スピーキング力を上げるためには、オンライン英会話のレッスンに加えて、効果的な「予習」が不可欠です。
ここでは、オンライン英会話を使う際に、僕が心がけていること、特に「予習」にフォーカスしてお話しします。
目次
レッスン直前は、スピーキング力向上のチャンス
オンライン英会話の直前の時間は、スピーキング力を伸ばす最高のタイミングです。
理由は2つです。
①英語を話さなければならない状況が差し迫っている。
②英語で話す内容がわかっている。
英語を話さなければならない状況が差し迫っているから、準備しないわけにはいきません。英語で話す内容がわかっているから、準備をするべき内容がわかります。
レッスンで話したい内容で、必要だけれども知らない単語があれば、調べればいいんです。それが口からこないなら、繰り返し練習して、出てくるようにすればいいんです。
だから、オンライン英会話の直前は、スピーキングのトレーニングをするにはもってこいの環境が揃っているのです。
ところが、僕たちの普段の生活ではどうでしょう?
①英語を話す必要性がない。
②話す機会があっても、何を話すことになるかわからない。
英語を話す必要がないのに、英語を話す練習をするって、実はすごくリアリティがなくてやりずらいのです。
ましてや、話す機会に恵まれても、これから何を話すかわからないなら、準備のしようがないのが現実です。(会話をする相手も人間なので、話題が何にになるかは、話してみないとわかりません)
だから、オンライン英会話の直前のタイミングを、僕たちは精一杯生かしていくべきです。
この「話さなきゃならない」というリアルな切迫感を最大限生かして、スピーキングのためのトレーニングをしてみてください。
レッスンの直前にすべきこと
僕たちが、レッスンの直前にすべきことは、「レッスンで話す内容が、話せるようになるトレーニング」です。
では、話せないことが話せるようになるために「必要なもの」とは何か?それは、この2つです。
①知識を入れること(インプット)
②知識を使えるようにすること(アウトプット)
あまりに単純に聞こえるかもしれません。
たしかに「英語を話せるようになるためには」という議論はいろいろされてはいます。でも、とどのつまり、誰もがこの2つのことしか言っていないのです。
さて、話を戻します。
先ほど、英語を話すために必要なことは2つしかない、と言いましたが、裏を返せば、英語が話せない理由もまた、2つしかありません。
①言葉を知らない
②言葉を知っててもそれが出てこない
言葉を知らないなら、インプットが必要です。
言葉を知っててもそれが出てこないなら、アウトプットが必要です。
英語を話すためには、それに必要な知識を「インプット」して、それを使えるように「アウトプット」を繰り返す、その2つだけをしっかり繰り返していく必要があるのです。
具体的にどうやっていくか
では実際に、どうやってトレーニングをしていくか。まずはアウトラインから見ていきます。
レッスンのトピックを決める
↓
1人で話してみる(アウトプット)
↓
言えないことにぶつかる・調べる(インプット)
↓
1人で話してみる(アウトプット)
↓
くりかえし
こうやって書いてみると、とてもシンプルです。でも、このサイクルだけで、スピーキング力に必要な要素はしっかりカバーされているんです。
では、もう少し具体的に見ていきましょう。
例えば、こんなことが言いたいとします。
「僕は今朝とても早く目が覚めたが、起き上がりはしなかった」
ここの難しいところは、「目が覚める」と「起き上がる」の使い分けです。もし、ここで詰まって言葉が出てこないなら、①のパターン。単語がわからないから出てこない、つまりインプットが必要な状態です。
そうとわかれば、さっそくインプットです。
辞書でもネットでも大丈夫です。自分の言いたかったことを、英語で何て言うのか調べてみてください。
そうやって調べてみると、こんなフレーズが出てきます。
目が覚める = wake up
起き上がる = get up
ここから、さらにこれらを使って、さっき言いたかった文章を作ってみます。
I woke up this morning very early, but I did not get up.
そうすると、こんな感じになります。
自分が言いたいセンテンスを、しっかり知識として自分の中に取り入れる。ここまでがインプットです。まずはここをクリアするのが第一段階です。
では、これさえ覚えれば、この文がスラスラ出てくるか…と言われれば違います。なぜなら、まだ実際に口に出したことがないから。そうです、この段階では、アウトプットをまだやっていません。
つまり、②のパターン。言いたいことはわかってるけど、それが口から出てこないのです。
インプットをした知識も、アウトプットを十分に繰り返していなければ、スムースには出てきません。
同じことは、プレゼンの練習でも言えます。
例えば、明日発表のものすごく重要なプレゼンを任されたとしたら、皆さんはどうしますか?きっと必死に練習すると思います。1回や2回じゃないはず。たくさんたくさんリハーサルをするはずです。
なぜなら、頭で話す内容をわかっていても、それが口からスラスラと出てこないことを、僕たちは知っているからです。
英語も同じです。
わからないフレーズを調べただけじゃ、話せるようにはなりません。まだまだアウトプットが足りないからです。だから、アウトプットが必要なんです。
もし状況が許すようであれば、試しにさっきの英文を、10回ほど音読してみてください。
I woke up this morning very early but I did not get up.
…どうでしょうか?
もしかしたら、この10回だけで、完璧にこの英文を覚えてしまった人もいるかもしれません。あるいは、覚えるとまではいかないかもしれません。でも、少なくとも1回目より、ずっとスムースに読めるようになっていませんか?
ここまでみなさんに体験していただいたことが、「インプットとアウトプットを繰り返す」ということです。
そして、この連続こそが、英語で言えないことを言えるようにする、というプロセスなのです。
まとめ
繰り返しにはなりますが、スピーキング力を上げるためには、オンライン英会話「だけ」でなく、その予習にもフォーカスすることが必要です。
そして、その予習でするべきは、インプットとアウトプットの繰り返し。
オンライン英会話だからこその緊張感を利用して、毎日のレッスンの直前に、ぜひスピーキングの練習を取り入れてみてください。
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