中学英語の文法でも話せるようになる

 英会話を語るとき、「中学英語でここまで話せる」的な言い方は常套句と化しています。しかし、英語が本当に苦手な人からしたら、それが本当のことなのかというのは、イマイチよくわかりにくいはずです。

 今回は、「中学英語の文法でも話せる」というのが、実際どの程度本当なのかということについて考えてみたいと思います。

 

実はちょっと語弊のあるこの言い方

 

 単刀直入に言ってしまいますと、英会話をする上で、大学受験に出てくるような小難しい文法は、知らなくても全く問題ないと私は思っています。

 わざわざ「I couldn’t live without you.」なんて気取って仮定法を使って言わなくても、素直に中学校英語で「I love you very much.」と言えばこと足りるからです。

 

 もちろん後々になって知っておくに越したことはありません。ああいう難しい文法を知っていた方が、気持ちをありのままに伝えられることは本当だからです。実際、「あなたを愛しています」よりも「あなた無しでは生きていけない」の方が、好みは別として小洒落ていますよね笑。

 ただ、いきなりあのレベルに手をつけようと思うと、多くの人にとってはハードルが高すぎるので、中学レベルの英文法もわかるか怪しい場合は、手を付けないのが無難です。

 

 しかし、だからと言って、「中学英語の文法だけちゃんとやれば話せますよ!」なんて言うと、現実と違うイメージを与えてしまう可能性があるのも事実です。なぜなら、厳密に言うなら、中学の文法を「わかった」だけでは英語は話せるようにならないからです。

 

あくまで運用レベルにまで高めることが大前提

 

 中学英語の文法知識だけでもある程度の事柄が話せてしまうというのはあながち噓でもありません。むしろ本当のことです。

 実際に私は、ある程度どんな内容であっても、中学レベルにまで文法レベルを落として話すことができますし、確実に相手に自分の意図を伝えたい時や、英語が苦手なノンネイティブと話をするときにはそうすることも多々あります。

 

 しかしここで重要なことは、中学文法を覚えたから何でも話せるようになるのではなく、中学文法を「運用できる」から何でも話せるのです。

 自分は中学レベルの文法くらいはなんとかなると思われている方も、実際に中学文法を使って話そうと思うと、想像してたよりも難しい事に気づくかもしれません。

 

 突然ですが、以下の和文を「英訳」してみてください。複数の文章に分けても大丈夫です。でも、できることなら1文で構成してみてください。

 

1)彼のお母さんが作ってくれたこのご飯は、昨日私があのレストランで食べたのと同じくらい美味しかった。

2)彼は年間50本ものホームランを打った最も有名な野球選手の一人だ。

 

 どうでしょう?もしかしたら人によっては少し難しかったかもしれません。でも、これらは、全て中学レベルの文法と単語で作れる文章です。ちなみに解答例はこんな感じになります。

 

1) The dishes made by his mother were as delicious as what I ate at the restaurant yesterday.

2) He is one of the most famous baseball players who hit 50 homeruns in a year.

 

まずは中学英語の文法を固める

 

 もしかしたら紙にこの英文を書くのであれば、何とかできたという人も多いのかもしれません。しかし、これが実際の会話の中で、口頭で自分の口から発することができるか考えてみてください。口頭で発するというのはもちろん、滑らかに迷わずつっかえないでということです。

 そう考えてみると、中学英語とは言え、なかなか馬鹿にできないものです。実際、中学レベルの文法をマスターすると、かなりの英文は話せるようになります。

 先ほどの2つの例文が良い例で、あれだけの濃い内容の文章を迷わずに話せるようになれば、本当に会話のほとんどは成り立ちます。これは誇張でも何でもありません。

 

①中学英語の文法を正しく理解する。
②それらを紙の上でもいいから組み立てられるようになる。
③最終的に口頭でスムーズに操れるようになる。

 この3つのステップを経て中学英語の文法をマスターすれば、本当にほとんど全てのことを表現できることになるものです。ただ問題はもちろん、それらを「どうやって」マスターするかという話です。それについては、以下で詳しくお話ししていきます。

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