英会話に正しい文法はいらないのか?

英会話に文法なんて必要ない、という人がいます。正しい文法なんて知らなくても、気持ちさえあれば、伝えたいことは伝わるんだ、という意見も一理あります。

しかし、そうは言っても、英文法の精度は常に上げるべきです。ましてや、それを完全に無視していいとは、私は思いません。

 

英会話に必要な2つの要素

 

英会話に必要なのは、①正しい英語力(文法力など)と、②非言語のコミュニケーション能力(気持ちやジェスチャーなど)です。

そういう意味では、コミュニケーションにおいて、正しい英語力が全てではありません。しかし、それだけの理由で、英語力がコミュニケーションにおいて重要ではないというのは極端な話です。

英語力は、どんなに高くても高すぎることはありません。英語力が高ければ高いほど、相手に自分の意思を正確に伝えられるからです。不正確な英語を押し通すことは、誤解を生む原因になりかねません。

 

コミュニケーションを取る気がない人

 

しかし、いくら英語の知識があったところで、それをコミュニケーションするために使わなければ意味がありません。以下にいくつか例を挙げてみます。

①相手が聞き取れないくらい早口で話す。
②相手が聞こえない声で話す。
③相手がわからない言い回しをする。

 

早口でしかも不鮮明に話してしまったら、周りには何を言っているのか何も理解してもらえません。でも、なんだか早口で小慣れたテンポで話すから、英語を始めたての人から見たらうまく見えてしまうのです。

でも、こういう人たちの話し相手はとても困ってしまいます。ゆっくりはっきり話せば伝わるのに、一向に伝わらない英語で通そうとするからです。英語を話す理由は、普段の勉強の成果を見せつけるためではありません。

また、相手より自分の英語のレベルが明らかに高いことをわかっていながら、相手のわからない言い回しばかりを使う、そうやって気持ちがいいのは喋っている本人だけで、実際には何も伝わってはいません。

 

人間性も同じくらい大切

 

ここまでは、正しい英語を話すことと、それをわかりやすく相手に伝えることの重要性に注目してきました。ただ、コミュニケーションにおいて、その人の人間性も同じくらい重要です。

本当に素晴らしい人間性を持っている人というのは、必ずしも英語がうまく話せなくても、人が集まってくるものです。私の実際の経験からも言えますが、例え相手が流暢な英語を話せなくとも、心から一緒に話をしたいと思う人をたくさん見てきました。

そういう人の周りには、その人の英語力に関係なく、本当の意味でのコミュニケーションが生まれます。

 

ただ、どんなに英語がうまくとも、人として魅力的でない思われてしまえば、その人の周りからは人は遠ざかります。

ですので、英語力ももちろん大事ではあるのだけれども、それと同じくらいにその人の人間性も大切だということを、心の片隅に置いておいてください。