてや英検1級のスピーチでは
2分間でそれを完結させなくてはいけないのですから、
それは相当な技量を要求するものです。

はっきり言って、日本語で2分のスピーチを奇麗に終えるのも
かなり至難の業です笑。

 

そのため、この段階での目標は以下の3点です。

「今まで得た知識を臨機応変に使いこなすこと」
「2分間でスピーチを完結させること」
「新しく得た語彙や表現を定着させること」

 

また、ここではスピーチの原稿の長さが
大体A4の半分位だと想定して話を進めていきます。

もちろんトピックによっては原稿がA41枚以上になってしまったということもあると思うので、
そのときはある程度原稿を分割するなりして調節してみてください。

 

1)語彙・表現のチェック(3分)

スピーチ原稿を作成するにあたって、様々な新しい表現や、
あるいは今まであまり使わなかったよな文法や構文を使用しているはずです。

そして、この段階では、
それらの新しい知識を盛り込んだ箇所にアンダーラインを引いていってください。

というのも、これらの新しい表現は、
正直どんなにスピーチ原稿作成の時点で練習したとしても、
他の表現と比べれば定着度は圧倒的に低いわけで、
実際の会話や面接で使用するためには、さらに集中的な練習が必要になってくるからです。

 

2)全体の内容把握(2分)

まずは自分が書いたスピーチのタイトルとその内容を
2分間で全て把握してください。

2分間で?と思われるかもしれませんが、
とりあえずは2分間でやってください。

あまりダラダラやっても効率が悪くなるだけです。

スピーチの全体の流れはもちろんのこと、
自分の出した結論、その理由、そして具体例といった要領で全て確認します。

このとき余裕があれば、先程マークをつけた表現のうち、
この表現だけは必ず使おうというものをいくつか同時に覚えておいてください。

 

3)スピーチ(2分)

ここで始めて実際にスピーチの練習に入っていきます。

スピーチの長さは実際の英検1級を想定して2分間に設定します。

また、英検を実際に受けるつもりがない人も
ここでは制限時間を2分程度に設定することをおすすめします。

というのも、それ以上に制限時間を伸ばしてしまうと単純に集中力がなくなり、
ダラダラと練習を続けてしまうことになるからです。

しっかりタイマーを持って2分間で一定の内容を話しきりましょう。

この際に、先ほど把握した内容に則して話すことはもちろんのこと、
それと同時にアンダーラインを引いておいた新しい表現や語彙も積極的に使っていきましょう。

ここで定着させた新しい知識というものは、
本番の面接だけでなく、これからの英語学習においても大きな意味を持ってくるものなので、
ここで全部覚えるべきものは集中的に覚えてください。

 

もしかしたらここまできて、
たった2分間でスピーチの内容を確認しただけでは、
2分間のスピーチを作ることはおろか、新しい表現やその内容すら手につかなくなってしまう
と思われる方もいるかもしれません。

でも心配しないでください。

この「内容・新しい表現の把握」と「2分間スピーチ」のサイクルを
最低5回繰り返すことができれば、
新しい表現を全て盛り込んで、
内容に関してもほぼ完璧に2分間で話しきることができるようになるはずです。

きちっとメリハリをつけて2分間で覚えるべきことを覚え、
それを2分間のスピーチに反映していくことを繰り返すだけです。

ダラダラと無駄に時間をかけるのは禁物です。

2分間スピーチも英検本番だと思って本気で妥協なく取り組んでください。

 

 

まとめ

 

この2分間スピーチを100~150トピック分完璧にこなすことができるようになれば、
あなたの英語力は見違えるように伸びます。

もちろんこれは短期的な記憶ではなく、
いつ何時、どんなトピックを見せられても、
流暢に2分間のスピーチを完成させることができるということが前提です。

そうすることにより、環境問題、ジェンダー、国内・国際政治に関わる事柄、
そういった全ての社会的事象を、
自らの言葉で、明確な英語で説明することが出来るようになるわけです。

これは単に日常会話ができますというものとは訳が違います。

英検1級2次試験のスピーチを完璧にこなすということは、
高尚な英文で、適切な語彙やフレーズを使いながら、
そして尚且つ自分の意見を明確に持って発信するということを意味します。

そしてその圧倒的なスピーキング力の副産物として、
英検1級の合格という結果がついてくるのです。