英単語の暗記と「語源」の活用

英単語の暗記にをするとき、「語源」を活用するメリットは大きいです。

「日本語は漢字にそれぞれ意味があるから覚えやすいけど、英語にはそれが無いからわかりにくい」なんて話も聞きますが、それは違います。英語の単語にも、それぞれちゃんと意味はあります。そして、それらの意味を手がかりにすれば、単語を覚えるのもグッと楽になります。

 

※単語学習に関しての基本的なルールについては、こちらの「英単語を暗記するための3つの原則」を参照。

 

語源とは何か

 

何はともあれ、語源とは何かというのは、実際に例を見てみないとわかりにくいものです。例として、以下の4つの単語を見てみてください。それぞれ馴染みのありそうな単語を集めてきました。

 

import (輸入する)

export (輸出する)

transport (輸送する)

portable (持ち運び可能な)

 

importとexportはもしかしたら知らない方もいるかもしれません。でもtransportとかportableなんかは聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。Portableってのあれです。PSP(Play Station Portable)のPです。

さて、これらの単語に共通するものって何かわかりますか?

これらの単語、よくよく見てみると、全部「port」って入ってますよね。そしてこの「port」こそが「運ぶ」という意味で、これら全ての単語の土台になっている部分なのです。

 

もう一度先ほどの単語を見てみると…こんな感じになります。

 

im(中に)port(運ぶ)→輸入する

ex(外に)port(運ぶ)→輸出する

trans(超えて)port(運ぶ)→輸送する

port(運ぶ)able(可能)→持ち運び可能な

 

こう見てみるとすごくスッキリしませんか?外に運ぶから「輸出」、中に運ぶから「輸入」、超えて運ぶから「輸送」、そして運ぶ事ができるから「持ち運び可能」という意味になるわけです。

このように語源を知れば、単語を今まで以上にクリアに整理して覚えることができます。特に「これから難しい単語を一気に覚えて行くぞ」なんて人は、この語源を知っているかどうかで、かなり記憶の定着の具合が変わってきます。

だって、単語が意味のあるパーツが有機的に繋がっているものと思えれば、無機質な単語を覚えるよりもずっと楽になりませんか?

 

語源で単語の意味が推測できるか?

 

それと一つ、ここでお話しておきたい事があります。それは、「語源を勉強したら、知らない単語の意味を推測できるか」ということ。

私個人の意見では、それはあながち噓ではありません。①正確に前後の英文が読めていて、②語源から単語の意味が推測しやすいものに関しては、それは正しいと言えます。

しかし、それ以外の場合については、その語源による推測は困難です(私の経験上)。例えば下の単語を見てください。

abuse→ab(離れる)use(使う)=悪用する

event→e(外に)vent(来る)=イベント

 

無作為に選んだ二つの単語です。これらの語源を良く見てみてください。果たして、これらの単語は語源から意味が推測できるでしょうか?

 

語源をお勧めする人たちの中には、語源とはあたかも魔法のツールかのように表現する人もいます。しかし、正直私は「それはちょっと言い過ぎでは?」とも思っています。

語源は確かに有効なツールです。語源をうまく使えば、単語学習は一気に楽になります。でも、それは「知らない単語もすべて推測できるようになる」わけではないことに注意してください。

どこまで行っても、単語を覚えることは必要です。語源はそれをほんの少しだけ楽にしてくれるツールに過ぎないのです。

 

語源の有効な活用の仕方

 

先ほどお話したように、全く知らない単語の意味を、語源から正確に推測するのは難しいです。

しかし、語源の本当のすごさというのは、未知の単語を推測する事ではなく、一度覚えた単語を忘れないことにこそあると思っています。

 

このブログではそのすごさを伝えきることができないのですが、もし興味がある方は、是非これから紹介する本を読んでみてください。

 こちらの本は、私が留学当時、英検1級の受験準備のために読んでいた洋書です。これらは洋書と言うこともあり、かなりとっつきにくいものではありますが、そのおもしろさは誰もが評価するところです。面白い小話を挟みながら、あの手この手で単語を読者に覚えさせようとする著者の過剰なまでの親切心が伝わってくる本です笑。

 これらは2冊セットで、Instant Word Powerが入門編で、Word Power Made Easyが発展編といったところです。Instant Word Powerの方が1ページあたりの文字数も少なく、内容も比較的容易ですので、まずはInstant Word Powerで語源の基礎的な知識をつけてから、Word Power Made Easyに移行される事をお勧めします。