日本人が英語のスピーキングが苦手な理由は、性格のせいじゃない

日本人はいつもスピーキングが下手だと言われます。

 確かに、日本人以外の人たちが、第二言語であるはずの英語をペラペラと話しているのは事実です。しかも、彼らは日本人より遥かに高いレベルで英語を使いこなしているのです。

私も初めてカナダの語学学校に行ったときに同じような経験をしました。その語学学校では、あまりにも周りの英語力が高くて完全に意気消沈したものです。

 

消極的すぎる。文法を気にしすぎる。

 

 日本人が世界的に見て、英語が圧倒的に苦手なのは紛れもない事実だと私は思います。ただ問題なのが、その理由をどう見るかということです。多くの場合、よくある使い古された理屈付けをされるものです。

 日本人は消極的だからとか、日本人は文法にこだわりすぎてるからだとか。大体私たち日本人はこんな風に揶揄されることが多いです。でも本当にそれだけが理由なのでしょうか?私はこのような理由付けは少し短絡的すぎる気がしてなりません。

 

 正直な話、積極的だけど英語がヘタな日本人なんていくらでもいますし、正確な文法でしっかり話せている日本人も他の国の人たちと比べて多いとは思いません。

 また、その逆もしかりです。消極的だけど英語がうまい外国人はたくさんいますし、正確な文法を流暢に話す外国人もたくさん知っています。

 

日本人がスピーキングが下手な理由

 

 では、日本人のスピーキング力が欠ける理由とは何なのでしょうか?

 私のこの問いに対する答えは、言語の近似性です。もっと簡単に言うならば、英語とその他のヨーロッパ言語が非常に近いから、外国人は英語がうまいということです。言語体系が近いのだから、英語も同じ要領でうまく話せるのは当たり前ですし、英語とかけ離れた日本語を母国語とする私たちにとって、英語が難しいのはごく自然のことなのです。

 

 世界地図を見渡してみるとわかりますが、かなりの国々の公用語は英語と同じヨーロッパ言語で占められていることに気づきます。つまり、世界中のほとんどの人たちにとって、英語とは自分たちの母国語、公用語に極めて近い言語なのです。

 以下にざっくりと、世界中の公用語に見て行きましょう。

 

ヨーロッパ:もちろんヨーロッパ言語。英語もこの中の一つ。
南米:主にスペイン語とポルトガル語。
北米:アメリカとカナダの公用語はもちろん英語です。
アフリカ:過去にヨーロッパの植民地だったことから、英語やフランス語が多い。

 

 こうなるともうかなりの人が英語、ないしはヨーロッパ言語を母国語としてることがわかります。つまり、彼らにとって英語とは言語の名前こそ違いますが非常に近い言語であるわけです。そして、英語と全くと言っていいほど共通点のない言語を話す私たち日本人と比べて、彼らが英語を高度に操ることは自明の理です。

 

 ここでいくつかわかりやすい例を出してみます。

 まず、韓国語と日本語が極めて似ている言語体系だということは、よく知られていることですよね。韓国語の多くの言葉は漢字が元になっているため、熟語であればほぼ同じルーツの言葉が多くあります。また、韓国語は、日本語と非常に近い発音を持っていますし、語順や助詞などの使い方もほぼ一致しています。そのため、日本に来ている韓国人は驚く程流暢に日本語を話すことができます。

 それと比較すると、日本で生活している他の国から来た人たちの日本語というのは、韓国人の日本語と比べるとかなり劣ります。しかし、それは彼らに言語の才能がないからとか、努力をしないからとかそういう理由ではなく、単純に言語が違いすぎるからです。アルファベットしか使わない国で生まれ育った人にとって日本語は正反対の言語なのです。

 

 もう一つ別の例を見てみましょう。

 例えばあなたが中国語を見たとします。しかし、仮にあなたが中国語に精通していなかったとしても、もし文脈さえ分かっていれば、その中国語の内容のかなりの部分を漢字から推測して理解できるはずです。それが可能なのは、あくまで中国と日本が同じ漢語圏で、多くの共通点を持っているからで、ヨーロッパ言語しか話さない人たちには絶対にできないことです。

 これと全く同じ事は、ヨーロッパ人にも言えます。ヨーロッパ言語を使っている人からすれば、英語なんてものは、似たような単語の塊です。それ故、私たちが中国語を理解するのと似たような感覚で、英語を理解することが理解できると考えれば、彼らが何故英語が私たち日本人よりも流暢かがわかるはずです。英語が彼らにとって外国語だったとしても、だいたい同じような綴りと発音の単語がアルファベットで並んでいるわけですから、英語に対する理解力も日本人よりも格段に上なのは当然ですよね。

 

日本人として英語が下手なのは受け入れる

 

 結局何が言いたいかというと、日本人がスピーキングができないということをコンプレックスにする必要は全くないということです。なぜなら、今まで繰り返してきたように、いわゆる英語を流暢にあやつる外国人の母国語は、英語と非常に似通った言語であるからです。それに対して私たちが同等のレベルで渡り合えないことを恥じる必要は何もありません。

 

 本気で努力すれば、彼らの英語よりも流暢な英語を日本人でも話すことができるようになります。ただ、相手も本気で努力していたとしたら、正直日本人には勝ち目はないでしょう。

 これをどう捉えるかはあなた次第ですが、私にとってはこれが一つの英語を勉強する原動力になっています。/span>

 

 英語学習について必要な情報は、このサイトで出来る限りお伝えしているつもりです。是非、みなさんも自分なりのやり方で、とことん納得がいくところまで英語力を高めてみてください。