英語の資格試験との向き合い方(2)

 

英語=基礎体力作り

 

英語の勉強をしないで、資格試験の小手先の対策に明け暮れることは、体力作りを無視して、一流のスポーツ選手になるようなものです。

野球、サッカー、柔道、スキー、陸上競技、何をやろうが全ての土台になるのは基礎体力です。だからどんなジャンルのアスリートであっても、筋トレや走り込みなどの基礎体力作りに励むわけです。

これらを英語に当てはめるなら、英語の本質的な学習が基礎体力作り、各資格試験に対応するための学習がそれぞれのスポーツのための練習にあたります。

基礎体力がある人は、どんなスポーツをやらせても大概うまくできるものです。これは英語でも同じで、英語の基礎力がしっかりしている人は、準備などしなくてもどんな資格試験にも対応できるものです。

 

選択肢を選ぶ練習はしない

 

資格試験のほとんどが、選択問題であるがために、多くの人は「正しい選択肢を選ぶ訓練」をしようとします。

ただ、英語学習において大事なことは「正しい選択肢を選ぶこと」ではなく、「正しく英語を理解し、使いこなすこと」です。これは言われてみれば当たり前すぎることなのですが、多くの人はここを取り違えています。

正しく英語を習得した結果として、正しい選択肢を選べるようになるのであって、その逆ではないことを覚えておいてください。

 

文法を体系的に学ぶことができない

 

英語力のすべての土台になるのは、文法です。ですから、本当の意味で上級者になるまで、英文法の勉強というのは、常に続けるべきものです。

※その理由についてはこちらで詳しく説明しています。

 

しかし、だからと言って資格試験を通して、英文法を体系的に学ぼうとしてはいけません。

たしかに、TOEICでも文法のセクションはあります。しかし、先ほどの例からもわかる通り、あのようなシンプルで断片的な解説では、英文法の知識を体系的に学ぶことはできないのです。

 

資格試験では、基本的な問題からマイナーな問題まで、幅広くランダムに出題されます。なぜなら、試験とはあくまで英語を理解しているかを確認するための手段であって、体系的に英語を教えるための教材ではないからです。

文法を体系的に理解するのであれば、しっかりと文法に特化した参考書や問題集を使う必要があります。それらをしっかりこなした上で、その理解度を測るために英語の試験を受験するということを覚えておいてください。

 

受動的な能力が重視される傾向

 

これは、特にTOEICなどの資格試験に言えることですが、これらの資格試験では全くと言っていいほど「能動的な能力」を無視しています。

ですので、これらの資格試験のための勉強をいくらしても、能動的な能力、つまりライティングやスピーキングの力は伸びません。なぜなら、能動的な英語力は、読んだり聞いたりするよりも、遥かに高いレベルの英語力を身につけなければ、手に入らないからです。

ですので、もし資格試験を通して総合的な英語力を伸ばそうと思うのであれば、スピーキングやライティングの能力がしっかりと測定される、TOEIC以外の資格を受験することをお勧めします。

 

長文の解説を読んだって英語力は伸びない

 

先ほどの英検の解説などに書いてあるのは、「ここに答えが書いてあります」ということに過ぎず、実質的にそれは英語の解説でもなんでもないのです。ですので、それら英語の長文問題の解説が、英語力の向上につながると考えるのは現実的ではありません。

はっきり言って、そのような解説はなくても構わないと、私は考えています。なぜなら、一般的なレベルの資格試験であれば、解説がなくとも日本語訳を読めば、容易に問題の答えは見つけられるからです。

英語の長文問題は、英語だから難しいのであって、日本語になってしまえば全くもって難しくないのです。