英語を話すための「3つ」の勉強方法

公開日:2015.04.16

 

「英語が話せるようになりたいけど、
 けっきょく何からやればいいの?」

今回は、そんなこれから英語を始める人たちの質問にお答えするために、英語を話すのに必要な「3つの勉強法」についてお話しします。

①瞬間英作文
②音読パッケージ
③日記

 

 

※ある程度もう英語は話せるという方は、ちょっと分量は多いですがこちらを参照してください。スピーキング上達のために必要なことを、5つのステップに分け、体系的・網羅的に解説しています。

 

この記事はこんな人が対象です

 

①学校で英語は勉強してきた。内容は…あまり覚えてない。
②今まで話すための練習をほとんどしたことがない。

私の経験上、英語を勉強する多くの人が、このカテゴリーに当てはまります。なのでこの記事では「そんな人たちが、英語を話すためにすべき最低限のこと」にフォーカスします。

 

ここで紹介している教材について

 

こちらでは、数ある教材の中から「楽しんで勉強できるもの」「効率よく勉強できるもの」を私なりの視点で選んでみました。ぜひAmazonのレビューなども含め、教材選びの参考にしてみてください。

ですが、必ずしもここで紹介しているテキストを使わなければいけない、という訳ではありません。もしご自身で既にお持ちの教材がありましたら、そちらで代用して頂いても構いません。

また、教材のレベルについては、比較的易しいものを選んでいます。もし教材のレベルを調整したいなと感じた場合は、いつでもご相談ください。

 

話すための2つの原則

 

英語のスピーキングを上達させる上で、必ず押さえるべき「2つの原則」があります。

率直に言うなら、この2つの原則さえ守っていれば、どんな勉強法だって構わないと、僕は思っています。そういう意味では、この記事でご紹介する勉強法はあくまで一例であり、「絶対にこのやり方でやるべき」という訳ではありません。

 

 

①口を動かす

「口を動かすこと」をしなければ、英語を話せるようにはなりません。

これは、プールに飛び込まなければ、泳げるようにならないのと同じことです。

 

スピーキングを上達させるために、問題集を黙々と解いたり、CDを聞き流したりするのでは、それは遠回りです。どんな方法で勉強をするとしても、必ずアクティブに自分で英語を発しながら勉強するようにしてください。

当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、まずはこの「当たり前」を愚直に実践してみてください。どんな形で英語に触れるとしても、必ず英語を口に出してみてください。

 

そうすれば、少なくとも、英語を話すということに対する抵抗は、ぐっと少なくなるはずです。まずはそれがスピーキング上達への第一歩です。

 

②自分で英文を組み立てる

「英語を口に出す」というのにも、2種類あります。

・自分で英語を組み立てないで、口に出す練習
・自分で英語を組み立てながら、口に出す練習

そして、英語のスピ−キングを上達させるためには、後者の「自分で英語を組み立てながら、口に出す練習」がとても大切になってきます。

 

その理由はこうです。

実際に英語を話すときは、①自分の頭で話す内容を組み立て、②それをアウトプットする、という二つのステップがあります。

だから、スピーキングを上達させるには、必ず「自分で英語を組み立てる」というステップの訓練も同時にしなければならないのです。

 

例えば、音読やシャドーイングは、英語を口に出す代表的な勉強法です。でも、このような練習には「自分で英語を組み立てる」という要素はありません。

これらの勉強法は、ただ書いてある英語を読み上げる、ただ聞こえてきた英語をリピートする、それだけの練習になってしまうからです。

必ず、①自分の頭で英文を組み立て、②それをアウトプットすることを意識してください。

 

 

 

さて、ここからは、スピーキング上達のために必要な「3つの勉強方法」についてお話しします。

 

瞬間英作文(英文の暗記暗唱)

 

一つ目は、瞬間英作文です。

瞬間英作文でやるべきことは、「カンタンな英語を話すための回路」をつくることです。つまり、基本的な英語であれば、何も考えなくても口から出てくるという状態にするのです。

瞬間英作文の目的を、もう少し詳しく見ていきます。

 

①反射的に英語が出てくるようにする

瞬間英作文は、「英語の反射力を鍛える」トレーニングです。

頭で話したい内容がわかっていても、それが口から出るときにつっかえては、スムースに話せるようにはなりません。

瞬間英作文は、最終的に、英文が無意識に一切つっかえずに口から出てくることを目標にしてください。

 

②英語を肌感覚に落とし込む

瞬間英作文は、「文法とイメージをリンクさせる」トレーニングです。

これは、決して文法と対応する日本語を置き換える練習ではないので、注意してください。英語を話すというのは、頭なの中のイメージを英語で表現することであって、日本語と対応する英語を探すことではありません。

 

③テンプレートとなる英文を持つ

瞬間英作文は、「自分が作る英語のテンプレートを仕入れる」トレーニングです。

英語を話すとき、私たちは一から英語を組み立てている訳ではありません。知っている英語のかたまりを繋げて話しているはずです。

瞬間英作文では、自分が英作文をする時の土台となる、様々な型を自分の中に落とし込んでいきます。

 

■参考リンク

瞬間英作文①
瞬間英作文②
英文の暗記暗唱

 


 

 

音読パッケージ

 

音読と一口に言っても、やり方はいろいろです。ここでは、スピーキングに特化した音読3つを合わせて「音読パッケージ」と呼ぶことにします。

 

なお、このトレーニングをする際には、必ず「対訳」と「音声」が付いているものを選ぶようにしてください。

例えば、IBCパブリッシングから出版されている日英対訳シリーズなどは、「1冊=ひとつのストーリー」という構成で、英語もシンプルなので、音読パッケージに適しています。

 

以下に、音読パッケージのアウトラインと、それぞれの具体的なやり方について説明します。

 

①精読

まずは1ページ分、しっかり精読をします。

精読をする際は、辞書を使いながら、ゆっくりでもいいので、一つひとつの単語をていねいに読み進めてください。

ここでの目的は、英文がほぼ完璧に読める状態にすることです。(辞書を使ってもどうしても読めない部分があれば、それはスルーしても大丈夫です)。この精読が、ここから始まる音読パッケージの下準備となります。

 

②リピーティング

ここから、実際に声を出すトレーニングに入っていきます。

事前にしっかり精読し、全体を通して英文を全て理解できる状態にしておくことが、スムースにリピーティングに移行するためのコツです。

 

リピーティングのやり方は、いたってシンプルです。英文を見ながら音声を聞き、聞いた通りに、英文を見ながらリピートします。

リピーティングの目的は、英文を正確な音で発音することです。

英文を見ながら、お手本と同じようにリピートする練習なので、ほとんど負荷はありません。だからこそ、忠実にお手本の音を真似ることを特に意識してみてください。

 

③Read & Look Up

英文の正確な発音がわかってきたところで、少しだけ負荷を上げていきます。

Read & Look Upでは、英文を見ながら音声を聞き、英文を見ずにそれをリピートします。先ほどのリピーティングと違い、英文を見ないでそれを再現する分、ずっと負荷の高いトレーニングです。

ここでの目的は、自分の頭で英語を組み立てることです。もちろん、正確に発音することも、しっかり意識してください。

これまでは、英語をただ読み上げるだけでしたが、ここでは、英文の「イメージ」と使うべき「キーワード」を頭に入れ、それらをもとに英文を再構築していくことになります。

 

④リプロダクション

音読パッケージの最終段階です。

リプロダクションでは、英文を見ないで音声を聞き、聞いたままの音声をリピートします。

ここでの目的は、聞いた英文を正確に理解して記憶にキープし、それを正確にリピートすることです。

本来であれば、リプロダクションは非常に負荷の高いトレーニングです。しかし、ここまで精読、リピーティング、Read & Look Upをしっかりこなしていれば、リプロダクションもずっと楽にできるようになっているはずです。

 

■参考リンク

リスニングの勉強方法

 

※ちょっと発展編

 

もう一歩踏み込んだ勉強方法として、ここでは、英語を英語で「要約」するトレーニングをご紹介します。

ここまでのように、お手本通りの英語をただリピートするだけではなく、この練習は「自分で内容を組み立てる」ためのものです。

 

やり方は、以下の通りです。

①英文を読み、気になるキーワードにマーカーを引く。
②キーワードを使いながら、文章全体を要約する。

 

このトレーングは、以下のポイントを意識しながら行ってください。

・日本語を見ながら訳さない。
・キーワードを中心に、内容を組み立てる。
・細部は気にしない。全体のイメージを伝える。

もっと詳しいやり方(画像付き)はこちらを参照。

 

 

日記を書く

 

英語を「話す」のはハードルが高いと感じる人は、まずは準備段階として、英語を「書く」ことから始めることをお勧めします。

なぜなら、英語を「話す」ことと比べて、英語を「書く」ことはずっと簡単で、ずっと取り組みやすいからです。

政治や経済、そんな難しいことを書く必要はありません。ぜひ、自分の興味のあること、自分の身の回りのことを書いてみてください。

 

 

日記を書くことが、なぜスピーキング力に直結してくるのには、2つの理由があります。

 

①わからなかったら調べられる

英語を「書く」ことの最大のメリットは、その過程で、わからないことに気づき、それをすぐに調べられることです。

「わからない」を見つけて、「わからない」を「わかる」に変えていく。スピーキングを上達させるためのシンプルなプロセスを、日記を通して実践することができます。

 

英語を「話す」ことも、スピーキングには大切です。

でも、目の前に相手がいて英語を喋ってる時は「ごめんわからない単語あるから調べさせて」とはなかなか言えません。なので、「あっ、わからない」と思ったとしても、そのまま会話は進んで、またしばらくたってから同じことに躓く、そういう繰り返しになってしまいがちです。

でも、毎日の日記で、自分の頭にあることを書く習慣があれば、そういう疑問は毎日確実に解決していくことができます。

日記を書くときは、モヤモヤを解決するためにいくらでも時間を使っても大丈夫です。だから、そこで気になることはトコトン調べてすっきりさせておいてください。

 

②日記は日常会話そのまんま

日記で書く内容は、私たちの日常会話をそのままカバーしてくれています。

私たちが英語を話すときというのは、ほとんどの場合、自分が見たり聞いたり、感じたり考えたりしたことを話しています。

だから、普段から日記を書くというのは、言い換えれば「日常会話の予習」をするようなものだと、僕は思っています。

日記を書いて予習をした内容は、普段の英会話の中にもしっかり反映されます。ですので、日頃からしっかり自分の経験や気持ちを英語で書き留めておくクセをつけておいてください。

 

③英語をいちから組み立てる

英会話に「台本」はありません。

英語を話すということは、書かれたものを読み上げることではありません。
英語を話すということは、自分でいちから言葉を紡ぎだすことです。

 

だから、スピーキングを伸ばそうと思ったら、必ず「自分で文章を作る」練習をしなければならず、そういう意味で日記を書くことはとても良いトレーニングになります。

このことは、瞬間英作文や音読パッケージではカバーしきれない部分です。ですので、自分で英語を組み立てる力を伸ばすためにも、必ず「日記を書く」という習慣を作ってみてください。

 

※ちょっと発展編

 

①日記を音読してみる

日記を書き終わったら、ぜひ口に出して読んでみてください。

けっきょく、日記を書くことの最終的な目的は、英語を話すことです。だから、ただ日記を「書く」だけよりも、声に出して読むべきだと、私は思っています。

自分で書いた文章を、実際に声に出して読んでみましょう。そうすれば、実際に英語を話すときも、ずっとそれらの文章は口から出て来やすくなるはずです。

 

②人に話すつもりで語る

次のステップとして、日記をただ音読するのではなく、文章から目を話して、目の前に人がいることをイメージして、日記の内容を話してみてください。

文章を読めない分、ただ音読するよりも、ずっと負荷はかかります。でも、この感覚は、実際にスピーキングをする時ととても近いものでもあります。

 

日記に書いたストーリーの流れと、会話に含めたいキーフレーズだけ頭に入れてから、実際に前を向いて話し始めてください。本当に実際に目の前に人がいると思って、自分の気持ちを伝えることにフォーカスしてください。

もしわからないことがあったら、また日記に目をやっても構いません。最終的なゴールは、日記で書いた内容を、しっかり何も見ないでも、人に伝えられるようになることです。