前半の記事でお話ししてきた通り、英単語を効果的に覚えるには、英単語にいかにリアリティを持たせるかに尽きます。
「単語の覚え方」ということで、タイトルを変え、いろんな切り口からお話していますが、要は話してることは全て一緒、「いかにしてリアリティを持たせるか」なんです。
だからこの記事では、そういうシンプルな切り口で英単語の学び方を見ていきます。
さて、前の記事では、「①イメージとリンクさせる方法」について見ていきました。今回はそれに引き続き、「②気持ちとリンクさせる方法」を見ていきましょう。
役者になったつもりで音読する
まず、最もオーソドックスなやり方です。
僕自身、単語帳の例文を読むときは、いつもその情景を心に浮かべて、なんなら演技をするくらいのつもりで読みます。
もちろん、感情を乗せにくい、場面が想像しにくいものもあります。でも、そこは役者になったつもりでやってくんです。(多少無理矢理であっても)
英語は、気持ちに引っ張られて出てくるものです。だからこそ、英語に触れるときはいつでも、英語と気持ちを紐付けてあげる必要があるんです。
自分だけの例文をつくる
英単語は例文で覚える。
これはもうみなさん実践されてるかもしれません。
でも、テキストに載ってる例文を、自分だけのオリジナルの例文に書き換えたことがある人って、どれくらいいるでしょうか。
自分に関連のある英語には、気持ちがのっかります。
そして、気持ちがのっかった英文は、忘れられないものです。
その法則を最大限生かすためにも、自分専用の例文を作ってみることにチャレンジしてみてください。
もちろん、最初はそんなのムリだって思うかもしれません。
そうしたら、単語を一つだけ、自分の身の回りのものに変えてみる、それだけでも十分です。
ただもちろん、毎回例文を書き換える必要はありません。(全部やっていたら時間がかかりすぎますので…)
基本路線は、気持ちを乗っけて音読すること。でもたまに気が向いたら例文を書き換えてみたりもする。その方が効率よく時間を使えるので、僕はそういうやり方でやっています。
映画や小説、場面の中で覚える
例えば、映画の中で使われてた英単語、こうやって出会った英単語ってすぐに覚えられますよね。
これもやっぱり、「感情移入」がしやすいから。気持ちが乗った英語が定着しやすいという原則は、ここでも力を発揮します。
ただ逆を言えば、感情移入がしにくい映画や小説は、英単語の学習には向きません。例えば、自分が全く興味のないジャンルの映画とかですね。
勉強だ勉強だと思って、無理はしすぎない。心が惹かれないのはサッと無視する。そして、自分自身が心から面白いと思えるものを教材に選ぶのがポイントです。
会話の中で使ってみる
学んでいると英単語を実際に使う、もうこれは究極の英単語学習法かもしれません。
人と話をするとき、無感情で話す人ってきっといませんよね。むしろその逆で、会話をするときは感情が思いっきり乗っているものです。
だから、英語を実際に人がいる前で使うということは、それだけで英単語と気持ちのリンクをがっちり作ることができるんです。
そして、そうやって覚えたリアリティのある英単語は、絶対に忘れられなくなります。
その英単語を使ったシーンで、見えるもの、聞こえる音、匂いまでもすべて英単語と密接にリンクするようになる、それこそが、英単語を覚える上での一番大事なことです。
まとめ
おそらく、世間一般の最もポピュラーな英単語記憶法は、英単語と日本語訳をセットで覚えることでしょう。実際、僕が今までお話ししてきた多くの方は(昔の僕自身も含めて)、そうやって英単語を学習してきた方たちばかりでした。
でも、こうやって覚える英単語に、どれだけのリアルさがあるでしょうか?
単語は文字の羅列では決してありません。日本語の一つひとつの言葉に奥深さがあるように、英語にだって想像できないくらいの奥行きがあるはずなんです。
その文字の向こう側にある世界を少し意識するだけで、英単語の覚え方はまったく変わってきます。
いつも貴重なご助言をありがとうございます。
Basic Grammer からコツコツ始めています。
ところで、単語の記憶なのですが、単語だけ単語帳に書いてもなかなか覚えられません。
もし、差し支えなければ、実際お使いの単語帳を
拝見できませんでしょうか。厚かましいお願いですが
すみません。それにしてもこの本、とても役に立っています。
私がこの記事で紹介している本は、
こちらでも紹介させて頂いている「Vocabulary 1000」という単語帳です。
あまり一般の書店では置かれていないようですが、
ジュンク堂などでは置いてあったはずです。
Basic Grammarは、なかなか始めは取っ付きづらいですが、
一旦好きになってしまえばとても役に立つ教材です^^
これからも是非頑張ってください!
てつや様
ありがとうございます。
「Vocabulary 1000」早速チェックしてみます。
これからもブログ楽しみにしています。