自分にとって必要な英単語はどれくらい?

「英語の単語は一体いくつ覚えるべきか?」

英単語の学習は、長い長い道のりです。だからこそ、誰もがゴールがどれくらい先にあるのかを知りたいんだと思います。

僕自身、英検1級の英単語を学習していたときは、「いつになったら覚えられるんだろう」とか「みんなはどんな感じでやってきたのかな」とか、そんなことばかり考えていました。

 

さて、今回は「英語の単語は一体いくつ覚えるべきか?」について話し始める前に、まずは大事な前提を2つ確認していきます。

 

①いくつ覚えるべきかは目指すレベルによりけり

 

英単語っていくつ覚えればいいの?と疑問に思ったら、まずは自分がどのくらい英語ができるようになりたいかを考えてみてください。

たしかに、「単語を○○コは覚えましょう!」と誰かに言ってもらえれば、英語の勉強のイメージはしやすいです。でも、それは他人のものさし。本当に自分が必要な語彙数は、「自分はそもそも英語で何がしたいのか?」によりけりです。

英会話教室を楽しみたい人と、同時通訳者としてバリバリ働きたい人では、覚えるべき単語の量は全然ちがいますよね。

 

②いくつ覚えるべきかを知ったら、すぐ行動する

 

もう一つ大事なこと。

それは「単語はいくつ覚えるべき?」みたいな記事をネットで延々と読みあさらないこと。もちろんこの記事も含めて、です。

語彙力をつけるのに必要なことは、「単語を覚えること」です。

だから、覚えるべき単語のレベルがわかったら、すぐに単語帳を買って来る。そして、1日のいつどれくらい、どうやって勉強するのか、具体的に計画に落とし込み、実践してください。

 

それぞれのレベルに必要な単語力

 

さて、ここから本題に入ります。まずは、一般的に言われる単語のレベルを棒グラフにして見てみましょう。


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こうみると、上級者になればなるほど、覚えるべき単語数のカーブは急になることがわかります。特に英検1級に到達するまでに必要な学習時間は膨大です。

僕の場合、単語力を5,000から17,000に上げるとき、1日5時間の単語学習を約半年続けました。もちろん個人差はあります。ですので、「だいたいそれくらいの時間がかかるんだな」くらいの目安にしてください。

 

ここからは、英単語の英語のレベルの関係を見ていきます。ぜひ皆さんの目標設定の目安にしてみてください。

 

①英検3級(中学)レベル【約2,000語】

まず最初の一歩はここからです。

中学校のテキストくらいの英語を理解することを目標にするのなら、まずは2,000語をまずは目指してみてください。海外の人とコミュニケーションをとるのにはまだ少し不安もありますが、最初の一歩としては十分な単語力です。

 

「中学レベルの単語でも英語は話せる」という人もいます。

たしかに、中学の英単語でほとんどのことは表現できます。でも、それって実はとても難しいことでもあります。簡単な単語を使いこなすのは、思ってるよりずっと難しいのです。

複雑なことを話すときは、難しい単語を使った方が簡単に説明できてしまいます。

例えば、「良心の呵責」を表現しようと思った時、remorse という単語を知っていれば簡単です。

I felt remorse.と言えば終わりだからです。

でも、もし2,000語の語彙力で、それを表現しようすると、もっともっと難しくなります。例えばこんな感じです。

I have a strong feeling of being sorry for having done something very bad.

こんな表現も、すでに英語力がある人ならできるかもしれません。でも、僕の感覚では、2,000語をやっと覚えた段階で、ここまでしっかりと基本語彙と正確な文法を使いこなせる人はなかなかいません。

基本語彙(2,000語)だけ覚えて、後はそれらを使いこなすことを目指すのもありです。理屈では、それでも十分に話すことはできます。でも、普通の場合は、そのプロセスでもっと難しい語彙も覚えてしまいますから、実際に2,000語だけを使って流暢に話す人というのは非常に少ないと思ってます。

 

②英検2級(センター試験)レベル【約5,000語】

英語で日常会話ができるようになりたいという人は、まずはセンターレベルを目標にしてみてはいかがでしょうか。このレベルの単語は、どんなジャンルの英語をやっていても毎日出会うくらいの頻出単語ばかりです。

きっと高校まで英語を学習した人、大学受験を経験した人にとっては、ここから始めるのがちょうどいいのかなと思っています。

5,000語レベルでは、新聞やニュースはまだまだ難しいです。でも、相手がゆっくり丁寧にしゃべってくれれば、意思疎通もできるようになります。

 

③英検1級レベル【約10,000~15,000語】

英検1級レベルの語彙が身に付くと、英字新聞などはほぼ辞書無しで読めるようになります。もし知らない単語に出会っても、辞書で引けば「ああ見たことある」と思えるくらいの単語力です。

でも、洋画やドラマなども理解するのは、まだちょっと難しいかもしれません。もちろん語彙も難しいのですが、文化的な背景のちがいも大きいのかなと思います。

 

よく「英検1級の語彙はネイティブも使わない」という人がいますが、僕はそうは思いません。むしろ「英検1級じゃ全然足りない」なんてことを毎日感じています。実際、海外の方と話していたり、英字新聞やニュースに触れていても、英検1級の語彙は当たり前のように出てきます。

ネイティブがそれらの単語を実際に使っているかは、覚えてみて初めてわかります。その単語を知らなければ、日常会話にそれが出てきても、気づくことはできませんよね。

難しい単語を見ると、「これはネイティブは使わないから」なんて言いたくなったりもします。でも大切なことは、知らない単語があって目の前の文章が読めなかったなら、それらを素直に自分のものにしていくこと。

そうやっていけば本当に必要なものは残りますし、必要ないものは自然と忘れていきます。そうやって本当に必要な単語力をつけていくべきだと、僕は思っています。