英語は言われた通りに勉強しない

巷にあふれる英語の宣伝文句はいつだって魅力的です。「これをやれば」英語はできるようになりますよ。そんなことを言われたら、あたかも誰でも、努力をせずに英語ができるような気がしてしまいます。

 

でも、英語はそんなに単純なものじゃありません。

プラモデルみたいにパーツが箱に入ってて、説明書に書いてある通りに一つひとつ接着剤でくっ付けて、それで「はい完成」とはならないのが英語の難しさです。どんなしっかりとした説明書があろうとも、あなた自身が直面する状況は常に応用問題です。

だからこそ、「言われた通りにやる」のではなく、主体的に考えて試行錯誤しなければならないのです。

 

万人に有効なマニュアルは無い

 

英語の勉強に関しては、誰もが「全く同じやり方」で結果を出せるような完璧なマニュアルは存在しません。あくまでモデルとなる型に過ぎません。

人にはそれぞれ、自分のやり方があります。当然です。その人の目指すべき英語力と現時点の英語力、勉強方法の好き嫌い、どれだけの時間を勉強に割けるのか。100人いたら100通りのパターンがあってしかるべきです。

 

だからあなたがどんな勉強方法でこれから英語を学習するにしても、最終的にはそれを自分流にアレンジしなければいけないのです。まずは原型を忠実に再現することになろうとも、最後の最後は、それを自分流に仕上げていくのです。

そのためには、主体的な試行錯誤を、ひたすら繰り返していく必要があります。

 

守破離

 

有名な言葉ではありますが、「守破離」という考え方をご紹介します。守破離とは、日本の伝統的な師弟関係(茶道、武道、芸術など)の根本にある考え方だと言われていますが、同じことは英語学習の過程においても言えます。

 

【守】

新しいことを学ぶときは、まずは教えを「守る」ことから始まります。英語に当てはめるのであれば、自分が信頼できると思う勉強方法を愚直に実践してみるということです。つまり、その勉強方法の型を忠実に守る段階です。

最初は合わない部分があると思っていても、ひたすら忠実に再現しようと努めます。あなたが取り組んでいるのは、多くの経験が体系化して確立されたメソッドです。どんな経緯や理由があってそのメソッドが確立されたのかを、しっかりと理解しようと努めながら実践を重ねて下さい。

 

既に確立されたメソッドを真似るというのは、効率のいい勉強の仕方だと言えます。しかし一方で、既に先人達が確立した方法論を残してくれているのにも関わらず、わざわざ一からそれを自分で作ろうとするのはあまりに非効率です。

自分流を作るのであれば、まずは基礎を築いてからでも十分間に合います。

 

【破】

守る段階の経て、「破る」段階へと進みます。

守る段階が長いほど、この破る段階で試してみたいことが積もり積もってるものです。先ほども言った通り、「守」というのはあくまで他人の作った型を真似ているにすぎません。ですから、その段階に長く留まることはお勧めしません。ただ、守の段階をしっかり経ていないと、ただの我流に陥ってしまいますので、そのバランスをとることが大切です。

守の段階では、自分のやりたいやり方をしばらくぐっとこらえて、破の段階では、自分が試したかった「自分流」を、とことん実践していきましょう。

 

【離】

守ってきたものを破って、自分流の型ができたら、そこからは離れる段階です。守と破は共に時間的には「線」のイメージですが、離は「点」のイメージです。守と破を実践するのには、多くの時間がかかり、そこかはら離れるのは、それまで費やした時間の結果に過ぎないからです。

 

守破離は主体性があって初めて成り立つ

 

守破離は主体性があって初めて成り立つものです。確かに、与えられた型を守っている間は、受動的に見えるかもしれません。でも、既存のやり方の中に込められた意味を、「能動的」に見つけながら真似るのであれば、それは単なる受け身とは違うものです。

 

私にとってのベストは、あなたにとってのベストではない。

 

私がこのブログを通して書いている内容は、個人的な経験を一般化して書いているだけのものです。なので、ここに書かれているものが、あなた専用の処方箋ではないということは、大前提として心に留めておいてください。

私にとってのベストは、あなたにとってのベストだとは限りません。だからこそ、英語の上達を目指す誰もが、試行錯誤をしながら自分のやり方を見つけていく必要があるのです。

 

与えられたモノを、何も考えずにただダラダラとやっているだけでは、英語の上達は難しいでしょう。

まずは一つの学習方法を言われた通りに突き進む。そうしたら必ず壁にぶつかります。でも、そこで思考停止をしてはいけません。そこから、しっかり自分の頭で何故うまくいかなかったのかを考える。そして修正して、また突き進む。

そういうサイクルをひたすら繰り返すことによって、英語力を伸ばしていってみてください。