学校英語で英語が話せるようにならないワケ

学校英語では、英語は話せるようにならない。こんなことは、もはや誰もが持つ胸痛認識となりました。どこに行っても、「使いもしない文法ばかりに固執していて、実践的な能力は身に付かない」なんて声を、嫌というほど耳にします。

 

しかし私は、学校で学ぶ文法を学ばずして、英語は絶対にできるようにならないと思っています。言い換えるなら、学校英語とは、英語上達を目指す私たちの誰もが、必ず通らなければならない道なのです。

ではなぜ、中学と高校を卒業しても、英語ができない人がこんなにもたくさんいるのでしょうか?それを理解するためには、まず英語を習得するためのステップについて理解する必要があります。

 

私たちが英語を習得するステップ

 

①英語の理屈は頭でわかってる段階
②受動的に英文を読んだり聴いたりできる段階
③能動的に英文を書いたり話したりできる段階

 

英語を習得する過程で、私たちは必ず、上記のような①〜③のステップを踏みます。

 

【段階①】

①の段階は、テキストで読んで内容をやっと理解した段階です。現在完了形の説明を見ながら「ああ、haveの後ろに過去分詞をもってくるんだな」と理屈は理解できたけど、いざ実践の中で出会うと、知識が浅いために瞬時に英文の意味を理解することはできません。でも、解説をされると「ああそうだ、これが例の現在完了形か」と納得します。

 

【段階②】

②の段階は、受動的に英語を読んだり聞いたりできる状態です。文法をの理屈を表面的に理解するだけでなく、何度も問題集などで練習して、①よりも深く文法を理解しています。読んだり聞いたりする中で、現在完了形がでてきても、自力でそれを理解することができます。

②の段階でも特に英語が出来る人は、それらを瞬時に理解することもできます。でも、まだ自分でそれを自由に使いこなすことはできません。

 

【段階③】

③の段階は、能動的に英語を書いたり話したりできる状態です。特に話せるようになるためには、①や②とは比にならないレベルで文法を理解している必要があります。

③の段階でも特に英語が出来る人は、考えずとも正しい文法で英文が口から出てくるようになります。「英語で英語を考える」という状態はこの段階に近いです。

 

学校の授業で到達するのは「2」の段階まで

 

しかし、学校での英語教育を素直に受けていた人たちが到達しえるのは、②の段階までです。なぜなら、文法を理解し、それらを受動的に理解する所までできれば、学校では「いい点数」が取れるからです。学校のテストではそれ以上の能力は求められません。

 

もしあなたが③の段階まで英語力を伸ばそうと思ったら、それまでとは比べ物にならない程の時間が必要になります。英語のテストに正解するための努力を「1」とするなら、それを自由自在に使えるようにするには「10」の努力が必要なのです。

それ故、好き好んで③の段階を目指す人は多くありません。よっぽど強い目的意識があるか、根っからの英語好きでもない限り、そこまで英語に時間を費やそうと思わないからです。

 

学校にいただけのパターン

 

学校で英語を6年間勉強してきたのに「まともに読むことすらもできない」と反論する人もいるかもしれません。

たしかに、学校で英語教育を受けながらも、上記のパターンに当てはまらない人たちもいます。それは、学校で英語を「学んできた」と言いながら、実はまともに勉強してこなかった人たちです。

 

私自身、まさにこのタイプの学生だったため、高校卒業後もまともに英文なんて読めませんでした。だからこそ、「英語教育を受けてきたのに英語ができない」という気持ちは嫌という程味わっています。

毎回嫌々授業に参加しながらも、授業中は居眠り。そしてテスト前には何とかつじつまを合わせるように及第点を取る。こんな風に学生生活を送ってきた人は、そもそも学校英語を「勉強してきた」とは到底言えません。

 

私の体験談

 

私も今でこそ、ほどほどに英語はできるようになりましたが、英語の勉強を始めた当初は、私は中学程度の文法の知識もあいまいでした。

そのため、私の英語学習は、まず中学高校時代に習った文法をおさらいすることから始まりました。そして、それらを知識として定着させた後は、それらが口からスムーズに出てくるまで、何度も何度も、話したり書いたりしながら練習をして、やっと今の自分があります。

 

基礎的な文法を知らないで読む英語とは、どんなに単語の意味がわかっても、そんな英文は単語の羅列以上の何物でもありません。それは、英語の四つの技能全てにおいて共通することです。

ですから、学校で習う英文法とは、英語上達を目指す私たち誰もが、必ず通らなければならない道なのです。