スピーキングの勉強方法【概要】

こちらでは、まずスピーキングとライティングの勉強方法の概要から入り、次にその具体例について見ていきます。



①トピックの設定

 

何はともあれ、トピックの設定からとりかかります。

話すべき内容に制約はありません。自分が話せるようになりたい内容があるのであれば、それを優先してください。(例えば、仕事でプレゼンが必要なら、そのプレゼンの練習をするなど)。また、もし試験対策の必要があるのであれば、是非それらのトピックを使用してください。

とにかく話す内容を決めてしまう、これがまずすべきことです。

適当に話し始めたら、ぐだぐだになって終わりが見えなくなります。ですので、初めにしっかりとタイトルを設定し、メリハリを持ってスピーキングの訓練を進めていきましょう。

 

②スピーチ内容の作成

 

トピックを設定したら、次は話す内容の原案を書きます。

スピーチの長さは人それぞれですが、私は1つのトピックにつき2分程度話せるくらいの内容を練ります。スピーチの内容は長くなっても構いませんが、それを練習する際は、2分程度の量に細分化して練習することをお勧めします。

繰り返しになりますが、冗長なスピーキングの練習はメリハリがなくなり、集中力が散漫になります。ですので、しっかりとタイトルを決め、話す量もある程度区切って進めていきましょう。

 

③口頭英訳(辞書なし)

 

日本語で原案を書きだしたら、次はそれを紙とペンを使わずに、口頭で英訳していきます。

 

この際に、あまり用意した日本語に忠実に訳すべきではありません。

あまり日本語にこだわりすぎると、英語を「話す」というよりも、日本語を英語に「置き換える」ような話し方になってしまいます。ですので、大体のイメージを日本語で確認する程度で英訳した方が、無理なく英語を話すことができます。

ここでやりたいことは、ガチガチの翻訳ではなく、いかに自分の言いたい事を相手に伝えるかです。どうやったら相手に伝わりやすい英語になるかを、常に念頭において練習をするようにしてください。

 

■じゃあ具体的にどうするか?

繰り返しになりますが、ここでのポイントは、日本語を日本語のまま訳すのではなく、自分の中にあるイメージを英語にしていくことです。ここでは、その具体的なやり方についてお話ししていきます。

※イメージを起点にして話すことについてはこちらで詳しく説明しています。

 

1)ざっと読んで頭にイメージを作る。

まずは、あらかじめ用意した日本語を、ざっと読んでからそれを訳していくやり方です。

決して日本語を見ながら英語を組み立てて、一言一句訳していくようなことになってはいけません。

あくまで、ざっと読んで、頭の中にイメージを焼き付けることを意識してください。そして、紙から目を離して、そのイメージを英語で説明していきます。

 

2)要点だけ書き出してつなげる。

どうしても紙を見ながら、英訳していきたいというのであれば、紙に書くのはスピーチの要点だけにしましょう。

キーワードだけを羅列するために、必然的にそれを「直訳」することはできなくなります。どうやってそれらのキーワードを英語で繋げるのか、それは自分の頭で考えなければなりません。

 

3)絵を書いてそれを説明する。

特に「出来事」をメインに話すのであれば、全体のイメージを絵や矢印、キーワードなどを使って、視覚的に紙にまとめてもいいでしょう。

私は複雑な内容の記事などを読んだときは、絵を描きながら内容をメモして、それを見ながら英訳をする練習をしたりしています。

この方法では、より「イメージを英語で表現する」ことに集中できます。

 

4)全部伝えないで、原文の半分くらいの時間で伝え切る。

紙に書かれている内容を全て伝えるから直訳が出来てしまいます。であるなら、紙に書かれている内容を要約して英訳すれば、全ての日本語を直訳することは不可能です。

できることなら、自分で制限時間を決めてしまい、本来かかるであろう時間よりずっと短い時間で内容を伝え切る練習をしてみてください。

 

■自分の知識を総動員する。

この段階では、2分程度で話せる量に区切った英文を、繰り返納得がいくまで英訳してください。わからない文法や単語がたくさんあるかも知れませんが、まだこの段階では辞書は使いません。

ここでの目標はあくまで、自分の持っている知識を総動員して、いかに相手に伝わる正確な文章をスムースに作り上げるかということです。実際にネイティブを目の前にしたら、辞書なんか使わずに話さなくてはいけません。今まで知識として身につけてきた型をフル活用して臨んでください。

 

■意味のわからない英語は話さない。

でも、もちろん実際に話すときは人と話す訳ですから、独りよがりのゴニョゴニョした早口で理解不可能な英語になってはいけません。独りで練習をしていると、これをやってしまう人はけっこういますので、気をつけて下さい。

 

④口頭英訳(辞書あり)

 

先程までのプロセスを繰り返して、自分の持っている単語や文法の知識を総動員して、それで「もうこれ以上きれいな英文はできない」というところまで来たら、そこで初めて辞書なり参考書なりを使ってください。

そうしたらまた、間違った箇所を訂正し、新しい知識を組み込んで、今までと同じことを繰り返します。ここでは、「新しい知識の導入」「それらを使いこなすこと」を目標にしてください。

 

新しい語法や知識を組み込んだ直後は、多少スピードが劣るのはやむを得ません。でも、慣れてきたらまたすぐに流暢さを意識して繰り返し練習して、ひたすら英文の質を上げていってください。

そしてその最高の英文を一切途切れることなく、全てがスラスラと口から出てくるまで、この練習を続けます。

 

このとき、ある程度口から出てくる英文が似通ってくるかもしれませんが、それはそれで構いません。

でも、あまり同じ言葉しか出てこないと、違うシチュエーションになったときに応用が効かなくなる懸念があります。なので、意図的に文体を変えたり、順番を変えたりしながら、応用の効く、汎用性の高い能力を高めるようにしてください。

 

 

④紙に書き出す

 

これを何回も何回も繰り返して、1つのトピックについて完璧に全て話せるようになったらひとまず完成です。

 

最終的に今回練習した内容を紙に全て書き出して、ミスがないかチェックしてみてください。口頭で喋っているときは気づかなくても、書き出してみるとおかしい箇所があるものです。

このとき、本来であれば添削してくれる先生がいれば理想的ですが、そうでない場合には、ご自身で出来る限りのチェックをするようにしてください。

 

また、紙に書き出してみるときに、実はもっといい言い回しがあったことに気づく事もあります。本当はそういうのも含めて口頭の段階で言い切ってしまうのがいいのですが、必ずしもいつも完璧にできるものではありません。なので、ここで気づいた内容は、改めて口頭で練習しておくようにしましょう。